大阪物療大学紀要
Online ISSN : 2433-4758
Print ISSN : 2187-6517
最新号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 亀井 修
    2018 年 6 巻 p. 1-19
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    この研究の最終目標である線量評価は、PHITSコードを使用したCT装置を構築し、臨床データから作成した人体ボクセルファントムに対してX線照射を行うシミュレーションを実施して、人体の各臓器の被ばく線量の推定を行った。これらの調査および実験による結果として、成人日本人男女の体型の特徴から、CT検査時の臓器線量の補正値について、JM、JFファントムおよび臨床データと有効直径(ED)との関係性を明らかにすることができた。また、JM、JFファントムの臓器線量の値と臨床データの臓器線量の比較を行い、最終的にファントムの臓器線量から臨床データの線量の推定を行うことが可能となった。この結果、JM、JFファントムと体型の異なる臨床における被験者のCT検査時の、臓器被ばく線量を±10%以内の誤差で推定することが可能であった。
  • 野口 敦司, 森下 莉来, 西岳 優太, 前田 純, 若林 将吾, 勝田 稔三
    2018 年 6 巻 p. 21-25
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    現在、放射線の線量測定にガフクロミックフィルムが使用されている。ガフクロミックフィルムはアクティブ層の厚さが不均一であり、線量測定において均一な紫外線を照射し補正している。しかし、室内には太陽光や照明器具から発生する紫外線の影響があり計測精度を劣化させる。そのため、室内の紫外線量を測定し紫外線の影響と対策を考察した。太陽光からの紫外線は常時100 μW/cm2 以上、照明器具点灯時の紫外線量は最大で5.9 μW/cm2、LED 照明は0 μW/cm2 であった。したがって、窓に遮光カーテンを取り付け遮光し、照明器具を無点灯にし、照明が必要な時はLED 照明を使用することで紫外線の影響がなくなる。紫外線の影響がなくなることで、ガフクロミックフィルムによる線量測定の精度をより上げることが可能になった。
  • Flat Panel Detectorの技術動向
    板倉 啓二郎
    2018 年 6 巻 p. 27-32
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿ではX線撮像用のフラットパネルディテクタ(以下FPD)に用いられるイメージセンサの技術開発動向について、論文、特許公報などの公開情報から得られた知見をまとめたものである。
  • 田中 瑛, 阪田 隼也
    2018 年 6 巻 p. 33-37
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究は、外部指導者による運動指導とこども園の連携と幼児の運動能力の関係性について検討することを目的とした。対象は、運動あそび非実践群の幼児34名(男児20名、女児14名)と運動あそび実践3年目群の幼児40名(男児18名、女児22名)とした。測定項目は、往復走、立ち幅跳び、体支持持続時間、両足連続跳び越し、捕球の5種目とした。その結果、男児の往復走、両足連続跳び越し、女児の往復走において運動あそび実践群が非実践群よりも有意に高い値を示した。これらのことを検討した結果、外部講師による運動あそびや保育士研修により、子どもも大人も運動あそびが楽しいと実感し、自発的な運動が継続的に行われたことによって、幼児の運動能力が向上することが明らかになった。
  • 大槻 勇一朗, 田村 諒, 奥山 弘也, 今井 信也
    2018 年 6 巻 p. 39-42
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    近年、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography:ERCP )は、造影後に内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(Endoscopic Nasobiliary Drainage:ENBD)や内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(EndoscopicRetrograde Biliary Drainage:ERBD)などを行うため、透視時間が増加している。そのため、患者のみならず術者の被ばくも増加傾向にある。しかし、現状では散乱線防護クロスなどは高価であり普及には至っていない。本研究は、簡易な散乱線防護クロスを作成してERCP時の散乱線低減を目的とした。散乱線防護クロスの構成は籠状の補助具にハンガーでX線防護衣3枚を吊るした簡易的なもので、特徴は安価に作成できることである。作成した散乱線防護クロスの有無による空間線量率の変化と術者立ち位置の空間線量低減率について測定した結果、術者立ち位置での空間線量率は36.1μGy/minであり、散乱線防護クロスを使用した場合では1.2μGy/minとなった。散乱線の低減率は96.6%であり、散乱線防護クロスは被ばく低減に有用であることが示唆された。また、散乱線防護クロスの有無による空間線量率の変化をそれぞれカラーマップとして表示することは視覚的に散乱線の分布を評価するのに有用である。
  • 森田 雅士, 穐本 祐梨, 伊藤 隆晃, 西村 太一, 山口 麻衣, 朝田 良子
    2018 年 6 巻 p. 43-49
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    現在の死因別死亡率第一位は悪性新生物である。主ながん治療法は 1)外科的療法 2)放射線療法 3)化学療法があり、補助的療法として温熱療法が用いられることもある。低LET放射線を使用した放射線療法は細胞周期や細胞の状態で感受性が変化することや、人体への被ばくが問題となる。また、温熱療法は単独ではあまり効果が期待できず、単独で著しい効果を得るまで温度を上げすぎると熱さに耐えられない。そこで、放射線療法と40~42℃の温熱処理を行う温熱療法(マイルドハイパーサーミア)を併用することで、がん抑制効果を高め、また被ばく線量の低減が期待できることに注目した。 本研究では放射線療法とマイルドハイパーサーミア の併用によるヒト食道扁平上皮がん(KYSE-70)細胞の抑制効果を調べた。KYSE-70細胞に温熱処理(42℃,15分または30分)後、放射線2~10 Gyの照射を行った。X線照射から120 時間後にクリスタルバイオレット染色法を用いての細胞増殖能を評価した。X線単独では照射線量が大きくなるほど、がん抑制効果は増加し、6 Gy照射からは細胞の形態も大きく変化していた。このことから、マイルドハイパーサーミア併用実験では臨床で分割照射に利用される2 GyとX線照射単独ではあまりがん抑制効果がない4 Gy(4 Gyおよび2+2 Gy)を照射することを決定した。マイルドハイパーサーミア併用では温熱処理30分と放射線照射2+2 Gyの併用でKYSE-70細胞の生存率が大きく下がった。放射線単独では細胞周期S期後半、低酸素細胞に対する効果が低いが、温熱療法ではそれらの細胞に対する効果が高く、また照射による損傷は温熱を使用することで固定などがおこる。このことによりX線照射の総線量を下げることができて副作用が低減できるのではないかと考える。
  • 村島 陽明, 五反田 宗真, 吉岡 良真, 亀井 修
    2018 年 6 巻 p. 51-58
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    散乱X線は、画像コントラスト及び鮮鋭度の低下を起こす。そのため散乱線除去用グリッド(以下グリッド)が用いられてきた。後処理で散乱線除去をする手法としてGLG法(Single-Exposure Cascaded Grid-Less and GridX-ray Imaging System)がある。本研究では、モンテカロ法のPHITS(particle and heavy ion transport code system)コードを用いて、グリッドを含むX線撮影体系を構築し、シミュレーション時の線量分布と実測時の画像の相関関係を検討した。モンテカルロ法により仮想空間上にファントムおよびグリッドを構築し、グリッドの有無により線量分布を作成した。実測はX線撮影装置を用いてシミュレーション条件と同様に配置し撮影を行い線量分布と撮影画像の比較を行った。この結果、グリッドあり、なし共に実測値と近似した線量分布が得られた。
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