桐生大学紀要
Online ISSN : 2435-7049
Print ISSN : 2186-4748
26 巻
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  • 阿久澤 智恵子, 青栁 千春, 金泉 志保美, 佐光 恵子
    2015 年 26 巻 p. 1-8
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究の目的は,保育所(園)の管理者が食物アレルギー児のアナフィラキシーショック時の対応に必要だと認識している要素とエピペン® を持参する子どもへの対応の課題を明らかにすることである.A 県内の認可保育所(園)419ヵ所の施設長を調査対象とし,郵送法により無記名方式のアンケート調査用紙を送付した.アナフィラキシーショック発現時の救急処置体制を作るために必要だと思われる要素について自由記述をしてもらった.結果,回収116件中66件の記述があり,120記録単位が得られた.得られた記録単位を質的帰納的に分析した.アレルギー児の緊急事態発生時の救急処置体制を作るために必要な要素は,【研修受講・実演訓練の実施】【迅速な対応のための園内・園外の連携体制整備】【マニュアル・アクションプランの作成】【職員・他職種間の情報共有】【危機管理意識】【緊急時のアセスメント力】【専門職の配置の改善】の7つのカテゴリーに分類された.また,エピペン® を持参する子どもを受け入れている保育所(園)11施設が苦慮していることや課題についての記述についても内容分析を行った.その結果,事故が起こった時の救急処置対応のマニュアルを整え,全ての職員が自己の役割を理解し,その役割を果たせるように全職員が研修を受講すること,シミュレーション訓練を行っておくこと,それらの教育的支援のために看護職配置を推進していく必要性が示唆された.
  • 教育経験年数別にみた現状と関係する特性の解明
    伊藤 美鈴, 松田 安弘
    2015 年 26 巻 p. 9-17
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究の目的は,2年課程看護専門学校教員の継続教育の充実に向け,2年課程看護専門学校教員の教育ニードの現状及び関係する特性を教育経験年数別(以下,経年別)に明らかにすることである.文献検討に基づき概念枠組みを構築した.測定用具には,「教育ニードアセスメントツール- 看護学教員用-」(舟島ら,2006)(以下,FENAT)と本研究において作成した「特性調査紙」を用いた.全国の2年課程看護専門学校120校に所属する教員721名に質問紙を配布した.回収された質問紙492部(68.2%)のうち,有効回答462部を経年別に6群に分け,統計学的手法を用い分析した.FENAT 総得点の結果は,2年課程看護専門学校教員の教育ニードが,1年未満群が最も高く,以下,1年以上2年未満群,5年以上10年未満群,2年以上3年未満群,3年以上5年未満群と続き,10年以上群が最も低いことを示した.また,FENAT 総得点と特性の関係を経年別に探索した結果は,[授業への研究成果活用の有無]等が1年未満群および5年以降,[臨床経験年数]が2年以上3年未満群,[学会所属の有無]が3年以上5年未満群の教育ニードに関係したことを示した(p < .05).これらを考察した結果,継続教育の充実に向け,授業への研究成果活用,学的基盤に基づく準備状態の調整,看護実践能力の向上に関わる自己学習を充実する必要性を示した.
  • 402語の「する」付加される英語借用語の語彙範疇化
    野中 博雄
    2015 年 26 巻 p. 19-32
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本論文は,「英語借用のカタカナ語」について,英語の品詞概念が借入後の日本語での品詞概念に影響するとの 仮定に基づき,「する」を付加されて日本語に借用される英語の日本語での語彙範疇を考察したものである.  筆者は,「コンサイスカタカナ語辞典」(第2 版,三省堂,2004)より,「する」を付加されて英語から借用した 402 語を抽出し,英語の品詞を,『プログレッシブ英和中辞典』(第4 版,小学館,2006)で確認し,10 のカテゴリーに分類した.それらの日本語での統語的特徴を観察し,英語借入語が日本語のどの品詞として扱われるべきかの考察を試みた.  結論として,『英語借用語のカタカナ語の「X する構造」「形容詞+ X 構造」「X をする構造」における「X」の日本語語彙範疇については,英語品詞の「動詞性」「名詞性」の影響を受け,「動詞性」「名詞性」を持った日本語動名詞としての統語的特徴を持つカタカナ語となる』とした.
  • 鈴木 由美, 古賀 裕子, 島田 葉子
    2015 年 26 巻 p. 33-42
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    国際助産師連盟(以下ICM)では1年6ヶ月以上の教育を推奨している。これに対して日本では保健師助産師看護師法学校指定規則において1年以上の教育課程を必須としている。1年間でICM が提唱する教育内容を取得するには過密スケジュールが予測される。  日本では1年制の助産師養成課程においてはほぼ30単位以上の単位履修をもって修了となり、指定規則の28単位より多くの単位取得にて卒業する1)。このように1年課程ではカリキュラムの過密状態が前提であるため、クリアできるのは学生の強い動機などが要因となっていると推測する。  また助産学実習では看護学実習とは異なり、分娩介助等の実践が単位取得の必須要件であり、学生は時間を問わず厳しい実習状況下におかれる。このため身体的にも精神的にも強さが要求される。田中ら2)は、助産学実習は対象者との関わりが多い、学生に求められる能力が高い、学生としての責任が重い、実習体制などが看護学生の実習とは異なることを指摘している。従って学生はこれまで体験した実習よりも厳しい状況下におかれる。  助産学実習はウェイトの大きいものであり、保健師助産師看護師学校養成所指定規則で助産学実習は11単位を必須とされている。助産学実習以外の講義においても、学生にとって学習内容が濃厚で課題が多く、1年課程であるために過密スケジュールとなることが前提となる。  大学専攻科、別科又は専修学校など助産師養成の1年課程は、学費の負担が少ない、看護大学の卒業生のほか、看護師などの臨床経験者、社会人経験者などが入学できるメリットがあると考える。高野ら3)による社会人経験のある新人看護師を対象とした報告や、高橋4)の社会人経験者の実態などの報告、渡邉ら5)の社会人経験がある看護学生に対する教育側からの困難感などの報告があるものの、助産師学生を対象とした報告はみられないため、追究する意義があると考える。  中島ら6)は、助産学教育の質的向上を図るためには、学生の特性を踏まえた教育法の開発や教育的支援を強化する必要性を指摘している。このため学生の特性として、育児経験者、臨床経験者、社会人経験者などを対象とし、その背景を踏まえた教育を検討することが期待される。  そこで今回本研究では、育児中の助産師学生の1年間の学生生活の実態に焦点をあて、今後の教育側の対応への検討に資する目的で半構成的面接を行い、質的帰納的に分析したので報告する。
  • 橋爪 博幸
    2015 年 26 巻 p. 43-50
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    明治時代の日本で,田中正造と南方熊楠はいずれも,地域の人々の生活と身近にある自然環境を守るため,人生の一部をささげた先覚者として知られる.このうち南方熊楠は,和歌山県の田辺を拠点として,神社の森を守るために友人や協力者にあてて数多くの書簡をしたためたり,幾回にもわたって新聞や雑誌に記事を投稿したりした. 本論文は,まずこれまで知られていない森林保全を訴える南方の筆による新聞記事を紹介し,次に彼が生涯にわたり自然保護を訴えつづけた背後にある思想の一端を,哲学者プラトンの宇宙観を参考にしつつ解きあかそうとするものである.南方は神社林などで過ごすひとときこそ,『パイドロス』などでプラトンが述べているような古代ギリシアにおいて人々が秘儀に参加し,神々しさに触れる体験がなされたことと同様に,言語などを介せずに人間の内面深く感化するものであると主張した.万物に創造主の息吹がかけられていることを確信していた南方が,自然環境の保全を訴えるのは当然のことであった.世界規模で環境破壊が進行する今日にあっても,およそ百年前に活躍した南方の環境思想は色あせることなく,今後ますます輝きを増していくものと考えられる.
  • 榮 昭博, 関﨑 悦子
    2015 年 26 巻 p. 51-56
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    食物繊維が膵臓リパーゼ活性に及ぼす影響を明らかにするため,胆汁酸で乳化したオリーブ油を基質とする酵素反応にキトサン,アルギン酸ナトリウム,コンドロイチン硫酸,ペクチンを添加してリパーゼ活性阻害を調べた. また,食物繊維の添加が基質の乳化状態に及ぼす影響を明らかにするため,胆汁酸で乳化した脂肪乳濁液(乳化脂肪)にキトサン,アルギン酸ナトリウム,コンドロイチン硫酸,ペクチン添加して,①油層状態の変化,②乳化状態の変化(解乳化),③これらの食物繊維と胆汁酸の吸着率を比較した.その結果,次のことが明らかになった. 1. キトサンはリパーゼ活性を阻害した.アルギン酸ナトリウム,コンドロイチン硫酸,ペクチンは,リパーゼ活性を阻害しなかった. 2. キトサン,アルギン酸ナトリウム,コンドロイチン硫酸,ペクチンを乳化脂肪に加えると,全ての条件において短時間で水層と油状層に分離した.しかし食物繊維添加 24時間後の油層の状態はキトサンと他の食物繊維では異なっていた.また,乳化状態もキトサンを添加した場合には大きな粒子が観察された. 3. キトサンの胆汁酸吸着率は 60% で他の食物繊維は 1~2% であった.  以上のことから,キトサンによるリパーゼ活性の阻害はキトサンが胆汁酸を吸着し基質の乳化状態が変化させたことにより生じたことが示唆された
  • 馬橋 和恵, 赤石 三佐代
    2015 年 26 巻 p. 57-64
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    日本における不妊患者は46万人1)と言われ,増加の一途を辿っている.そして,一般不妊治療や生殖補助医療(assisted reproductive technology: 以下,ART)は約20年間で著しく進歩した2).凍結胚の使用や顕微授精,胚盤胞移植などの開発は,子どもをあきらめなければならなかったカップルにとって福音をもたらした3).  しかし,その一方で不妊治療が高度化になるに従い患者はストレスを抱え,肉体的にも,精神的にも苦痛を抱えている.堀口4)は,不妊治療を受けている患者は先進技術を応用した治療のストレスに対応できず,治療を困難に感じている.治療効果を上げるためには心身医学的配慮が必要であると述べている.また,Lok ら5)もストレスを抱えている患者の10%が中等度から重度の抑鬱状態であると述べていることから,カウンセリングは重要である.  ストレスが治療に影響することを考えるならば,この問題は看護師にとっても重要であり,患者がどのような問題に直面し苦痛を感じているかを把握することが看護師にも求められる.  以上から,不妊患者のカウンセリングについて,先行研究をレビューし,今後の課題について明らかにすることを目的とした.
  • 高橋 美砂子
    2015 年 26 巻 p. 65-70
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 笠原 佳代, 鈴木 由美
    2015 年 26 巻 p. 71-74
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 熊倉 可菜, 田中 景子, 中島 君恵, 瀬野尾 章
    2015 年 26 巻 p. 75-77
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
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