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59 巻 , 3 号
June
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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総説
  • 和田 仁
    59 巻 (2016) 3 号 p. 161-169
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー

    要旨: 五官 (視覚, 聴覚, 味覚, 嗅覚, 触覚) の中で, 聴覚器は空気の疎密波などの機械的振動を捉える器官である。 ヒトはこれを音として感じ取っている。 従って, この音を感じ取る感覚細胞のメカニクスも実にメカニカルである。 また, 我々の聴覚は非常に感度がよいが, これは2種類の感覚細胞, すなわち内有毛細胞と外有毛細胞がコルチ器の中で相互に協調することにより実現している。 本総説では, これまでの多くの研究者の研究成果を踏まえ, まず有毛細胞の構造について概説し, 次に内有毛細胞における音受容メカニズムについて説明する。 さらに, 内有毛細胞と外有毛細胞がいかに協調し合っているかについて講述する。

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原著
  • 佐藤 紀代子, 杉内 智子, 調所 廣之, 杉尾 雄一郎
    59 巻 (2016) 3 号 p. 170-178
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー

    要旨: 幼児期から長期観察が可能であった一児のみ難聴であった2組の双生児4症例の言語発達について検討した。 分析方法は, 発達検査 (知能検査・PVT・読書力検査), 平均発話長 (MLU), 母親の記録やビデオによる経過から検討した。
     その結果, 発達検査には VIQ に著しい差異はみられなかった。 また, PVT では幼少時は1年以上の遅れがみられたが, 経過に伴い, その差はわずかになった。 MLU は経過とともに増加することがわかり, 一発話の単語数が増えていくことが考えられた。 また, 発達検査では明らかな差異がみられなかったにも関わらず言語概念形成例には違いがあり, 情報量に制限があると思われた。 これらから軽・中等度難聴児は聴覚管理とともに早期から積極的な介入が必要と考えられた。

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  • 泰地 秀信, 神崎 仁
    59 巻 (2016) 3 号 p. 179-186
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー

    要旨: 成人の突発性難聴およびメニエール病において DPOAE の測定を行った。 突発難聴で受診した38症例のうち2例, およびメニエール病18例のうち2例での聴力悪化時において, 純音聴力レベルが 45dB 以上であるのに DPOAE65/55が検出され, 心因性難聴と考えられた。 突発難聴およびメニエール病の聴力悪化時では心因性難聴も考慮するべきである。 DPOAE は簡便な検査であり純音聴力と一致して周波数特異的に消失あるいは出現するため, 機能性難聴のスクリーニングに有用である。

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  • 坂井 美惠子, 廣田 栄子, 中道 勝久
    59 巻 (2016) 3 号 p. 187-197
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー

    要旨: 大阪府立生野聴覚支援学校に保存された, 昭和初期における聾児の音声収録音盤『大阪聾口話学校創立壹ヶ年口話成績: 1927年製作』を再生し, 聾児9名の発話のホルマント周波数 (F0, F1, F2) 解析及び教師他14名による聴覚印象音声評価を行った。 対象児は, 聴覚活用以前の大正期口話法による指導を受けた児童で, 音声記録として最古の史料といえる。 また, 大阪医科大学 (現大阪大学医学部) 耳鼻咽喉科教授加藤亨により, オージオメータ 2A を我国で最初期に使用して,「残聴調査表」による聴力に関する情報に基づいた点に史料的価値を有する。 その結果, 対象児は平均聴力レベル 92.5~130dB スケールアウトの両側重高度聴覚障害を示し, 1年間の口話指導により会話文脈による応答場面での音声は理解が可能になり, 5母音のホルマント周波数 (F1, F2) の分化は乏しいものの, 一定の会話能力を有する段階に至ったことが示され, 昭和初期には, 聴覚評価に基づいた話法の原型が形成されていたことが明らかになった。

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  • 田原 敬, 原島 恒夫, 小林 優子, 堅田 明義
    59 巻 (2016) 3 号 p. 198-206
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー

    要旨: 本研究では, 先行して呈示される音源の画像と後続する環境音が一致するか否かを判断するプライミング課題を行い, 聴覚障害者の環境音認知における聴取経験と聴覚イメージとの関係を明らかにすることを目的とした。 その結果, 参加者10名のうち8名において, 聴取経験が多いと答えた刺激の半数以上で, 画像と環境音が一致条件する条件で反応時間に短縮がみられた。 また, 反応時間の短縮と聴取経験との関係をみると, 聴取経験が多い刺激では一致条件の反応時間が有意に短縮する一方で, 聴取経験の少ない刺激では反応時間の短縮がみられなかった。 これらの結果から, 聴取経験が多い環境音は, 音源の画像からその音の聴覚イメージを想起することが可能であったため, 音源の同定が促進され, 一致・不一致の判断に要する反応時間が短縮されたと考えられた。 今後は, イメージを形成しやすい音の特徴や, どのような経験を積めば良いのかという点について検討する必要がある。

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