データ分析の理論と応用
Online ISSN : 2434-3382
Print ISSN : 2186-4195
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論文
  • 柳燁 佳, 金 明哲
    原稿種別: 論 文
    2022 年 11 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2022/08/01
    公開日: 2022/09/29
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    近年,代筆疑惑を検証するための著者識別の方法論が発展しつつあり,その応用も飛躍的に普及している.これまでの著者識別の関連研究のほとんどはジャンルの影響を考慮して,用いる文章のジャンルを統一するのが一般的である.しかし,諸事情により同じジャンルの文章を収集することが困難な場合もある.日本語においては,異なるジャンルの文章が混在する場合の著者識別に関する基礎研究はまだない.本研究では,5人の現役日本人作家の2ジャンル(小説,随筆)の計200篇の文章からなるコーパスを作成して,著者識別に有効と報告されている14種類の特徴量と7種類の分類器を用いて,異ジャンル文章が混在する場合における著者識別の精度を比較した.その結果,ジャンルによって使い方が大きく変わる特徴量があるものの,適切な特徴量と分類器を選択すれば,異ジャンル文章が混在しても高い精度で著者識別ができることが分かった.

  • —2016年東京都民の意識調査に基づいて—
    陳 艶艶
    原稿種別: 論 文
    2022 年 11 巻 1 号 p. 15-36
    発行日: 2022/08/01
    公開日: 2022/09/29
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    本研究では,日常生活における個人レベルの環境配慮行動及びその延長線上にある社会レベルの環境保全活動を視野に入れ,郵送調査(登録モニター)データの解析により,環境意識から行動への関連性を探求し,行動実行の実態及びその阻害要因との関係を明らかにした.結果としては,環境意識は人々の行動を規定しており,意識と行動の間には整合性があることが示唆された.また,個人レベルであれ,社会レベルであれ,具体的にどのように行動すればよいのかという知識の欠如が行動実行の阻害要因となる一方,各行動の有効性への疑念も行動実行の妨げになることが確認できた.さらに,環境保全の実行派と非実行派の属性的特徴を分析し,環境配慮行動を実行していない人々を実行派に変えていく方策について考察した.

研究ノート
  • 芝井 清久
    原稿種別: 研究ノート
    2022 年 11 巻 1 号 p. 37-50
    発行日: 2022/08/01
    公開日: 2022/09/29
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    本研究は,核軍縮における人々の価値観および世論の構造の分析を目的とした調査データの収集とデータ分析のメタ・リサーチ・デザインをまとめたものである.核軍縮が停滞する国際社会において,外交以外の核軍縮を後押しする手段の模索は重要な課題である.国家の安全保障政策を変えるためには,核抑止が存在してもなお核軍縮を選択するだけの効用が必要になる.世論は政府に影響する変数のひとつであることから,本研究は核問題に関する人々の価値観に関する調査し,ひいては世論の影響力を分析することを目指す.国家の置かれた環境によって世論は変化するものであるため,本研究では国家を被爆国・核保有国・潜在的核保有国・非核保有国の4群に分類し,それぞれに属する国家で調査データを取得し,国内・国家間・群間の比較分析をおこなう.それらによって核抑止と核軍縮に関する価値観と構成要因を検証し,核軍縮に賛同する世論を形成するための条件を探る.

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