大阪物療大学紀要
Online ISSN : 2433-4758
Print ISSN : 2187-6517
4 巻
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  • 小水 満, 小縣 裕二
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 1-8
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    MRI(magnetic resonance imaging)装置は、軟部組織コントラストの検出能に優れていることや任意断面を自由に設定できる。そのため、特に中枢神経系やじん帯関節腔領域などにおいて画像診断に大きな威力を発揮している。しかし、臨床に有用なMRI 画像を提供するには、使用するMRI 装置の磁場強度や画像シーケンスなどの特性を充分理解して撮像することが重要である。また、使用するMRI 装置の磁場強度によって得られる画像は、組織コントラストや空間分解能や磁場の均一性などに影響を受ける。特に、磁場の均一性は、MRI 装置の周囲環境や磁場の調整や被写体の状態などによって強く影響される。 本研究では、低磁場強度のMRI 装置(0.4T)を用いた拡散強調画像(diffusion weighted image:DWI)が磁場の不均一によって画像ひずみの影響を受けることに注目して、日々の点検によって撮像したファントム画像のDWI から画像ひずみの変化を測定した。 その結果、ファントムによるDWI のひずみが、臨床のDWI のアーチファクトに対応していることが判明したことから、日々のDWI のひずみ測定の評価が画像管理において有意義であるという新しい知見を得た。
  • 山口 功, 村松 禎久, 花井 耕造
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 9-14
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本邦の肺がんによる死亡数は男性、女性とも上位を占めている。その対策として低線量CT による肺がん検診は死亡率の低減に期待されている。しかし、本邦の肺がんCT 検診は低線量による撮影が十分に普及していない。その原因のひとつとして画質の劣化がある。本研究は、American College of Radiology (ACR)の規格線量で撮影した胸部ファントム画像に対してフィルタ関数を変更した画像の腫瘤検出試験よりフィルタ関数が腫瘤検出能に与える影響を明らかにする。 48 種類の胸部ファントム画像を対象に肺がんCT 検診認定技師(評価者)9 名による視覚評価を行った。低線量CT における腫瘤検出能とフィルタ関数の関係を検討するためCTDIvol が3 mGy 以下である管電流20 mA( 10 mAs)、50 mA(25 mAs)およびスライス厚2 mm、5 mm の24 種類(18 模擬腫瘤)の胸部ファントム画像の模擬腫瘤検出試験の結果を分析した。腫瘤検出能はフィルタ関数FC13、FC52、FC84 における感度、特異度を算出した。 評価者の平均感度は90.1%±4.4%、平均特異度は93.5%±8.6%であった。フィルタ関数FC13、FC52、FC84 の感度はそれぞれ96.3%、64.8%、98.1%であった。また、特異度はそれぞれ88.9%、94.4%、100%であった。FC52 に対してFC13、FC84 の感度は有意に高値を示した(p<0.01)。低線量肺がんCT 検診は画像ノイズを抑制するフィルタ関数を使用することで検出感度を向上することができる。
  • 高井 逸史
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 15-22
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    団塊世代が75 歳以上となる2025 年には、日本の後期高齢人口は2,000 万人を突破し、団塊ジュニアの世代が後期高齢層を迎える2050 年代にいたるまで、後期高齢者人口は2,000 万人を超える時代が続くことが予想されている。いつまでも住み慣れた地域で安心して生活を送るため、各市町村では地域包括ケアシステムの構築が進められている。そのためには、これまでの公的な医療・福祉サービスを意味するフォーマルなサービスだけでは、将来にわたり持続的に社会保障制度を維持していくことは困難である。そこで家族や近隣住民、自治会といった従来の地縁・血縁的な助け合いをはじめ、住民ボランティアやNPO 法人など"新たな支え合い"を創出し支援する仕組みを整備することが求められる。
  • 田中 瑛
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 23-27
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ヒトが立位姿勢を保持する際に直接地面と接するのは足部である。直立二足歩行を行うヒトにとって、足底が唯一の接地面であることを考えると、足指・足底が立位姿勢の保持に果たす影響は大きいと考えられる。本研究は、幼児の足指筋力と身体的特徴との関係性について検討することを目的とした。対象は、幼児114 名(男児61 名、女児53 名、平均年齢4.65±0.59 歳)とした。測定項目は、足指筋力と身体的特徴とした。その結果以下のことが明らかになった。幼児の足指筋力の性差は認められず、左右差は女児のみ認められた。男女共に足指筋力と身体的特徴との間に有意な正の相関が認められた。これらのことを検討した結果、足指筋力は体格の影響を受けることが明らかになった。
  • 日本学術振興会平成27 年度研究成果の社会還元・普及事業
    李 強, 朝田 良子, 小縣 裕二, 小水 満, 山口 功, 山田 八重子, 出原 明歩, 黒田 夏希, 新免 彩優美, 田中 博司
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 29-33
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    国の将来を担う児童・生徒を対象として、若者の科学的好奇心を刺激してひらめき・ときめく心の豊かさと知的創造性を育む、教育現場にある「数理離れ」への食い止めに務める、及び科研費による先端研究の成果を分かりやすく発信するという方針に基づき、この度、日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」の委託を受け、「水素水ってなに?それを飲んだ細胞達がよりはやく走るぞ!-細胞生物学踊る大捜査線-」というプログラムを実施した。本文はその経過を報告するものとした。
  • 本学に導入された最新型CT装置におけるAIDRの検証
    伊藤 望海, 的場 徹, 岩元 新一郎
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 35-40
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    肺がん検診で低線量CT を用いる際、雑音の相対的増加により画質の劣化が問題として挙げられる。近年では、被ばく線量低減の目的から逐次近似法を基にした新しい画像再構成法が普及してきている。最近本学に導入された東芝製の最新型CT 装置にも、AIDR 3D とAIDR 3D Enhanced という2 タイプの逐次近似法が組み込まれている。AIDR 3D では、被ばく低減ならびに飛躍的な雑音の低減と画質向上ができると謳っている。AIDR 3DEnhanced では、粒状性と空間分解能をコントロールしながらノイズを低減できることを利点としている。2 タイプとも線量の最大低減率はFBP と比較して75%としている。本研究では、極端にノイズが多い極低線量である10 mAs にて、肺野用高分解能再構成関数であるFC86 による再構成画像の画質評価を行った。SD およびNPS による雑音特性の評価と、LSF の半値幅およびMTF による空間分解能の評価を行った。実験結果より、AIDR 3D およびAIDR 3D Enhanced による画像再構成は、FBP と比較してノイズ低減に有効であることが分かった。また、空間分解能に関してはAIDR 3D ではFBP とほぼ変わらなかった。しかし、AIDR 3D Enhanced ではFBP と比較して、MTF が大きく異なる挙動を示し、急激なアンダーシュートの出現により臨床診断上の問題点が明らかにされた。
  • 西村 真由子, 小縣 裕二
    原稿種別: 本文
    2016 年 4 巻 p. 41-45
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では、実際にX線CT検査室内の散乱線を測定し、散乱線量分布を理解し放射線防護に役立てることを目的とする。測定の結果、ガントリの左右側面において著しく散乱線量が低かった。一方、ガントリ前方では、床から100cmの高さにおいてガントリ付近での線量が高くなる傾向が見られた。このことから検査中患者に付き添う場合、ガントリ前方へ100cm以上距離を取るか、ベッド左右側方へ距離を取り、防護眼鏡や鉛エプロンを活用する事で、組織の確定的影響を考慮して散乱線被曝線量を低減させることが出来ると考える。
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