電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
7 巻, 1 号
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小特集の発行にあたって
小特集 無線技術でスマートな社会を実現する
解説
解説論文
  • 居村 岳広, 堀 洋一
    2013 年 7 巻 1 号 p. 19-24
    発行日: 2013/06/01
    公開日: 2013/09/01
    ジャーナル フリー
    なぜ我々はガソリン車から電気自動車に乗り換えているのであろうか.そして,この電気自動車が未来の交通社会においてどのような意味を持っているのであろうか.大きな視野で物事を捉えたときに,ガソリン車と電気自動車は,どちらが技術や産業が成熟するときの過渡期を支えた技術となり,どちらが永続的に残っていく技術となるのであろうか.しばらくはガソリン車や電気自動車や燃料電池車などのベストミックスが次世代の技術になるであろうが,軽油とレギュラーとハイオクとEV充電の違いだけでも手一杯の状況において,いずれ,企業側もユーザ側も複雑なシステムに耐えられなくなるのは目に見えている.そして結局のところ,ユーザは利便性が最重要な項目であることは否めない.エネルギーの分配はラスト・ワン・メートルのところで一番厄介になることが本質である.2007年以前は,石油も,電気も大差なく扱いづらいものであった.しかし,2007年にワイヤレス給電技術が進化し,電動化され電気をエネルギー源とする乗り物は,ラスト・ワン・メートルの問題を全て解決できる可能性が得られた.ワイヤレス給電技術は,電気自動車を含む,機器の電動化の加速に対して大きな力となり,電気ケーブルの撤廃から始まり,未来の交通社会をも劇的に変える原動力を持っている.本稿では,若者に向けて未来の交通社会のあり様を考える一つのきっかけを与えられることを期待して記すことにする.
  • 伴 弘司, 北沢 祥一, 小林 聖
    2013 年 7 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 2013/06/01
    公開日: 2013/09/01
    ジャーナル フリー
    様々な機器を無線で接続して自動化やシステムの効率化を進める機器間通信 (Machine-to-Machine,M2M) 技術が広がりを見せている.この技術を狭小な機器内空間に適用して機器内の部品間の通信用配線を無線化しようとするのがワイヤレスハーネスである.我々はこれまでにICT機器内の通信用ハーネスに着目し,その無線化の要素技術の確立と効果について検証を進めてきた.今年度からは対象を車両に向け,燃費向上や省エネ化を進める車載ハーネスの無線化技術の研究を開始したところである.ワイヤレスハーネスを特徴付けるものは,部品が多く金属に囲まれた狭小な空間内という伝搬環境と,低システム遅延や多元接続性などの通信要求仕様である.ただし,後者については適用シーンによって様々な考え方がある.ワイヤレスハーネスは軽量化をテコとする省資源・省エネに効果があるだけでなく,作業性向上などの様々なメリットがあるが,実用化例はまだ多くない.コストとともに信頼性や厳しいシステム要件がハードルになっているように思われる.そこで,我々のこれまでの研究成果を振り返るとともにワイヤレスハーネスについて内外の動向を紹介し,そのユニークさや有用性,課題などについて論じる.
解説
ツールとしての英語講座(第2回)
子どもに教えたい通信のしくみ
私の技術者歴
解説
若者よ!世界にでよう! ドイツ日記
報告
開発物語
解説:技術と制度のおはなし
通信ソサイエティからのお知らせ
巻末言
編集後記
通信がみえる一枚の写真
feedback
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