電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
最新号
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小特集の発行にあたって
解説
解説論文
  • 臼田 裕一郎
    2021 年 15 巻 3 号 p. 192-199
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/01
    ジャーナル フリー
    災害時には災害対応組織が同時並行で活動する.その際,組織間で状況認識が統一されていなければ,災害対応全体は最適化しない.そこで必要となるのが組織間での情報共有である.2014 年に研究開発が開始された基盤的防災情報流通ネットワーク(SIP4D)は,実装した二つの技術と災害対応現場への直接的適用により,効率的な情報共有と効果的な災害対応を実現した.SIP4D の自動変換技術により,各種情報システム間でのデータ形式変換を自動化・仲介するとともに,論理統合技術により,同種データを論理的に統合し,最大限現実に近い情報を共有することで,組織間情報共有におけるシステム連接を効率化した.これを災害対応現場に直接的に適用することにより,組織間情報共有及びSIP4D の有効性を実証するとともに,これを活用するための支援組織の必要性が生まれ,2019 年の災害時情報集約支援チーム(ISUT)の本格運用に結実した.SIP4D で共有される複数の情報は重畳することで様々な組織の活動や意思決定で効果を発揮した.更に,SIP4D で流通する情報の増加と安定化により,情報共有から動的処理による新たな情報生成へと発展している.
  • 萩行 正嗣, 上谷 珠視, 東 宏樹, 大竹 清敬
    2021 年 15 巻 3 号 p. 200-210
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/01
    ジャーナル フリー
    近年,ICT の発達に伴い,災害対応の現場でもこれらを活用した災害対応の効率化が行われている.特にTwitter やLINE に代表されるコミュニケーションツールは被災者一人一人と災害対応機関とのコミュニケーションを変えつつある.本稿では,現在コミュニケーションツールが災害対応の現場で活用されている例やその背景にある技術について紹介するとともに,我々が開発中の防災チャットボットSOCDA の機能と展望についても紹介する.
  • 長手 厚史, 太田 喜元, 星野 兼次
    2021 年 15 巻 3 号 p. 211-218
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/01
    ジャーナル フリー
    高度約20 km の成層圏から超広域のエリアをカバーする成層圏プラットフォーム(HAPS: HighAltitude Platform Station)への期待が高まっている.最大で半径100 km のエリアに無線区間1 ms以下の低遅延で通信サービスを提供可能であり,また今後急速な普及が予想されるドローンや空飛ぶクルマが飛行する上空エリアへの通信プラットフォームとしても有望である.このため,我が国のBeyond 5G 戦略の一環としても期待されている.また,上空を飛行するソーラープレーン等に搭載される無線中継局から普段使用するスマートフォンと直接通信可能である.災害時にもその影響を受けることなく,ユーザも特別な端末を持ち歩くことなく普段使用しているスマートフォンで即座に通信可能であることから,究極の災害対策プラットフォームとしても位置付けられる.本稿では,成層圏プラットフォーム及びHAPS 移動通信システムの概要を述べるとともに,更なる発展に向けた研究開発動向を解説する.
  • 大内 夏子, 西浦 升人, 濱田 高志
    2021 年 15 巻 3 号 p. 219-227
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/01
    ジャーナル フリー
    災害発生後72 時間は災害応急活動において最も重要な時間とされているが,この時間は携帯電話網やWi-Fi によるインターネット接続などの既存通信網が利用できない「通信途絶」が想定される時間でもある.災害時に既存通信網が途絶した状況においても,コミュニケーション手段の確保は必須であり,特に東日本大震災以降様々な対策が取られてきた.しかし,自助・共助を支える被災者及び救援者が必要とするコミュニケーション手段の確保には課題が残る.筆者らは,この課題を解決するため,一般の人々に広く普及しているスマートフォンを用いた自律分散ネットワーク構築技術「スマホde リレー」の研究開発,社会実装に取り組んできた.本稿では,スマホde リレーの要素技術,通信性能の検証結果,社会展開に向けた取組み,災害時通信における今後の展開について紹介する.
解説
子どもに教えたい通信のしくみ
科学館・博物館めぐり
街plus探訪
私の研究者歴
若者よ!世界にでよう!
巻末言
編集後記
通信がみえる一枚の写真
feedback
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