バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
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大会案内
  • 「障害の受容」から「障害の克服」へ そして 「介護依存から自立へ」
    NPO法人バイオフィリア リハビリテーション学会
    p. i
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    日時:2018年11月10日(土曜日) 10:00-17:00会場:岡山県岡山市きらめきプラザ2F研修会 2018年11月11日(日曜日)9:00-15:00場所:岡山県岡山市きらめきプラザ2F

    主催

    NPO法人バイオフィリア リハビリテーション学会

    共催

    認定NPO法人高齢市民が活躍するための社会技術研究会(IBRA)一般財団法人 操風会 岡山リハビリテーション病院

    後援

    厚生労働省

    岡山県

    岡山市

    公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会

    公益財団法人テクノエイド協会

    公益社団法人全国老人保健施設協会公益社団法人日本理学療法士協会

    一般社団法人日本作業療法士協会

    一般社団法人日本リハビリテーション工学協会

    日本生活支援工学会

挨拶
  • 森田 能子
    p. 1-
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    思いおこせば当学会の発起人第1人者である滝沢茂男さんと知り合ってかれこれ20年近くになる。 

    彼は藤沢で湘南ボーイ、私は生粋の岡山人で、その接点は?というと第35回日本リハ学会が青森で開催された平成10年であった。 

    丁度家の中で使える便利な歩行器を探して学会の展示会場を歩いていた時に目にとまったのが、知る人ぞ知るあのそり型歩行器!であった。早速気に入って現物を岡山に届けてもらったところ、その歩行器と一緒についてきたのが滝沢さんその人だった。今思えば我々は同じような発想をしていて波長があったのかもしれない。かくして我々の長い付き合いが始まったわけである。 

    彼はいつも真顔でいう。

    「我々の子供の時代が来た時に彼らを年老いた我々の奴隷にしてはいけない。」 

    正にこのセリフに当学会の根幹をなす考えが詰まっている。それは医学だけなく社会保障の全体を含んでいるといっても過言ではない。 

    過去に私の専門であるリハビリテーション医療に少し風穴を開けようとしているのかなと不安を感じたこともあった。彼の内心を察してみるとリハビリは一体何の成果をあげているのかという喝を飛ばしたかったのだろう。現にそういったリハも一分まかり通っていたこともあったので私はそれに反論するつもりはなかった。それに私は病院内だけのリハではいずれ行き詰るとずっと感じていた。そしてこの数年来医療の守備範囲を超えて地域で支える地域包括ケア構想が声高に叫ばれる時代となった。医療人だけで完結できる時代ではなくなった今、パタコロ・プーリー・平行棒・そり型歩行器全て母上恭子さん発案の一連の運動を滝沢さんは 創動運動;Motivative Exercise と命名して、老人を寝たきりから救済する1手段として強い信念を持って世の中に送り出した。この運動の大きな特徴は自らが自分の力を使って自分で運動するもので、そのきっかけ作りを恭子さんは1人で何十人もの患者の訓練を駆使しながら生み出していった。同時に多くの人たちに運動をしてもらうための現場の必要性から生まれた工夫を凝らした産物であった。 

    そして様々のジャンルの専門家を仲間に引き込んでこの会を立ち上げた滝沢さん。私もかき集められた1人である。 

    医療者としての立場は彼にとっては大きな味方であったに違いない。膨大なエネルギーで研究費を手に入れて岡山リハビリテーション病院の片麻痺患者に協力を得て、fMRIとfNIRSの高度の検査機器を駆使してこの簡単な機器で運動することで脳が活性化されていることを証明するチャンスに恵まれた。私はあまりにも膨大なそれらの実験結果に圧倒されたことをここで白状する。

     発想の転換は自由な人が起こす。正に老化も麻痺も決められた治療法は無いに等しい。

    これから老後に突入する我々団塊の世代が、Motivative Exerciseを利用して高齢で脆弱になっても更に障害を持っても自分の体は自分で運動していく気持ちになれば依存しない生活を少しでも長くできるに違いない。 

    この運動が日本の隅々まで広まることを願って止まない。

  • 田中 敏幸
    p. 2-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    2018年に開催される第22回大会は一般財団法人 操風会 岡山リハビリテーション病院リハビリテーション会長 森田能子氏を大会長に迎え、岡山ボランティア・NPO活動支援センター(ゆうあいセンター)で開催することとなりました。森田氏の専門はリハビリテーション医学であり、これまでに数多くの研究をされています。これまでの国際バイオフィリアリハビリテーション学会においても、多数の研究成果を発表されており、今年の大会長にふさわしい人物であると思われます。高齢化社会となった近年では、リハビリ科の医師、理学療法士、大学が一体となって、新しいリハビリのあり方を考えていくことが必要不可欠です。

    リハビリの分野ではすでに、一人の患者に対して理学療法士が1対1で対応する現在のシステムに限界が生じています。今後の高齢化社会では、一人の理学療法士が複数の患者に対応する新しいリハビリシステムが必要になります。患者一人ひとりについて脳の損傷部位が異なり、異なるリハビリが必要となるので、それぞれの患者に対して利用する器具を変えていく必要があります。また、それらの器具をどのように用いることが一番効果的なリハビリなのかを考えることも必要です。新医療システムの提案・器具の開発・リハビリのシステム設計、これらを有機的に結びつけることによって、次世代のリハビリシステムが完成していくと考えています。これまでにバイオフィリアリハビリテーション学会において検討されてきたリハビリテーションシステムも、ランダム化比較試験(Randomized Control Test、RCT)による検証を行う時期になってきたように思います。検証の結果次第では、大きなイノベーションが起こることが予想されます。

    研究発表と交流を通じて、第22回大会がリハビリの分野での新たな展開が起きる機会になれば幸いです。

  • 滝沢 茂男
    p. 3-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    第22回バイオフィリアリハビリテーション学会大会の開催に当たり、国際学会理事長として、国際学会から心からのお祝いを申し上げます。今日の日本は人口転換に直面しています。

    少子高齢化が進み人口が減少する。わが国では、2005年に死亡数が出生数を上回り、人口減少社会になりました。今後14歳以下の子供の数は現在より400万人減って高齢者数の半分という少子国になると予測されています。

    また、科学技術の知は個人の人生の充実に寄与し、誕生から死に至る間の快適な生活を保障しています。さらに、医療技術の進歩や衛生・栄養等の向上は人類の長寿命化を可能にしています。

    多産多死から多産少死、少産少死となり、継続的に人口が減少していく変動過程を「人口転換」と呼びます。その人口転換がもたらす新たな現実に日本人や人類は適応できるのでしょうか。

    人口転換は何をもたらすのでしょうか?

    藤沢市の耳鼻科医師矢野潮医学博士の祝辞と甘利明代議士への手紙を引用し、第22回学会への思いとこの学会が社会へ与える影響を述べて、ご挨拶といたします。

  • 森田 潔
    p. 7-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    私は、1974年に医学部を卒業し、それ以来40数年間の麻酔科医であります。この度の第22回バイオフィリアリハビリテーション学会会長である森田能子氏は、同級生であり、医学部卒業以来、リハビリテーション医で通しています。卒業当時、麻酔科もリハビリテーション科も、医学の主流から外れた、麻酔は外科の片手間、リハは整形外科の片手間的な存在で、卒業したての医師は普通、目指さない領域でありました。麻酔科は、救急蘇生、集中治療も扱う急性期医療の最たるものであり、リハは慢性期医療の最たるもので、この二つの医療は、全くの正反対の学問領域でもあります。私は何故、この不人気な麻酔科医を選び、能子氏はリハ医を選んだかは、定かではありませんが、少なくとも私は、どうしてこのような弱小科を選択したのかと悩んだ日もありました。若いころ、「先生は何科の先生ですか?」と聞かれ、麻酔科ですとは答えられず、外科のようなものですと、ごまかすのが常でありました。おそらく、リハ科も整形外科の一部ですとか答えていたのではと想像します。

    麻酔科とリハ科は、医学領域としては、急性期と慢性期で、かけ離れていましたが、社会的な立ち位置は結構、似通ったところがあり、お互いに興味があり、お互いに励ましあうという間柄でもありました。両科とも、縁の下の力持ちで、目立たなくとも、非常に大切な医療領域であるという自負が常にありました。時代は変わり、近代医療が進歩していくにつれて、麻酔科もいつの間にか急性期医療の中心に、またリハ科も慢性期医療の重要な位置に座るようになり、何とも私たちは先験の明、また長年の努力が実ったという気持ちでもあります。

    そのような経緯で、私は麻酔科医でありながら、正反対の領域であるリハビリテーション医学にも少なからず興味を持たせていただいてきました。その中で、バイオフィリアリハビリテーションという、革命的、既存の考えを否定しないまでも、全く違った発想でリハ医療の変革を目指している集団、学会の存在を知ることとなりました。学問的な評価をする力は私にはありませんが、その発想力、行動力、信念には驚嘆に値するものがありました。この国際学会にも二度参加させていただき、その活動を目のあたりにさせていただきました。2009年、キューバのバハマHermanos Ameijeiras Hospitalで開催された学会では、現地の厳しい社会環境下での医療体制の中、活発な意見交換がなされ、私も麻酔科医としての見地から講演をさせていただく機会もいただき、貴重なる経験をいたしました。また、昨年、2017年にはポーランド、クラコフから車で数時間、チェコとの国境近くにある、私から見れば理想的なリハビリセンターでの討論、また、その後、訪れたバルト三国のラトビアの首都リガで、洗練された伝統のあるヨーロッパのリハビリ施設を垣間見せていただきました。それぞれの国でのバイオフィリアリハビリテーションの存在感の大きさと活発なる交流活動は、私にとりましても、かけがえのない経験をさせていただきました。

    この学会が、さらに発展し、リハビリテーション医学イノベーションの起爆剤となることを期待してやみません。

公開講座
基調講演
  • 森田 能子
    p. 8-
    発行日: 2018/09/20
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    リハビリテーションの概念はリハ医学の専門性だけでは達成できないことは周知のことである。

    後遺障害に対しては 医療的ケアだけで解決できるわけではなく社会保障や元の生活へ復帰していく過程に至るまでの広い分野での援助が必要である。20年ほど前にこの小さな学会が誕生する数年前からバイオフィリア構想に出会い、他力本願ではなく自分が障害を克服するという意識付けがこれからの高齢者社会にとって役立つことを確信するようになった経過を述べる。

  • 牛澤 賢二
    p. 9-
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

     岡山県における“平成の大合併”は、まさしく大合併であった。平成15年の市町村の数が78であったのに対して、4年後の平成19年には27まで減少している。ここでは平成16年以降の岡山県統計年報の統計データにもとづいて、岡山県市町村の主として財政構造の時系列的な変遷を追跡する。

    これまで我々は神奈川県及び富山県の市町村の財政、土地利用、人口、就業構造などの長期にわたる統計データにもとづいて、それぞれの地域構造の推移を分析した。神奈川県の分析結果(2015)による結論は以下のとおりである。

    『すべての市町村で一様ではないものの、バブルの崩壊時期が、あらゆる側面で神奈川県勢の大きな転換点であり、リーマンショックはさらにその傾向を加速した。バブルの崩壊とともに神奈川県勢の成長は止まり、その後30年間同じ状態で停滞している。それと同時に、それまでは潜在していた少子高齢化の歳出構造が徐々に浮き彫りになり、その歳出構造は直線的な増加傾向を今も辿っている。このことによって、財政は自主的な財源構造から次第に国・県の支出金等への依存的な構造へとシフトし、すべての自治体の施策を硬直化させている。このまま成長が止まり、歳入構造が依存状態から抜け出せないで少子高齢化型の歳出構造が進むとき、神奈川県勢の財政構造が破綻することは明白である。』

    さらに、富山県の分析結果(2016)の概要は以下のとおりである。

    『“三位一体改革”の理念(「地方にできることは地方に」)の実現は難しい。何故なら①地方税収の維持が厳しい②人口減が続き、高齢化が進んでいる③産業を担う人材が不足し、事業所も減少している④富山県の特徴であった、一次産業も二次産業も衰退せざるを得ない状況にある⑤社会福祉予算が増加し、諸政策の展開を硬直化させている。このような負の連鎖が今後も続くと予想される。』

    今年度(2018)の分析は岡山県に焦点を当てる。我々は神奈川県や富山県の場合と同様の分析手法を適用しながら岡山県の場合に関しても分析を進める。公開されている統計データは神奈川県や富山県の形式とは必ずしも同じではない。公開されているデータ形式に合わせて、改めて統計的に総合指標を構成し、岡山県勢、特に財政構造の時系列的な趨勢を明らかにしながら、近未来の姿について考察してみたい。

    (現在分析途上であり、詳細は学会当日に報告する)

講演
  • 和田 里佳
    p. 10-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    高齢者がいくつになっても、又これまでなら障害者と言われるような身体状況になっても活躍できる(自分のことは自分でできる)社会でなければならない。この学会はそうした視点で多年、創動運動(器具を用い健側主導による両側同方向運動による患側受動運動)を中核としたタキザワプルグラムによる、自律リハ手法を導入した施設の追跡研究を行ってきた。その結果、3割を超える寝たきり状態の患者(利用者)が歩行を再獲得するという成果を明らかにした1)。この手法をリハビリテーション(リハ)医療に取り入れることは非常に重要であると考える。 勤務している施設で、タキザワプログラムを統合したリハを15年実施している。その実際を多年にわたり研究に提供し、ともに研究を進めてきた。研究の結果から介護保険の現場で創動運動を併用することは、安全かつ有意義な方法であり、なおかつスペースや設備費用を抑え介護スタッフへの負担を軽減する方法であることを実感している。

    また、今までの研究成果から、パタコロを利用した創動運動にはバイタルサインの変化も少なく2)、広範囲での脳血流活性3)4)や歩行自立度5)や介護度との相関6)が認められることが実証され、浮腫など可動域7)や活動障害の原因の改善を促す為の血流改善8)も実証されているため後期高齢者を含む多くの人に推奨されるべき副プログラムと考え、実施状況を示す。

    当施設は、PTによる個別訓練の他に、パワーリハビリ(マシン3台)、タキザワプログラムからパタコロ(下肢両側性運動)プーリー(上肢の交互運動)及び福井論文9)から創動運動としてタオルサンディング(上肢の両側性運動)エルゴ又はミニエルゴ(下肢の交互運動)を日常のリハビリ訓練に取り入れている。タキザワプログラムは介護度の高い重介護者から介護予防まで等しく取り入れられ為、個別以外の全症例に基本プログラムとして行える。

    介護保険では通所リハに対し利用者のニーズに応じて、6時間以上(1日)、3時間以上(半日)、1時間以上(短時間)等きめの細かい対応を求めていることへの対応策としての導入事例として紹介する。

  • 牧田 光代
    p. 12-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    日本の社会保障は第二次大戦後、生活困窮者への緊急な対応として生活保護法の制定等から始まり、戦後の復興が進む中で経済成長にともない、国民皆保険、皆年金が実現していった。その後1960年代には健康保険の赤字の問題が議論され、1970年代には人口高齢化が表面化し、経済成長率も低下していった。そのような中で、医療費の無駄を合理化し、利用者本位の新たな介護システムの創設が必要となり、2000年に介護保険制度が施行された。また、2025年を目途に地域包括ケアシステムの構築が図られている。これらは従来の入院・入所から在宅でできるかぎり生活を続けることができるようにするものである。これは医療費削減だけではなく障害者などのノーマライゼーションの世界的な流れとも呼応するものであった。

    リハ職員は従来医療技術者と位置付けられ、医療施設と密接に結びついて入院患者や外来通院者を相手にしてきた。しかし、介護保険制度導入とともに、リハ職員の現実の職場は介護老人保健施設や訪問リハなど在宅に向かってシフトしている。また、介護保険制度導入にあたって、それまでリハの対象ではなかった「予防」がリハの対象となった。この予防の中には障害度(介護度)をそれ以上に悪化させないという意味の予防も含まれている。また在宅者を対象にするということは、在宅で生活する慢性期の方々を対象にするということでもあり、それまでの「患者」としてだけではなく生活者としてリハの対象者をみることになる。すなわち医療モデルの目的の「疾病の治癒・救命」ではなく、生活モデルとしての「QOLの向上」が目的となる。そこで、医療技術者でもあるリハスタッフはその「QOL向上」を目的に治療改善アプローチを用いることになる。

    QOL向上のためには地域の異なる事業所間の異なる職種との新たな連携の形も必要となる。さらに在宅への推進が入院期間の縮小に伴っているので、従来は入院加療していた亜急性期の患者も地域・在宅での対象となってきている。

    そこで、地域においては以下のリハ職員の特異性を改めて認識して、亜急性期から慢性期の対象者のQOLの向上および生活支援にリハの技術を生かしていかなければならない。

    リハは個別療法を主体としており個人の問題を特定できる。

    1対1の人間関係を構築できる

    障害や痛みの軽減など治療ができる

    医療的問題のある人へ疾患に即した生活指導およびエクササイズができる

    生活方法指導やADL指導に福祉用具の利用促進を図れる

    障害者への体力増強ができる

  • - 時事通信「厚生福祉」の配信記事による -
    滝沢 茂男
    p. 13-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    時事通信「厚生福祉」誌は1998年から2013年までの間、我々の研究・学会活動の記事を全国に配信しました。全部で26件です。多くは4ページから6ページの記事になっています。

    編集長からの依頼で、筆者が記述しました。その際に再掲載の許可を得ており、2017 年に常務理事退任に当たり、バイオフィリアリハビリテーション研究特集号(2017 年 2017 巻 1 号)として,まとめて刊行しました。その内容を紹介します。

     記事は、21世紀リハビリテーション研究会(1998 -2000年)5件1-10)、バイオフィリアリハビリテーション学会(2002?2005年)2件11-14)、バイオフィリアリハビリテーション学会国際部会(2003 - 2005)6件15-26)、自立社会構築のための機器普及プロジェクト(2006年)1件27-28)、国際バイオフィリア リハビリテーション学会(高社研)(2009年-2013年)11件29-50)、そして、バイオフィリアリハビリテーション学会名誉会長記事(2006年)1件51-52)となっています。

    以下にその題名を列記しますが、ご覧いただくだけで、我々が目指しているものをご理解いただけます。さらにご興味の方は、参考資料からすぐに全文に移動できますので、お役立てください。なお、同趣旨の講演を英語で行っています53)。

    一覧

    器具使ったリハビリで歩行可能に

    新たな生活文化の確立を期して - 4輪ソリ付き歩行器

    障害がある四肢の創動運動のための器具開発

    介護・依存から自立へ

    ライフステージの確立を目指して

    バイオフィリア リハビリテーション学会生まれる。

    バイオフィリア リハビリテーションの可能性

    国際大会の開催と高齢者の増加を負の要因としない、新たな文明の確立

    持続可能な超高齢社会の構築 ―活動報告―

    国際部会の誕生とフィリピン共和国大統領のご祝辞

    高齢者による地域リハ・ネットワークを構築へ

    脳の損傷した部位の活性化のための健側主導のリハ医学の提案

    リハ医学の革新・障害を克服できるリハ医学の確立

    自立生活を可能にする創動運動の講習会

    健康と高齢社会関連のワークショップ開催

    加齢制御医学とリハビリテーション医学の融合

    リハビリテーション医学は改革が必要か?

    科学技術と長寿化に係る社会保障政策

    中国・日本そして世界各国の高齢社会に対する バイオフィリア リハビリテーション

    パラダイムシフトが求められている

    日本発のリハ技術、世界へ

    脳機能研究による有効なリハプログラム開発の検証

    希望の革命はじまる

    研究の始まりと現状、そして未来に (国際大会のご案内と本年の活動)

    2つのパラダイムシフトの実現にむけて

    神経筋促通法の機序の回顧と反省、福井圀彦

学会研究発表
一般演題
  • 田中 敏幸
    p. 16-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    近年の高齢化により増加する脳卒中患者に対して,従来のリハビリテーションシステムに代わり,簡易な器具を導入した新しいリハビリシステムが必要とされている.新リハビリシステムとしてTakizawa methodが最も有力視されているが,脳機能計測などによる麻痺改善の客観的評価が必要である.リハビリ時の脳機能脳計測として,fNIRSが有効であることが知られているが,fNIRSでは特に脳の深さ方向の情報に大きな誤差が含まれる.リハビリ時の脳機能計測では脳の活性化部位の特定が目的の一つとなっており,深さ方向の情報はできるだけよい精度で得る必要がある.fNIRSによる活性化部位の計測手法の研究では,最適化問題として定式化して最小ノルム法を利用する手法がよく知られているが,この手法では深さ方向の精度が十分ではない.本研究では,最小ノルム法の正則化パラメータを感度別にすることによってアルゴリズムを改善し,計測精度の向上を図っている.シミュレーション結果として,従来の手法よりも高い精度で活性化部位が特定できている.

  • 堀部 拓也, 永岡 澄子
    p. 18-
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー
    当通所リハでパタコロを実施している利用者の傾向とセラピストの導入目的を調査したため、ここに報告する。パタコロを使用している利用者が157名中51名であった。要介護2、3の利用者が多く、歩行補助具の使用を含む歩行が自立している利用者が多かった。セラピストの導入目的は、浮腫予防や筋力強化などの機能的な目的が多かった。
  • ~回復期リハビリテーション病棟での自主トレーニング調査~
    伏見 綾乃, 浅野 智也, 乙倉 智恵
    p. 20-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    〔目的〕自主トレーニングの一つとして下肢の創動運動器具であるパタパタを使用し,使用状況と患者の属性や認知機能の関連性について検討した.〔対象と方法〕パタパタを実施した27名を,ほぼ毎日実施した積極的使用群(以下,積極群)と,時々しか実施出来ず継続した使用が困難であった消極的使用群(以下,消極群)に分け,それぞれの年齢,性別,疾患分類,認知機能の程度について比較検討した.〔結果〕検討したすべての項目で有意差は認められなかった.〔考察〕積極群と消極群を比較すると認知機能の程度が関連している傾向があった.積極群は自主トレーニングに対する動機付けがなされていたが,消極群は認知機能の低下または認知機能が保たれていても意欲低下により動機付けが不十分で継続困難であった.

  • 斎 雅夫, 浅野 智也
    p. 22-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    近年,リハビリテーション領域においてロボットの導入が注目されており,脳卒中ガイドライン2015においても歩行補助ロボットが推奨されている.今回,リハビリテーション支援ロボットであるウェルウォークを用いた歩行練習の脳卒中片麻痺症例への臨床応用における効果について検証した.6週間の介入により,歩行速度が改善し,歩行能力の向上を認めた.これは,膝関節の段階的な制御や独力での多数歩練習による歩行練習量の確保,能動的な運動学習効果などの要因が考えられた.このことからウェルウォークを用いた歩行練習は,脳卒中片麻痺症例に対して有用な手段であることが示唆された.

  • 平上 二九三
    p. 23-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    リハビリテーション(以下リハ)専門職の「技術」を習得するにあたっては、実際の臨床現場において患者を通して行われる。手技を伴う技術を使い、患者にリハを行う能力は、リハの「技能」と言える。現場で必要とされる臨床技術は、客観的に評価できる。しかし、リハを行なう際の考え方・やり方といったリハの技能は、今まで評価されることはなかった。

    そこで、これまでに演者が特定したリハ技能の評価項目から「リハ技能とはどのようなものなのか?」を明らかにする。リハ技能は、思考力、判断力、表現力の3項目から評価される。リハ技能をきめ細かく捉え、一人ひとりを成長へと導く評価システムが構築できる。

    リハ専門職の役割は、自立支援と生活の再建を担うことである。その役割が、地域包括ケアや大規模災害でも求められている。今こそ、リハを行なう際の3技能を明確に示す必要がある。本研究は、リハ技能の育成に関する評価ツールを作成することを目的とする。

閉会挨拶
  • 尾澤 潤一
    p. 24-
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/01/13
    会議録・要旨集 フリー

    本日は長時間にわたり、当学会の発表にご参加いただき大変ありがとうございました。リハビリテーションの現場から的確な問題意識をもった発表がなされたものと考えております。

    国内の人口構成が大きく変わっていく中で、福祉を支える社会保障制度が大きく見直されようとしております。これまで行政はその潤沢な予算原資に安住してきたため、少子化対策も含めこの今日的課題への対応をおろそかにしてきたと言えます。財政的見地から、増加する社会保障経費(医療や介護など)への資金手当てを重視しすぎたために、国民経済や地方都市の成長にゆがみを生じさせてきました。

    消費税の増税の迫る中、ますますデフレへの移行が懸念されております。持てる者や健康な者はその立場を感謝し、国全体として社会保障費の有効利用を図り、施設や人材の活用に努めていかなければなりません。

    すなわち、全世代型社会保障改革は、その責を負う国のみならず、それを享受する者の協力の中で活かされていくものと解釈しております。

    当学会も微力ではありますが、日本の将来世代のために引き続き貢献していきたい。来年、また多くの関係者とお会いできることを楽しみにして私の締めくくりのあいさつとさせていただきます。

    どうもありがとうございました。

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