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60 巻 , 1 号
February
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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原著
  • 富澤 晃文, 力武 正浩, 伏木 宏彰, 坂田 英明, 加我 君孝
    60 巻 (2017) 1 号 p. 43-52
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー

    要旨: 聴覚障害乳児における VRA の条件付け形成月齢を明らかにすることを目的とした検討を行った。中等度~重度難聴の20名を対象に, インサートイヤホン装着下の気導 VRA (および骨導 VRA) による純音聴力測定を実施した結果, 月齢 6 ~ 11ヵ月の期間に19名 (95%) の条件付けが形成された。VRA の測定可能率は, 0 歳 6 ヵ月時点で 1名 (5%), 7 ヵ月で 5名 (25%), 8 ヵ月で 11名 (55%), 9 ヵ月で14名 (70%), 10 ヵ月で 18名 (90%) であった。気導 VRA の反応閾値 (2000Hz) と ABR の V 波閾値の間には強い正の相関 (r = 0.87) がみられ, 両者は近似した。VRA の平均反応閾値と条件付け形成月齢の間にはやや強い正の相関 (r = 0.58) がみられ, 聴力の程度が増すほど条件付け形成月齢が遅れる傾向が示された。一方, 運動発達 (定頸, 座位, 独歩) の遅れは条件付け形成月齢に有意な遅れをもたらさなかった。早期の聴覚補償とハビリテーションの上では, 0歳後半の月齢期に気導/骨導 VRA を重点的に実施した上で他覚的検査とのクロスチェックを行うことが重要と考えられる。

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  • 神崎 仁, 泰地 秀信, 原田 竜彦
    60 巻 (2017) 1 号 p. 53-62
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー

    要旨: 比較選択法によりサウンドジェネレータ付き補聴器 (コンビ) 群と補聴器単独群の耳鳴に対する効果を検討した。THI および耳鳴の大きさ, わずらわしさ, 生活への影響, ひどさを点数法で自己評価した。耳鳴の自覚的改善度は 5段階評価でおこなった。次ぎに両群における THI スコアを治療前より20以上減少する群と19以下の群とで改善度を比較した。感音難聴54例 (内46例は加齢性難聴) を対象とした。比較選択法によりコンビ43例, 単独群11例となった。両群とも治療前に比べ治療後に THI および耳鳴の自己評価は有意に改善した。しかし, 両群の間には有意差はみられなかった。今後より多数の症例による検討が必要である。治療前後の THI 差20以上と19以下の群に分けて改善度を検討したが両群に有意差はなかった。両群とも改善度が 「良くなった」 以上の例はコンビ群で64%, 単独群86%に見られ, 「少し良くなった」 例でも全例生活上問題がなくなっていた。

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  • 泰地 秀信, 岡本 康秀, 神崎 仁
    60 巻 (2017) 1 号 p. 63-71
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー

    要旨: ワイドバンドティンパノメトリ (WBT) はアブゾーバンス (AB) を広帯域クリック音により 226~8,000Hz について測定・表示するもので, 滲出性中耳炎 (OME) を高い精度で診断できるとされている。今回は中耳滲出液の有無を WBT で鑑別可能かどうか検討した。1, 2, 4kHz の AB がそれぞれ年齢ごとの標準域に達しているかどうか OME 群と正常群で比較した。AB が 3周波数のうち 2周波数以上で低下した場合を異常とすると OME 診断の感度は97%, 特異度は76%となり, ティンパノメトリ (TM) より高い精度で OME を診断できた。また TM に WBT をあわせ行うことにより TM のみでは困難であった中耳病変の診断が期待される。4 ヵ月未満の乳幼児における OME の診断, 鼓膜正常の伝音難聴における耳小骨連鎖離断と耳小骨固着の鑑別, 鼓膜小穿孔の有無の診断に WBT は有用なものと考えられた。

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  • 奥沢 忍, 廣田 栄子
    60 巻 (2017) 1 号 p. 72-82
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー

    要旨: 全国の聴覚特別支援学校及び通常校に勤務する聴覚障害教員120名を対象に, 郵送および web による自記式質問紙調査を行い, 就労の実態と課題, 心理社会的影響について調査し, 職場環境の在り方について検討した。その結果, 就労の際の情報保障についてろう学校で手話が多く用いられ, 通常校で低下した。教員は, 聴覚障害による各種制約, 保護者との連携, 児童の教育遂行などのコミュニケーションをストレッサーと感じ, 課題対応のコーピング行動としては教師間の協働など各種の人間関係形成が有効とされた。通常校の教師では, コーピング行動はストレス低減に関与せず, ストレス解消行動の形成に課題を示した。教師の職務満足度は概ね高いが, 職務開発や能力開発, 昇任など, キャリア形成に関わる領域では低下し, 聴覚障害教員の就労には, 障害に関する啓発や, 校内での情報支援と人間関係形成支援の体制化が必要であるといえる。

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