バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
バイオフィリア リハビリテーション学会第9回大会予稿集
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 福井 圀彦
    セッションID: Greeting 01
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    神経・筋の回復と可塑性については、この50 年ばかりの間に偉大な進歩を遂げており、リハ領域でもその理論は脳・脊髄-筋疾患にたいして愛用されるようになった。私が神経・筋-促通学を学び始めたのが昭和35 ~40 年代であったからすでに40 年ばかりが経過している。片麻痺患者を例に40 年昔と現在と比べてみてどうであろうか? 神経・筋促通法の理論や手技が長足の進歩を遂げた今日、さぞや片麻痺の改善はよくなっているかと思って診察をすると、これが昔とほとんど変わっていないのである。言いかえれば神経筋促通法が利いているという感じを受けないのである。 どこかで何かが間違っているのではないか? 単純な関節、筋運動の積み重ねとみていたリハ運動学が、神経細胞、ニューロン、シナプス、筋などで構成される複雑なネットワークによってコントロールされている一種の美学に魅せられて、大事なものを見落としていたということはないだろうか?
  • 滝沢恭子
    セッションID: Greeting 02
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    私は、1968 年(昭和43 年)に理学療法士になりました。横須賀共済病院・藤沢市民病院勤務以来多くの患者さんに「先生の手は気持ちがいい、魔法の手だ」と喜ばれ、定年後は長岡病院・湘南の丘や特別養護老人ホームなどでリハビリテーション(リハビリ)を、理学療法を行っています。理学療法では「PNF 」のほか、その実施手技に「ボバース」、「ルード」など先達の名を付した方法があります。今大会は、「タキザワ」と呼ばれる手法を、既存の手法との対比の中で検討する事を目的としたはじめての大会です。
  • 武藤 佳恭
    セッションID: Greetings 03
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    私がこの学会の前身「21 世紀リハビリテーション研究会」の副会長に就任したとき以来、私はこの研究を推進する滝沢茂男氏に、あまりに簡単な内容から科学・医学ではなく宗教としての方が、普及が早いと何回か薦めました。そのたびに、「これはシステムであり、必ず科学として確立できる」と強く主張されていました。いま、我々はその基幹となる器具について、私の専門のIT を基礎に、システムを科学的に解明するための研究を「文部科学省科学研究費」を得て実施しています。
  • 木村 哲彦
    セッションID: Greetings 04
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    私共は、前世紀末に設立した「21 世紀リハビリテーション研究会」から、21 世紀を迎えてバイオフィリア リハビリテーション学会に脱皮する際に次のことをモットーとしました。「リハビリテーションの基礎学、テクノロジーに偏ることなく、広く障害発生予防から地域リハビリテーションにおけるネットワークの円滑運営、さらには介護予防、尊厳尊重、QOL 向上を指向したリハビリテーションのあり方を積極的にテーマとして取り上げ医療・福祉行政に寄与できる実学を基本にした哲学で運営する」であります。
  • 福井圀彦
    セッションID: Keynote 01
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    神経麻痺の回復には古来いろいろな説明がなされているが、その中でもっとも魅力的でリハ関係者を引きつけたものは成人以降の中枢神経系の可塑性である。発育途中にある小児の中枢神経がかなり臨機応変に対応できるのは容易に理解できるが、成人以降、とくに、老人の中枢神経は再生不能というのが常識であった。 最近、それが覆され、若齢者では新生によるシナプシスの数の増大や神経回路の形成に起因するところが大きいが、成熟期以降は残存する個々のシナプス機能の強化あるいは急遽召集されたES細胞や神経幹細胞(NSC)の新生力にもとづくことが解明されてきたことである。さらに加えて、神経幹細胞はnetworkとしての働きの他に、神経伝達物質産生細胞として、また、神経栄養因子産生細胞としての移植の意義があり、損傷部位の機能回復に役立つことも解明されてきつつある現況である。これらはまさに天動説から地動説に変わったときと同等の大きなショックを感じるとともに、神経系リハの領域に偉大なる影響を及ぼさないですむはずはない。問題は何がこれらの新しい細胞を制御しているかである。 ?NSCはどこで待機しているのであろうか? ? 動員令をかけるのは何か?その機序は? ? かつて叫ばれた神経筋促通法との関係は? ? 移動性機能を持った神経幹細胞はあるか(すなわち損傷部位に素早く移動し修復にあたる性能をもつ)? などの問題が次々と湧いてくるのである。 これらの各々について検討してみたい。
  • (新たなる挑戦を期待して)
    滝沢恭子
    セッションID: Keynote 02
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    急性期におけるタキザワ式リハビリテーション(リハビリ)の実際を、藤沢市民病院各科の業務状況と備忘記録ノートを纏め、業務の概要、リハビリテーション(リハビリ)実施方法、脳血管障害のリハビリ、患者概要(性別、年齢構成、年代分布)、後遺症による麻痺の有無、疾患名、リハビリ期間、退院先、拘縮など、自宅へ帰った者の身体状況に区分して述べる。業務状況からは一人PTで年間15,000人の入院・外来患者のリハビリを行ったことが分かり、またノートから歩行の状態・装具や拘縮記録に関し人数を調べた結果、タキザワ式が慢性期病院のみならず、急性期病院でも実施できることを明らかにした。
  • 牧田光代
    セッションID: Keynote 03
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 渡部一郎
    セッションID: Keynote 04
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 村尾俊明
    セッションID: Keynote 05
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    第1.福祉関係法の新しい取組、第2.福祉用具サービス関係の整備、第3.その他
  • 武藤佳恭
    セッションID: Public 01
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
  • -自分の健康は自分で守る-
    浜野美代子
    セッションID: Public 02
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
     健康は、生涯、生きがいのある豊かな生活を送るための最も重要な基礎である。しかし、食生活をはじめ、ライフスタイルが多様化し、望ましい生活習慣も個人差が大きくなっているため、多人数の指導教育では効果があがらなくなってきている。そこで、個人個人の違いを認識し、その人にあった健康教育を実施することが求められている。また、健康づくりの目的は単に「長く生きること」から「より高い生活の質をもってより長く生きること」へと変化している。健康づくりは、個人の自覚と実践が基本であるが、住民が積極的に健康の増進に取り組もうとする気運を醸成するため、社会全体で傭人の取り組みを支援していくことが不可欠である。しかし、その際に大きな推進力となるのが地域の人材や組織のパワーである。
  • <栄養・体圧分散・局所療法の最新の考え方>
    塚田邦夫
    セッションID: Public 03
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 木下慶 , 高田一 , 松浦慶総 , 滝沢茂男
    セッションID: General 01
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    高齢社会における様々な問題を解決するために,要介護高齢者数を減らすことは重要な課題である.そのためにも,成果を挙げているリハビリテーションの普及が望まれる.しかし,リハビリはPT(理学療法士)の熟練の経験に基づいて診断が行われており,習熟するためには直接指導を必要とするため,普及が困難である.そこで本研究では,歩行訓練における横歩き動作を定量化し,PTによる歩行能力の診断基準と横歩き動作の特徴との相関について解析し,歩行能力を判別できるシステムを作成した.
  • 小松祐輔 , 高田一 , 松浦慶総 , 滝沢茂男 , 家本晃 , 武藤佳恭
    セッションID: General 02
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    高齢社会における問題を解決するため,歩行能力を定量的に評価することは重要である.それによって効率的なリハビリテーションを可能にし,介護者の負担も軽減できると考えられる.本研究では下肢創動運動訓練時における,足の可動範囲や運動速度などを測定し,歩行能力と相関の高いパラメータを抽出する.また被験者の下肢筋の表面筋電位を取得し,歩行能力との関係を考察する.
  • 佐藤 悦子 , 川戸 由美 ,  高橋 愛
    セッションID: General 03
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    昭島市食のサポートセンターで、配食サービスを利用する全昭島在住の高齢者に、定期的(年に1回)に訪問して食事調査を行っている。この調査結果から、在宅には食の専門家の想像をはるかに越える危険とも思える食生活を送っている方が多くおられ、いつ急変してもおかしくない状況にある高齢者が在宅で生活している事がこの調査を通して判明した。しかし、そのような危険な状況をこの簡単な食事調査で早期発見し、命に関わる脱水や衰弱状況まで発展しつつある低栄養を、地域の専門家と連携して水分の補給や栄養補助の早期対応をする事で体調が回復し、いつもと変わらない自立した高齢者として生活ができる事を実感した。その症例を紹介する。
  • 滝沢茂男 , 武藤佳恭 , 家本晃 , 滝沢恭子 , 福井圀彦 , 小松祐輔 , 木下慶 , 高田一
    セッションID: General 04
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    「評価機器による評価データを蓄積し分析することにより,どのような評価データを得た時に立位歩行の訓練を実施するのかを,標準化することを目的に,機器を準備し機能を確認した後に,データを蓄積し,評価のみならず,診断システムとしての機能を持たせる」とする本研究に関し,機器開発を終え,データの取得を開始した.機器の概要とデータ取得の目的,方法,結果を,事例を示し報告する.
  • 大会開催を担当して
    滝沢茂男
    セッションID: Greetings 05
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 技監 尾沢 潤一
    セッションID: Greetings 06
    発行日: 2005/08/06
    公開日: 2005/10/15
    会議録・要旨集 フリー
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