バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
第15回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 武藤 佳恭
    原稿種別: 大会会長挨拶
    p. 03
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    東日本大震災は、"専門家"の想定を超える被害を我々にもたらしました。今、我々は、新しい発想、大胆な発想で日本・世界を変える時期に直面しています。私自身は、コンピュータ・ICTの"専門家"ですが、8年前からエネルギーハーベスティングの研究(床発電・温度差発電)をしています。最近は、その専門外の分野の学会から招待論文を書く機会を多く与えられてきました。また、横波スピーカの研究も7年目を迎え、音・声が聞き取りにくい人たちには朗報になるかと思います。本大会を通して、皆さんの研究発表・交流で、日本だけでなく世界に新しいイノベーションを興しましょう。
  • 松岡 幸次郎
    原稿種別: 次年度大会会長挨拶
    p. 04
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    2012年の大会長をお引き受けしました。私の研究分野は流通の国際比較です。流通とはその国の制度や文化を反映したものです。リハビリテーションの研究に経営学とはその係わりを少なからず奇異に思われるかもしれませんが、関連の研究チームとして最初の科研費を得たものでした。以来、丁度10年を経ました。その研究がバイオフィリアリハビリテーション学会の設立に寄与できた事をいまでもうれしく思っています。その後異業種グループとして活動したグループは国際バイオフィリアリハビリテーション学会になり、サイパン、フィリピンや中国で大会を開催し、各国に貢献しようとしています。日本も含め、いよいよ普及が課題になってきました。科研費を得た当時の報告をお示しします。「タキザワ式の知覚知識率はまだ5%程度であり,普及の離陸までに程遠い段階であることがわかった.イノベーターは採用しているが,当然アーリーアダプターには至っていない.イノベーションが個人に採用されるプロセスには知識→態度→決定→実行→確信の各段階を経ることが知られている.有用性を知覚しても社会的規範にそぐわなければ,非好意的な態度につながり,採用決定には至らない.いったん採用して実行されても,革新性が高ければ不協和を生じる可能性が大きく,採用を継続させるためには,不協和を解消させる確信が必要である.」10年を経て、この内容が陳腐化されていないことに驚きます。来る2012年大会が多面の研究発表とともに、経営学・流通研究からどう貢献できるかを検討する機会になればと考えています。
  • 白澤 卓二
    原稿種別: 学会会長挨拶
    p. 05
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    第15回のバイオリハビリテーション学会を慶応義塾大学の武藤教授に大会会長をお引き受けいただき、平成23年8月27日に慶應大学の湘南キャンパスで開催の運びとなりました。3月の東日本大震災にも関わらず、例年通り総会を開催できます事をお喜び申し上げます。毎年の学会では、リハビリテーション、リハビリに必要なIT技術、医用工学、分子生物学、医学研究など様々な発表があり、活発な議論で学会も発展を遂げています。今年の学会でも、多くの新しい知見と議論、そして学際的な学術交流が出来る事を期待しています。今回、大会会長をお引き受けくださった武藤教授は、コンピューター・ICTの専門家で、これからのリハビリテーションに必要なIT技術に関する報告があると思います。今回の学会は、医学、生物学を専門にるす研究者とIT研究者の学術交流のチャンスと考えます。どうぞ、若い研究者、大学院生や学部の学生さんの積極的な参加を期待しています。更に、午後のプログラムでは、社団法人全国老人保健施設協会の川合理事にこれからの介護のあり方、介護施設のあり方に関する講演をお願いしてあります。多くの一般市民の方にもご参加いただき、これからの介護の問題を一緒に考えていくプラットフォームにしたいと思います。最後に、今回の震災で被災された会員の方、ご家族が震災に巻き込まれた会員の皆様に、一刻も早い復興を祈るとともに学会としても復興の支援をしていきたいと考えています。
  • 武藤 佳恭
    原稿種別: 基調講演1
    p. 06
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    非線形現象を利用したアプリケーションとして、現在研究中の横波スピーカーゼーベック温度差発電、インターネット・ガジェットなどに関して解説とデモを行います。横波スピーカーは、鈴虫の音発生原理を応用したスピーカーです。特徴として、弱難聴・老人性難聴の人にとって聞きやすいスピーカーで、音減衰が小さく、音の反射がほとんどないことが特徴です。最近、ソウルメトロのスピーカーとし採用されました。ゼーベック温度差発電は、廃熱を利用して電気を生成する技術です。温度差の二乗に比例して発電電力が大きくなります。廃熱には温泉の源泉やマグマ熱や太陽熱、製鉄所の廃熱、エンジンの廃熱、ローソクの廃熱、モーターやブレーキの廃熱、給湯器・風呂・台所レンジからの廃熱、パソコンやサーバーの廃熱、摩擦熱などです。冷温熱源としては、空気・地下水・海水・川水・氷、LNG基地などです。温水と水を使った水冷式温度差発電のデモと、空冷式ローソク発電のデモを行います。インターネット・ガジェットとは、インターネットに接続できる電子小道具のことです。1000円ぐらいでできる便利なインターネット・ガジェットを紹介します。
  • 白澤 卓二
    原稿種別: 基調講演2
    p. 07
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    2008年の日本人の平均寿命は女性が86.05才、男性が79.29才で、日本は世界一の長寿国、人生80才時代に突入している。20世紀には平均寿命が50才から80才へと30才も飛躍的に延伸し、現在も延び続けている。双生児の疫学研究から、寿命が遺伝素因ばかりでなく、環境要因にも大きく左右されることが判明した。環境要因の中でも、生活習慣病の予防に重要な要因として栄養と運動と生きがいが寿命に影響を及ぼす3大要因であることが百寿研究から分かってきた。今回の講演では、100歳で元気に活躍していた、プロスキーの三浦敬三さん、102歳で日本舞踊を踊り続けていた板橋光さんの医学的データを提示し、どのような運動が高齢期のQOLを支えているのかを検証する。更に転倒・骨折の発症基盤にある骨粗鬆症を予防する為に、ウオーキングなどの定期的な運動が有効である事を示す疫学的調査を紹介する(図)。また、食事ではカルシウムの摂取の重要性、イソフラボン、ビタミンDの重要性に関して強調したい。
  • 川合 秀治
    原稿種別: 公開市民講座 講演1
    p. 08
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
  • 滝沢 茂男
    原稿種別: 公開市民講座 講演2
    p. 09
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    筆者は前職が藤沢市議会議員で,リハビリテーション(リハ)医学については門外漢であった.なぜ門外漢がリハ医学の再構築を志したのか,その実現は何をもたらすのかを,これまでの研究課題,論文,そして講演を振り返り,述べる.国民皆保険下,介護保険の要介護(要支援)者数は,2010年10月では500万人,2006年03月末の432万人から,68万人増加している.増加した皆さんはすべて,リハ医学に基づく治療を受けている.リハ医療を受けてその後要介護になっている.他方米国のメディケアを調査した報告では,1987年から1994年を通してリハビリテーション病院におけるメディケアの請求データを分析し,脊髄損傷,脳損傷,脳卒中,大腿骨骨折,関節炎や他の関節疾患は入院期間が延び,費用が増大していることが確認されている.筆者は,24年前にこの効果のないリハ医学再構築の研究を始めた.今日では50年もリハ医療の先駆者としてリハ医学に従事した福井圀彦医学博士が,"このままのリハ医療を続けても徒労である"と述べている.リハ医学会で,ある病院の例が報告された."リハ開始時のADLが低いものは, 改善評価で悪い傾向がみられ,年齢が65歳以上では入院時にくらべて改善せず悪い傾向がみられた"とした内容であった.こうしたことからも筆者は次世代に過度の負担を掛けずに社会を持続可能にするために,世界中で,"リハ医学の改革・リハ医学のリストラ"が必要と主張している.本論では,過去を振り返りながら,社会の在り様に対して,リハ医学をどのように変えるべきか,世界の人類と,わが国では団塊世代を中心に高齢者の生活に,どのような影響を与えうるのかを述べる.さらに具体的にどのようなリハを実施すべきかを示す.
  • 折川 穣, 田中 敏幸, 滝沢 茂男, 武藤 佳恭
    原稿種別: 一般演題1
    p. 23
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    いま,社会問題の一つとして少子高齢化社会があげられる.高齢者の増加に伴い,脳卒中患者も増加をつづけている.これらの患者は,後遺症として片側麻痺が残ってしまう場合が多く,発症後のリハビリテーション(以後リハビリ)を行う必要がある.一般的なリハビリでは,理学療法士による他動運動によって患者の運動機能回復治療が行われている.しかし,少子高齢化により理学療法士の相対的な不足は深刻であり,一般的な一対一のリハビリが難しくなっているのが現状である.近年,その問題を解決する手段の一つとして,創動運動を利用したリハビリが提案されている.創動運動というのは,患者の健側を用いて患側の四肢を動かすというものである.理学療法士がリハビリを行う他動運動によって患者がリハビリを続けた結果として,患者の運動機能が回復することがあるが,この創動運動によるリハビリによって,他動運動と同様の効果が期待できるという報告がなされている.しかし,その効果は定性的にしか証明されておらず,定量的な検証が必要となる.そこで患者の脳損傷部周辺の活性部がどのように変化していくのかを解析することによりリハビリテーションの定量的解析をしていきたいと考えている.目的. 本研究では,fMRIとfNIRSの計測データの相関を解析することで,動きを伴う測定が容易なfNIRSのみでリハビリ時における患者の脳損傷部周辺の活性変化を経時解析することを目的としている.
  • 大築 涼, 田中 敏幸, 滝沢 茂男, 武藤 佳恭
    原稿種別: 一般演題2
    p. 24
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    近年,滝沢式リハビリテーション(以下リハビリ)という,患者自らが健側で患側を動かす創動運動を利用した新しいリハビリ手法が提案されている.これにより,従来の理学療法士の他動運動によるリハビリ法よりも理学療法士と患者の両方の負担を軽減することが可能になる.さらに,このリハビリ法を継続して行った患者が自立歩行が可能になるまでに回復した事例もある.その回復の過程を,functional magnetic resonance imaging(fMRI)やfunctional near infrared spectroscopy(fNIRS)を用いて脳機能を計測し検証しようという研究がなされている.しかし,fMRI は測定できるリハビリ器具が限られ,それをカバーできるfNIRS は頭表付近のみのデータしか得られないので,信頼性が高くないという欠点が存在する.本研究では,それぞれの計測データの相関を解析することで,fNIRS の解析データに信頼性を付加することを目的としている.
  • 石丸 知二, 平山 正博, 滝沢 茂男
    原稿種別: 一般演題3
    p. 25
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    当施設は多年自律運動リハビリテーション(リハ)プログラム(タキザワ式)研究について報告している.昨年は開発機器の臨床研究を実施し,報告した.これまで,高い効果を認めており,原理の究明が必要であることから,プログラムの中核運動である創動運動に関し,機能的近赤外線分光法(fNIRS)を用いて脳機能評価実施を計画した.下肢創動運動と他動運動の脳機能に与える効果を頭部fNIRSで調べたので報告する.
  • 和田 里佳, 立花 敏弘, 滝沢 茂男, 武藤 佳恭
    原稿種別: 一般演題4
    p. 26
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    昨年当施設のリハビリテーション(リハ)プログラムの状況について利用者の通所開始以来の経過を纏めて,全国平均と比較し,統計的有意差は検出できないものの,神経筋再教育や基本動作訓練などの個別プログラムを行うことにより機能や活動の幅が改善していることを報告した.本稿では施行している下肢創動運動と他動運動の脳機能に与える効果を頭部機能的近赤外線分光法(fNIRS)を用いて調べたので報告する.
  • 川合 秀治, 新田 勉, 松浦 道子, 滝沢 茂男, 武藤 佳恭
    原稿種別: 一般演題5
    p. 27
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    近年諸外国で,両側性の運動による,リハビリテーション効果が明らかにされている.しかしすべてが上肢を対象としており,下肢の両側性運動に関する研究は我々の進める創動運動研究以外は渉猟したところ見られない.本研究はそうした状況において,他動運動,抵抗運動・自動運動・自動介助運動,両側性の運動(創動運動)の脳に与える影響を評価した.一定の結論を得たので,報告する.
  • 森田 能子, 長江 清美, 三浦 麻衣子, 滝沢 茂男
    原稿種別: 一般演題6
    p. 28
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    片麻痺患者に両側下肢同時運動(以下、下肢創動運動と命名)を施行し、その効果を頭部fNIRSを用いて調べたので報告する。急性期・回復期を過ぎ維持期のリハビリテーションをどう継続するかは医療・介護では経済的な制約が 今後さらに増大すると思われる。そこで我々が研究を進めている室内用の下肢創動運動を実行できる器具が、自主トレーニングの一助となることを期待して使用している。ここで我々は与えられる訓練ではなく自発的な運動が脳の活性に役立つことを証明したいと考えた。
  • 川合 秀治, 松尾 康宏, 出口 友加, 山本 洋嘉, 滝沢 茂男
    原稿種別: 一般演題7
    p. 29
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    当施設については,多年運動リハビリテーション(リハ)プログラムを施行し,多数の在宅復帰者があることに特徴がある.その実際及び創動運動導入研究は昨年当国際学会で発表済みである.近年上肢両側性運動の脳機能賦活効果について報告されており,下肢両側性運動(下肢創動運動)の脳機能賦活効果が期待される.機能的近赤外線分光法(fNIRS)を用いて,下肢創動運動の脳機能評価実施を計画した.下肢の他動運動と創動運動の脳機能に与える効果を頭部fNIRSにより調べたので報告する.
  • 長岡 健太郎, 後藤 恵美子, 神保 勉, 滝沢 茂男
    原稿種別: 一般演題8
    p. 30
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    当施設は,1996年"寝たきり老人を歩かせる"の研究・出版による"多数が歩行を再獲得している事実"報告以来,多年自律リハビリテーション(リハ)プログラムであるタキザワ式リハの研究報告を行ってきた.2010年は褥創研究報告で,介護度に応じたリハ実施が報告されている.これまでの研究で,機能再獲得に高い効果を認めており,原理の究明が必要であることから,脳機能評価実施を計画し,下肢創動運動と他動運動の脳機能に与える効果を機能的近赤外線分光法(fNIRS)により調べたので報告する.
  • 山科 吉弘, 増田 崇, 田平 一行
    原稿種別: 一般演題9
    p. 31
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    高齢者の死因として肺炎は大きな割合を占め,その原因の一つとして咳嗽力低下が挙げられる.近年肥満者が増加傾向にあり,また肥満は呼吸機能に影響を与えるとされる.そこで,腹囲90cm以上を肥満群,以下を非肥満群とし両群の咳嗽力(CPF)と姿勢の影響を比較検討した.両群ともにCPFは背臥位と比較し有意に端座位が高値を示し,姿勢の影響を受けることが確認された.両群間での比較では両姿勢におけるCPFに有意な差はなかった.しかし,肥満群においてのみΔCPF(端座位を基準とした時の背臥位時の変化率)が有意に増加し,腹囲との強い相関を認めた.背臥位では腹部内臓器が押し上げられ,横隔膜への抵抗が増加するとされているが,肥満群ではその影響を強く受ける可能性が示唆された.
  • 大西 祐哉, 大矢 哲也, 川澄 正史
    原稿種別: 一般演題10
    p. 32
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    これまで我々は,重度視覚障がい者の視覚代行の技術として,周囲環境内の文字情報を抽出し読み上げを行うことで,視覚障がい者の周囲環境の理解を支援するシステムの開発を行ってきた.これは,PCに取り付けたWebカメラにより撮影した画像内から文字列を抽出,光学文字認識(OCR)を用い音声化し,ユーザへ文字情報の伝達を行うものである.本システムの特徴として,画像解析によりユーザ自身の手指のジェスチャによる合図を識別し,文字情報を抽出する対象物を決定する手法があげられる.これにより,ユーザによる文字情報の選択的な出力が可能となり,ユーザビリティの向上につながると考える.一方で,視覚障がい者の約30万人のうち、残存視覚を有する弱視者が占める割合は7割強と言われている.また,加齢によって視力や認知力が衰えた高齢者も少なくない.高齢になってから点字を習得することは困難であり,音声または拡大文字による需要が多いとされている1).このような,高齢弱視者を対象として本システムを利用することで,自発的な文字情報取得を支援し,読書を含め周囲環境内の文字情報を容易に理解することが可能となる.弱視ゆえにおこり得る問題を軽減することが可能となれば,その他の生活,自立支援の手助けとなるのではないかと考える.本稿では,文字読み上げシステムの概要を述べる.
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