蘚苔類研究
Online ISSN : 2424-2624
Print ISSN : 1343-0254
7 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1997 年 7 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1997 年 7 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
  • 中村 俊彦, 須賀 はる子
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 35-43
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
    都市およびその周辺において,コケ植物のフロラおよび生態の20年間の変化を明らかにした.また,主に都市における自然環境の指標としてのコケ植物について考察した.調査は,近年,都市化の著しい千葉市と四街道市でおこなった.都市機能の異なる7地区,すなわち自然公園,農業地区,都市公園,住宅地区,団地地区,商業地区,工業地区それぞれに各25haの調査区を設定し,1975年及び1995年にコケ植物のフロラと生態について調査した.1975年の最初の調査では,全調査区からセン類61種,タイ類22種の合計83種が記録された.1995年の調査ではセン類58種,タイ類18種,ツノゴケ類2種の合計78種が記録された.20年前の結果と比較して,1995年に全調査区で記録されたコケ植物の種数は減少しているが,各調査区ごとではむしろ増加している地区が多かった.この増加は特に都市公園と団地地区で顕著であった.唯一農業地区では出現種数の減少がみられた.コケの生育型の変化をみると,20年前に比べて直立型の種はすべての地区で増加していた.匍匐型は自然公園と農業地区では明らかな減少がみられた.葉状型は自然公園で大幅な増加がみられた.1975年及び1995年の調査ともに直立型及び匍匐型のコケは都市化の程度の高い地区ほど少なくなる傾向がみられた.工業地区では2回の調査ともに直立型のコケしか生育していなかった.生育基物については,全体に最も多いのが土上であり,それに次ぐのは1975年は樹幹,1995年ではコンクリートであった.比較的自然の豊かな自然公園と農業地区の調査地区では多様な基物にコケの生育がみられたが,都市化の進んだ地区ではコケが限られた基物に生育する傾向があった.出現種数が25以下の調査地区では,樹幹や腐木上にコケ植物の生育はみられなかった.1995年の調査では,腐木以外,各基物に生育するコケの種数は増加した.都市化程度の異なるさまざまな自然環境に生育するコケの出現パターンによって,今回記録された種を4つにグループ分けした.第1グループの4種はすべて直立型のセン類であり,郊外から都市化の著しい地区までの広い範囲で生育がみられる.第2グループは2種の葉状型,1種の匍匐型,1種の直立型からなり,郊外からやや都市化の進んだ地区まで生育がみられた.第3グループは4種の直立型,3種の匍匐型からなり,主に郊外に生育する.第4グループは5種の匍匐型で,自然性の高い郊外にのみ生育する.この20年間の調査地区の林地は,農業地区と住宅地区を除き増加していた.特に自然公園と都市公園では顕著な増加であった.その一方で,農業地区では大幅な減少がみられた.林地の面積率とニケ植物の出現種数には高い正の相関関係がみられた.以上の結果から,コケ植物は,微環境のみならず林地などを介した中程度の環境レベルの変化に敏感であり,都市化の指標生物としても有効であると考察された.
  • 白崎 仁
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 44-49
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
    蘚類コシノヤバネゴケは,本州中部から北海道に分布する貝本固有種で,主に日本海側の多雪の内陸部に偏り,海抜40mから1400mほどまで分布している.新潟県とその周辺地域において,本種は,池や沢沿いで高木にあまり覆われず,低木がまばらに生えている環境で,サワフタギやユキツバキなどの低木の水面近くの小枝に着生する.冬季には,それらの低木は積雪で倒伏し,本種の植物体は水没して越冬する.冬季の多雪は強い寒冷と乾燥からの保護として役立つ.春の融雪後には,低木は高さ1-2mほどに復起して,本種は水面上に出て枝に垂れ下がる.生育地は,日光がしばしば当たり,水面からの反射で比較的明るく,樹枝上は排水がよいが,水面からの水蒸気と降雨で,適度な湿気が維持され,強く乾燥することはない.本種の分布は環境要因と密接な関連がみられ,冬季には1.5m以上の積雪,夏季には降水量が460mm以上ある地域に限られる.しかし,冬季に豪雪地帯となる新潟県の中西部(上越市以東信濃川の地域)では,本種はほとんど分布しない.この地域には生育可能な農業用の溜め池が多いが,この地域と海岸部に多発する夏のフェーン現象(乾燥した高温風)が,本種の分布を強く制約するものと考えられる.本種の胞子体は春から秋まで比較的多く見られるが,その成熟は晩秋である.高海抜地における晩秋から初冬の早い積雪は,胞子体の成熟と胞子の散布に不利に働くので,1400mを超える地域では分布が制約されるものと考えられる.
  • 秋山 弘之, 山口 富美夫
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 50-52
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
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    Spores of Riccia fluitans L. were reported on the basis of a plant collected at Hamasaka-cho, Hyogo Prefecture, central Japan. Judging from its choromosome number(n=8) and ventral scales, which were arranged in one row, this plant was R. fluitans sense strict.
  • 樋口 正信
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 53-55
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
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    The polysety of Pogonatum fastigiatum Mitt., Rhodobryum ontariense (Kindb.) Kindb., Mnium spinosum (Voit) Schwaegr. and Rhizomnium magnifolium (Horik.) T. Kop. was studied based on the Chinese materials. In Pogonatum fastigiatum, over 90 % of the fertile shoots were monosetous, though one shoot with three setae was present. In Rhodobryum ontariense, the number of setae in a shoot varied from one to five, and one appears to be the most common. Very few shoots had more than three setae. In Mnium spinosum, about 80 % of the fertile shoots were polysetous. More than two setae were found on about 50 % of the shoots. In Rhizomnium magnifolium, the number of setae in a shoot varied from one to four, and one appears to be the most common. The population from Sichuan Province showed a higher degree of polysety than that of Yunnan Province.
  • 崔 斗文, 山田 耕作
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 56-57
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
  • 水谷 正美
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 58-
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
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  • 平岡 照代
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 58-59
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
  • 立石 幸敏, 西村 直樹
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 59-
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
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  • 大塚 政雄, 立石 幸敏, 西村 直樹, 平岡 照代
    原稿種別: 本文
    1997 年 7 巻 2 号 p. 59-61
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1997 年 7 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1997 年 7 巻 2 号 p. Cover4-
    発行日: 1997年
    公開日: 2018/07/03
    ジャーナル フリー
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