バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
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第13回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 加齢制御医学とリハビリテーション医学の融合とその進歩
    白澤 卓二
    原稿種別: 大会長挨拶
    p. 3
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    今年のバイオフィリアリハビリテーション医学会総会を8月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり順天堂大学で開催させていただくことになりました。今大会はこれまでのリハビリテーション医学が更に21世紀型の学問に発展する為に、最近急成長の著しいアンチエイジング医学の視点を取り入れようという試みでテーマを選びました。
  • 白澤 卓二
    原稿種別: 基調講演
    p. 4
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    2006年の日本人の平均寿命は女性が85.81才、男性が79.00才で、日本は世界一の長寿国、人生80才時代に突入した。20世紀には平均寿命が50才から80才へと30才も飛躍的に延伸し、現在も延び続けている。2001年にはヒトゲノムが解明、我々のゲノムには2万3千個の遺伝子があることが判明したが、果たして我々のゲノムの中に寿命を制御している遺伝子は存在するのだろうか?
  • 武藤 佳恭
    原稿種別: 座長挨拶
    p. 5
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    皆さんご存知のように本年私の研究班が基盤研究Aとして、表記の研究を実施することになりました。私と滝沢氏は10年以上にわたって研究費の申請を行ってきました。IT・工学からリハ医学を充実させようと考えたのです。しかし獲得したものは少なく研究を進めるために、多くの先生方のご協力をいただき、研究費を得てきた事はご存知の通りです。その積み重ねが今回の研究につながったものと、皆さんに心から感謝申し上げます。
  • 滝沢 茂男, 家本 晃, 武藤 佳恭
    原稿種別: 課題演題1-1
    p. 6
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    厚生労働省「平成17年(2005)患者調査の概況」によれば、脳血管疾患(脳出血や脳梗塞など)の患者数は約137万人である。その多くは、身体機能回復のために脳機能障害のリハビリテーション(以後リハ)を必要とし、受けている。しかし、リハの効果は、障害後数ヶ月間は期待できるが、その後の慢性期においてはあまり期待できないのが現状である。わが国では1987年以来,下肢両側の健側駆動患側訓練(患側肢運動の誘導賦活・自律的行為の相乗効果を想定し創動運動と命名)が行われ、これまで、幾多の研究費を得て、その機能回復効果を公的研究の結果として報告している。1)2)3)4)5)これらの研究を積み重ねから、表題の実現を可能と考察し、研究費を申請してきた。今回大規模研究が可能となったことから、その実際と研究の今後を報告する。
  • 田中 敏幸
    原稿種別: 課題演題1-2
    p. 7
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    脳卒中患者にリハビリテーションを行っていくとき、リハビリ手法の違いによって患者の回復に違いが出てくる。このことは患者の脳機能計測の結果にも表れると思われる。理学療法士が行っているリハビリ方法では主に、左右一方の部位について行う運動であり、またバイオフィリア社製のパタコロでは健常側の足の動作に連動させることによって麻痺側の足を動かしている。ここでは、リハビリ手法として、他動によって足先を動かした場合と自律で足先を動かした場合の脳機能計測の結果について報告する。理学療法士による手法とパタコロによる手法での計測を今後の目的としているので、他動による方法では片足のみの運動、自立による方法は両足の運動についてfMRIによる計測を行う。
  • 金子 秀和, 田村 弘, 川島 貴弘, 鈴木 慎也
    原稿種別: 課題演題1-3
    p. 8
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    脳梗塞等によって生じた脳機能障害のリハビリテーション過程は、身体機能の再学習と密接に関連[1]している。したがって、リハビリテーション技術の高度化のためには脳の可塑性や学習過程の解明が欠かせない。梗塞部位周辺では、神経細胞活動が亢進しており、興奮毒性による脳梗塞部位の拡大の危険性がある一方で[2]、神経の可塑性が高まっていることが知られている[3,4]。また、鳥の歌学習では、感覚学習期から運動学習期へと適切な学習過程を経ることが学習の効果を上げるのに重要であることが示唆されている[5]。これらの事実から、リハビリテーションにおいては訓練開始時期や訓練過程の選択が重要であると考えられる。
  • 高尾 渉, 長谷川 寿美玲
    原稿種別: 課題演題1-4
    p. 9
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    fMRIは脳活動の画像化手法の1つであり、非侵襲的検査法である。fMRIを用いての研究は高次脳機能に対して盛んに行われている。失語、失認、視覚などの責任部位を特定するのに用いられている。運動野に対しては手指の対立運動を行っての撮像があげられるが、下肢に対しての研究は少ない。下肢の動きは目的以外の体動によるアーチファクト発生を起こしやすく、賦活部位の特定が困難となるためである。今回の研究は、足関節の底屈運動でfMRIを撮像し、脳の賦活された活動を捉えることである。研究デザイン:?@ MRIの超高磁場装置に持ち込める足関節底屈用実験装置を作成する。
  • 滝沢 茂男, 滝沢 恭子, 木島 英夫, 福井 圀彦, 木村 哲彦
    原稿種別: 課題演題1-5
    p. 10
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    私滝沢は1979年と80年の藤沢市議会で、コンピュータ推計による予測により超高齢社会到来を指摘して以来、関心を持ち続け、関連する業務に関心のある方々との検討を続けてきた。医療社会学の分野から、リハ医学の改革こそが、持続可能な社会をもたらしうるとの認識に至った。研究の基礎となる書籍は滝沢・木島の協力を得て1996年に上梓し、又論文とした。そして、福井・木村の薫陶を得て、脳における神経可塑性の追求こそがリハ医学改革を実現すると考えた。その思考と、思考を研究に高めるための基本的認識と今回の研究費獲得につながった研究費申請の軌跡について報告する。
  • 新田 勉
    原稿種別: 課題演題2-1
    p. 11
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    当社団は昭和53年に開設し、平成21年7月には大阪府より社会医療法人の認可を受け、大阪市内から大阪府東部の東大阪市・大東市を中心に病院・介護老人保健施設・訪問看護ステーションなどを運営している。地域住民の包括的医療を科学的かつ適正に行うことにより、疾病の急性期医療、オープン医療、さらには一部特化した血液・肝疾患専門医療、並びにリハビリテーション専門医療を担っている。
  • 山本 洋嘉
    原稿種別: 課題演題2-2
    p. 12
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    バイオフィリアリハビリテーション学会は平成19年の第11回大会より参加しておりますが、自分の施設で研究協力ができるとは夢にも思っておりませんでした。医療や介護分野のみならず、工学や経済学あるいはシステムマネジメントまでをも含めたこの学会の研究に協力できることを光栄に思っております。当施設は大阪府大東市の山の中腹に位置しており、平成4年4月に開設した介護老人保健施設であります。入所定員100名、通所リハビリテーション定員20名でリハビリテーションを実施し在宅復帰をめざす施設であります。
  • 和田 里佳
    原稿種別: 課題演題2-3
    p. 13
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    当施設は2003年に開設され、以来タキザワプログラムを中心にパワーリハマシン等を併用した個別プログラムを実施している。タキザワプログラムは立位を再獲得するために大変よく考えられており、軽運動であるためハイリスクの利用者様や重症でパワーマシンなどに移乗困難な利用者様にも容易に導入できる為、基本プログラムとして成果を挙げている。
  • -創動機器の性能と安全な運用に関する試験(R000002811)-
    石丸 知二
    原稿種別: 課題演題2-4
    p. 14
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    特定特別医療法人帰巖会岡本病院通所リハビリテーションセンターは大分県豊後大野市に所在し、これまでバイオフィリアリハ医学会の多くの研究に参加してきた。今回も参加することになり、リハビリテーション部全員で協力する予定である。当施設の利用者登録は167名で、1日平均38名のご利用を頂いている。当施設の現状を、図1から図3に示す。(研究目的と対象)高齢者の生活自立に役立つリハビリテーション(リハ)手法に関し、健側自動運動による患側肢運動の誘導賦活(創動運動)が可能な運動器を開発があり、この運動が可能になったことから、同運動の評価機器を開発する必要が生じた。今般評価機器の開発を終えたので、機器の性能と安全な運用・利用評価に関する試験を行うもので、神経内科学・老年内科学・リハビリテーション医学に関する臨床研究として登録し表記番号を得ている。目標参加者数20とし、試験参加登録者数は60歳以上で、21人とした。内訳を示す。「脳血管障害(12名)、整形疾患(7名)、内科疾患(2名) 男性10名、女性11名 平均年齢75.5歳。
  • 牧田 光代
    原稿種別: 挨拶
    p. 15
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    来年8月に行われる第14回バイオフィリアリハビリテーション学会は愛知県豊橋市にある豊橋創造大学で行われることになりました。豊橋市は愛知県の東部に位置し、静岡県に隣接した都市です。人口は38万人、三河湾や太平洋に面した温暖な都市です。豊橋市は渥美半島の玄関口でもあり、日本でも有数の農業都市です。またウミガメの産卵地として有名な表浜海岸もあります。豊橋港は自動車の輸出港としても有名です。県内にはトヨダを中心とした臨海工業地帯もあり、農業、工業の盛んな都市です。市内には市電が走り、朝市が開かれるなどのんびりした風情があります。もうひとつ忘れてならないのに市民性があります。多くの市民が豊橋市をこよなく愛しているのを事あるごとに感じさせる街でもあります。豊橋ほど住みよい街はないと多くの市民が感じています。このような豊橋市で学会が開かれるのを楽しみにしています。
  • 村尾 俊明
    原稿種別: 公開市民講座
    p. 16
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    【I.福祉用具の制度的な取組み】1.「介護保険福祉用具の在り方検討会」の開催(1) 厚生労働省による「福祉用具における保険給付の在り方に関する検討会(座長:田中滋 慶応大学大学院教授)」において、平成19年9月から全般的な議論がなされてきている。(2) 今後は、平成21年8月中に、現在テクノエイド協会が全国の福祉用具事業者の協力で実施中の福祉用具事業の実態調査などについて検討会を開催予定。
  • ―医療におけるNeedsと工学分野における開発技術力―
    木村 哲彦
    原稿種別: 公開市民講座2
    p. 17
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    昨今、医学分野も生物学も、更に理科学・工学も自然科学のルーツに迄遡った研究、即ち境界分野の領域の研究に多くの力が割かれるようになり、ボーダーレスな連携プレーが盛んになってきたと言える。バイオフィリア・リハビリテーション学会は「心身に弱点・障害を持つ人間を中心に、自然科学分野のみならず、社会科学領域の英知をも結集して心身の安寧永続、更には寿命の尽きる迄健康で自立生活可能であるよう、努力をしようではないか」、との心を一にした者の集団である。21世紀の大きなテーマとして選んだ名称で、共通の認識の下に“世の為人の為”を旗印にしている。
  • 川合 秀治
    原稿種別: 公開市民講座 3
    p. 18
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    老人保健施設は昭和の末期に、それまで行き詰まり見せていた老人医療と老人福祉の問題に、一つの解決策として考え出された全く新しい施設体系であった。 その理念と方策については昭和60年に中間施設に関する懇談会が発表した「中間施設に関する中間報告」にあるが、総論としては、<多様なニーズ>に対して<多機能なサービス>を提供できうる施設体系各論としては、?@「民」の活用?A「施設と在宅」の併用?B「リハビリ」が象徴している非薬物療法の導入、の3点が強調されている。
  • Mieczyslaw Pokorski
    原稿種別: 公開市民講座 4
    p. 19
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    Dopamine (DA) is an essential neurotransmitter. However, it is a slippery molecule whose exact determinants of action are an area of limited knowledge. One major difficulty with DA research is that it is hydrophilic and thus does not permeate through biomembranes or barriers; a case in point in this regard is the impossibility of its systemic use in neurodegenerative brain disorders, like Parkinsonism.
  • p. 20
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    1.本誌の目的1.バイオフィリア リハビリテーションまたはそれに関する分野の研究報告の発行2.教育的な論文の掲載3.関連分野における最近の傾向や成果の掲載4.バイオフィリア リハビリテーション学会で処理された色々な事柄の掲載(ニュース等)5.バイオフィリア リハビリテーションや発展にかかわる記録
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