バイオフィリア リハビリテーション研究
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1 巻, 1 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
基調講演
一般演題I リハプログラム実施に関して
  • 牧田 光代, 滝沢 恭子
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 15-16
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    介護老人保健施設および介護老人福祉施設, 療養型病床群の病床にあっては, 障害発症後, 十分な理学療法を受けることなく過ごしてきた人々がいる事実がある. これらの人々の多くは廃用症候群により運動機能がさらに低下し臥床を余儀なくされている. 今回はこれのような利用者の多くいる介護老人保健施設の利用者へのタキザワ式プログラム施行の結果をみたので報告する.
  • 和田 里佳, 立花 敏弘, 滝沢 茂男
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 17-18
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    パタコロを中心としたタキザワプログラムを利用したホームプログラム(以下HP)を, 訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)に導入して良好な結果を得ているので報告する.
  • 野本 洋平, 山下 和彦, 滝沢 茂男, 家本 晃, 斎藤 正男
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 19-22
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    高齢社会に伴い, 寝たきりや座りきりといった新しい社会問題が起きている. 2025年には, 虚弱·要介護の痴呆高齢者·寝たきり高齢者を合わせた推計は520万人になると予測され, 脳血管障害や転倒骨折などを経験した高齢者の生活の質(Quality of Life:QOL)の確保や自立支援など早急に解決しなくてはならない課題を抱えている. より効果的にリハビリを行うために, タキザワ式リハビリテーションプログラムが開発され, その中で創動運動が実施されている. 下服運動は下肢リハビリのため, 対象者自ら患側の足を健側の足で動作させるものである. しかしその定量的評価や効果は解析されていない.
    そこで本研究では, 創動運動による効果を総合的に検討するために, 筋電図による下肢の筋活動と, 運動力学的側面から対象者の動作を定量的に解析するシステムを開発した.
  • 牛沢 賢二, 滝沢 茂男, 長澤 弘, 木村 哲彦, 滝沢 恭子
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 23-26
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    介護老人保健施設湘南の丘に入所中で, タキザワプログラムが提供された症例を対象にして, リハビリ効果の特性を分析する. 評価は2000年6月から2001年2月までの間に, 計4回, 延べ51名に対して実施されたが, リハビリが提供された期間は不均一であった. また, 1回しか評価の行われなかった患者も存在する. ここでは, 以上のような状況を考慮して, 評価全期間の中でリハビリ効果の測定可能な44例を分析対象とした.
    評価対象者の主な属性は以下の通りであり, 女性が80%以上, 後期高齢者が90%を占める.
    (1) 性別: 男8名, 女36名
    (2) 年齢構成: 71∼74歳4名, 75∼79歳5名, 80∼84歳8名, 85∼89歳15名, 90∼94歳4名, 95∼99歳6名, 100歳∼2名
  • ∼職員の意識調査から∼
    石丸 知二, 戸川 忠玲, 竹内 善浩, 宮原 圭, 足立 かおる, 神田 浩子, 村上 和代, 阿南 宏美, 岡本 雄三
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 27-28
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    当医療法人は母体病院を中心に, 介護老人保健施設·訪問看護ステーション·ヘルパーステーション·在宅介護支援センターを併設している. 病院は急性期病棟30床, 特殊疾患病棟40床からなり, 老健は入所48床で2, 3階の2フロアー制である. 平成10年, 「パタパタ」·「コロコロ」による下肢トレーニング(現呼称は創動運動)を紹介され, 理学療法士(以下, PT)によるリハ室練習とは別に病棟や居室で行うリハビリ(以下, 病棟·居室リハ)の一部として開始し, その後滝沢氏の来院, オリエンテーション等を受けた. 一時は病棟で時間を決め毎日実施されていたが, 病棟の編制変え, 人員の異動等があり次第に尻すぼみとなり継続の難しさを感じているところである.
    今回, 「タキザワ式リハビリプログラム」及び病棟·居室リハに対する職員の意識調査を実施したので, その結果に考察を含めて報告する.
一般演題II 評価 · 機器評価について
  • 遠藤 敏, 滝沢 茂男
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 29-30
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    ADLの評価における機能的自立評価法(以下FIMと略)の効用は十分に認識されている. しかし現在の老人保健施設では, まだFIMはADL評価法として一般的には使用されていない. 以前我々が作成した簡易なADL評価表を試行してみたのでここに報告する.
  • 滝沢 茂男, 長澤 弘, 牧田 光代, 遠藤 敏, 佐野 京子, 滝沢 恭子, 木村 哲彦
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 31-32
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    我々は, 通常言われている「寝たきり」からリハビリテーションを通じて立位を確保し, さらには何らかの歩行を獲得して, 日常生活自立を果たした例を見てきた.
    本研究はどのような「寝たきり」(ベッドの寝たままの状態にいる高齢者·高齢障害者)が歩行を獲得していったのかという疑問から始まった. 1998年の研究会に向けて, 原案を提示し, 意見聴取を行い, 討議を重ね, 成案を見た. 今回この研究から身体機能経過記録 (MOTIVATIVE REPORT)が生まれ, 2002年神奈川県PT学会で発表された事を受け, 我々が研究した「寝たきり評価」の基準と評価表の関連について報告する.
  • 森田 能子
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 33-34
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    ラーク歩行器は室内用として開発され, 前輪をそりにすることで, 敷居などの段差越えを楽にした. しかし, 我々の調査で導入に失敗した例がみられたので, その検討を試みることで不適応例を明らかにしていきたい.
  • 滝沢 恭子, 長岡 健太郎, 滝沢 茂男, 岡本 雄三
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 35-36
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    楔状クッション (以下クッション) の開発についての由来と, その利用について, 又開発初期に考えていた利用範囲をこえ, 長期臥床時の体位変換や褥創予防に多大な利用効果が見られ, 看護, 介護職より好評を得ているので若干の考察を加え報告する.
  • ∼せんだんの丘での取り組みより∼
    土井 勝幸, 池田 正人
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 37-38
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    当施設は平成12年4月, 介護保険の導入と同時に開設した施設である. 開設当初より質の高い介護サービスの提供を実現する方法としてユニットケア (小集団ケア) の導入とリハビリ機能の強化を図った. 2年間の取り組みはまさに試行錯誤の連続であったが, 利用者の機能的な側面並びに生活の質, 両方の向上をはかることができるようになった. その取り組みの中の一つに施設内での福祉機器の積極的な活用が上げられる. 本来, 老人保健施設は利用者一人一人の自立支援が大きな役割であるが, 個々人の機能の向上に主眼はおかれても, 福祉機器を個人に合わせて使い分ける配慮がされているとは限らない. 福祉機器は使い方によって, 個人の機能障害を補う事も機能の向上を促すこともできる.
    当施設にて実際の生活場面で活用されている福祉機器等の紹介と事例を通じた有効な活用の仕方について以下に報告する.
公開市民講座
論文
  • 森田 能子, 岡本 雄三, 滝沢 茂男, 滝沢 恭子, 木村 哲彦
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 51-54
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    タキザワ式リハビリテーション(以下リハ)プログラムに従い, 介護老人保健施設で, 機器を利用した創動運動を取り入れたリハ訓練を行い, その評価に関する研究を, 評価研究会を結成して行った. 本研究会では慢性期廃用性の高齢障害者の日常生活自立を目的として, リハ医学の基礎的研究として, リハプログラムによる創動運動の効果に関し, 歩行獲得を中心に訓練効果の評価をした. その結果と研究結果判定に関する考察を報告する.
    我々のいう創動運動とは器具を利用して, 健側肢の運動により, 患側肢を運動させる運動で自動運動と介助運動の混在したものである. 訓練は端座位(あるいは車イス座位)で行う. 創動運動は自動創動運動と介助創動運動に区分する. 後者は, 介助者による他動運動で代替できるものであるが, 患者自身の自己制御で運動が痛みを与えないことで訓練意欲を高める効果が大切である.
    プログラムは定型化されており, PT-OTの指導で介護士により訓練の実施が可能なため, 限られたPT·OTで多数の患者に個別の運動の実施が可能となるプログラムである.
  • 滝沢 恭子, 滝沢 茂男, 青木 信夫, 牛沢 賢二, 武藤 佳恭, 牧田 光代, 長澤 弘, 遠藤 敏, 増田 信次, 川澄 正史, 高田 ...
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 55-58
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    上肢機能訓練器兼用介護用リフト装置の開発に係るFS調査を中小企業総合事業団委託事業で実施した. 健側上肢の運動により患側上肢を運動する創動運動が下肢創動運動と同様な効果を上げ得ると考えるのは合理的である. この研究は在宅で介護器具を利用する場合, 狭いところで利用する場合が多いが, 一つの器具により二つの目的すなわち, 段差等のある家屋内で行う介護作業時に, 取扱いが容易で自由な移動が可能な機器と高齢障害者が創動運動により介護から自立にすすめるためのリハビリテーション器具の双方の機能を利用でき, 狭いスペースを有効に利用できる車輪移動式のリフトの開発を目的とした.
    技術的開発と開発後の普及に関する可能性を調査研究した. 技術的開発について報告する. また開発後の普及に関する可能性に関し, 概要を報告する.
  • 滝沢 茂男, 滝沢 恭子, 大内 二男, 谷島 朝生, 森田 能子, 木村 哲彦
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2002 年 1 巻 1 号 p. 59-70
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/31
    ジャーナル フリー
    複数の疾病を重複し有する維持期の上, 老人性痴呆をも呈する高齢者が多くを占める高齢者福祉施設, 特に介護老人保健施設(以下老健施設)·介護力強化病院に於いて, タキザワプログラムに従ったリハビリテーション(以下, リハビリ)を実施している.
    寝たきりで入所·入院したものが歩行再獲得にいたる事例が多い為, 寝たきりからの機能評価を実施する必要を認め, 1987年以来蓄積した研究の知見を纏め, 機能評価表を作成したので報告する. その利用の実際は, 一例をあげ, 説明する.
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