大阪物療大学紀要
Online ISSN : 2433-4758
Print ISSN : 2187-6517
5 巻
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  • 亀井 修
    2017 年 5 巻 p. 1-8
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    X線CT検査時の被検者の体型(身長及び体重など)と骨髄線量の関係について調査した。この調査には日本人成人男女の標準体型のファントム(JM-103、JF-103)と、異なる体型を持つ日本人成人男女のX線CT検査の臨床データから作成したボクセルファントムを使用した。これらのファントムの骨髄線量をモンテカルロ法によるシミュレーションで推定した。この結果、骨量は体重と強い正の相関があり、また骨髄線量は体重と負の相関が認められた。
  • Toshizo KATSUDA, Atsushi NOGUCHI, Nobuyoshi TANKI
    2017 年 5 巻 p. 9-16
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    There is an increased cancer risk when using computed tomography (CT) in pediatric patients. Thus, it is necessary to know precisely the X-rays doses used during CT examinations. Radiochromic film is the most suitable for performing these measurements, although thickness irregularities in the active layer remain a problem. In this study, we estimated ultraviolet (UV)-rays exposure using a double-exposure technique to compensate for nonuniformity errors. To identify any irregularities in density in the radiochromic film active layer, we exposed a radiochromic film to contraindicated UV-rays doses. Then, we compared profile curves for first and second UV-rays exposure images and a subtraction image from the radiochromic film. From this information, we analyzed the extent of removal of thickness irregularities in the active layer.Pixel levels for the standard deviations and the differences between the maximum and minimum values of the subtraction image were used as an index of active layer unevenness and were highly reduced compared with those of a pre-subtraction image.Using this method, it is possible to precisely and readily measure X-raysdoses, such as those used for CT examinations.
  • 丹喜 信義
    2017 年 5 巻 p. 17-20
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿では、近年、報告されているX線CTの線量計測法の中からCTDI、モンテカルロシミュレーション、ラジオクロミックフィルムを用いた手法について紹介する。
  • 丹喜 信義, 五反田 龍宏, 渡部 晴之, 今井 信也, 朝田 良子, 野口 敦司, 勝田 稔三
    2017 年 5 巻 p. 21-25
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿では、医療系の大学教育においてICT(Information and Communication Technology)を活用している事例の中から、eラーニングシステム、国家試験対策、ICTを活用した解剖・X線撮影の教育に焦点を絞り、事例を紹介した。これらの論文調査を通して大学教育においてICTを導入する場合の課題を明らかにした。
  • 今井 信也, 赤羽 学, 木村 真三, 丹喜 信義, 溜池 数磨, 石山 成浩, 今村 知明
    2017 年 5 巻 p. 27-31
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    2011年、国際放射線防護委員会(ICRP)は、眼の水晶体の等価線量に対して「5 年間の平均が 20mSv/年、いかなる1年間でも50mSv/年を超えてはいけない」との勧告を示した。この根拠は、最近の疫学調査等の結果を踏まえ、白内障のしきい線量が0.5Gy であると考えられることにある。医療従事者の中には、年間推定線量が50mSvを超える者がいるため、今後の被ばく軽減に向けた検討が必要と考える。 本研究は、術者の水晶体への被ばくが多いとされるオーバーテーブル型X線TV装置を用いてTACEの術式で人体ファントムに25分間の模擬照射を行い、天井から床まで鉛直方向にガラス線量計素子を取り付けて術者立ち位置での空間線量を測定した。 術者の立ち位置での空間線量は、成人の目の高さ付近である130cm~160cmをピークに1.40~1.45mGyと非常に高い値を示した。これはICRPの勧告である20mSv/年の約14分の1の線量に相当し、年間の検査実施回数によっては白内障のリスクが懸念される。
  • 朝田 良子, 村岡 高行, 中西 志郎, 後藤 英和, 田中 良晴, 李 強
    2017 年 5 巻 p. 33-41
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    研究教育機関の細胞生物学実験室における水素医学に関する基礎研究や臨床研究において、水素ガスをいかに安全かつ有効に取り扱うかは水素医学の持続的な発展にとって、重要な課題であり、かつ「ボトルネック」でもある。本研究は、特製のバブリング水素水製造装置に対して、使用上の安全性を全面的に高めようという観点から、手順上の変更点と改良点を見出し、現行の製造方法に比べ、より一層安全性を高めたプロトコルを作成し、その実用性を検証した。なお、水素ガスから水溶性にする製造プロセスについて、関連分野の研究者であれば、誰でも安全に取り扱えるように、教育用ポスターや動画資料を作成した。さらに、製造した水素水の温度、pH、酸化還元電位、水素溶存濃度を測定し、保存期間や抗酸化作用などの検討を加えた。このテクニカルレポートでは、バブリング水素水製造装置を対象として、細胞生物学実験室における水素ガスから水素水及び水素分子含有培地を製造するための安全性を確保したうえ、より合理的な製造方法を提案する。
  • 堤 真由美, 谷口 貴之, 森下 翔, 岩崎 健人, 山口 功
    2017 年 5 巻 p. 43-47
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    死亡時画像診断(autopsy imaging: Ai)では検体の温度変化にともない、組織の緩和時間が変化し、信号強度やコントラストに影響を与え、核磁気共鳴画像 (magnetic resonance imaging: MRI) の解釈を難しくする。そのため、温度変化とT1値の関係性を明らかにし、温度変化を生じるAi時のshort-tau inversion recovery(STIR)法における適正な反転時間 (inversion time:TI)を算出することを目的とした。 0.2 T MR装置を使用して、脂肪組織(純正ラード)を封入したファントム内の温度を38 ℃、23 ℃、4 ℃(生体体温、常温室温保存温度、冷蔵保存温度)と変化させ、それぞれの温度でスピンエコー(spin echo:SE)法、反転回復(inversion recovery:IR)法にて画像取得を行い、MR装置附属の緩和時間測定プログラムを利用してT1値を測定した。 そして、測定したT1値をもとにそれぞれの温度で脂肪組織がnull pointとなるTIを算出した。ファントム内温度が38 ℃、23 ℃、4 ℃の時、脂肪組織のT1値はそれぞれ、94.3 ± 6.6 ms、84.2 ± 0.3 ms、60.1 ± 0.8 msであった。また、脂肪組織がnull pointとなるTIはそれぞれ、65.3 ms、58.4 ms、41.6 msであった。 本研究によって、脂肪組織は温度が低下するほどT1値は短縮することが確認できた。すなわち、脂肪組織がnull pointとなるTIも温度が低下するほど短く設定することが必要となることから、Ai時の体温変化がSTIR画像の脂肪抑制効果に影響を与えると考えられる。
  • 南出 衣美, 西井 萌, 西浦 素子
    2017 年 5 巻 p. 49-53
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    造影CTで使用される非イオン性ヨード造影剤の体内動態は、造影剤因子や体重・身長・心拍出量・腎機能などの被検者因子の影響を受け、これらの因子によってコントラスト増強は変動する。そこで現在、主流として利用されている体重比ヨード量一定・注入持続時間固定法は、全ての被検者に適用可能か自作循環動態ファントムで検証した。①標準身長・体重の男女の比較、②身長一定で体重を変化させた場合のBMI(痩せ型・肥満型)の比較、③体重一定で身長を変化させた場合のBMI(痩せ型・肥満型)の比較、という条件を設定し検証を行った。その結果、①では動脈優位相で男性のエンハンスメントが大きくなり、平衡相で男女の差は見られなかった。②では動脈優位相で肥満型のエンハンスメントが大きくなり、平衡相で痩せ型・肥満型の差は見られなかった。③では、動脈優位相・平衡相ともに肥満型の方がエンハンスメントは大きくなった。性別の違いによるコントラスト増強の差はあまり見られなかったが、条件を一定にし体重を変化させた場合よりも、身長を変化させた場合の方がコントラスト増強に影響することが判明した。このことから、一定のコントラスト増強を得るためには、循環血液量に影響する体重以外の被検者因子も考慮することが望ましいと考えられる。
  • 西村 幸佐久, 田中 政宏, 松井 俊樹, 小縣 裕二
    2017 年 5 巻 p. 55-60
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    肺がんCT検診では5 mm以上の大きさの結節が検出可能で、かつ結節の大きさの評価ができる画質が必要である。しかし線量を少なくすると検出器に到達する光子数の減少による画像ノイズが大きな問題となる。そのため、低線量で肺がん陰影を検出できる空間分解能を有し画像ノイズの低減が出来る画像再構成フィルタの選択が必要となる。そこで、15mAsの低線量で行う肺がんCT検診画像を想定し、画像再構成フィルタについて一般的な肺野用の高周波強調画像再構成フィルタ:FC52とQ/Q再構成肺野用の画像再構成フィルタ:FC86とを比較するため観察者実験を行った。ROC解析の結果、曲線下面積AUCはFC52よりFC86が高値で統計的有意差があった。また、それぞれの画像再構成関数においてCT値プロファイルから、CT値の平均値と標準偏差を求め、FC86がFC52より粒状が良いことが分かった。低線量CT画像において、高周波強調を行うと高周波成分を強調するためにCT値変動の振幅が大きくなる。そのために、肺実質と信号とのコントラストが低下し、肺がん結節陰影を見落とす可能性が示唆された。これらより、低線量肺がんCT検診画像においてはFC52に比較してFC86が有用であると考える。
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