地質調査研究報告
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52 巻 , 6-7 号
地質調査研究報告
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論文
  • 中江 訓
    2001 年 52 巻 6-7 号 p. 245-252
    発行日: 2001/07/31
    公開日: 2015/03/13
    ジャーナル フリー
    福井県南西部の西津地域に分布する丹波テレーンのチャートからペルム紀放散虫化石を産出した.この地域の丹波テレーンは主に玄武岩・石灰岩・チャート・泥岩・砂岩から構成され,これらが複雑に混在した特徴をもっている.本地域における従来の化石層序学的研究はあまり多くないが,これまでにペルム紀・三畳紀・ジュラ紀の放散虫化石の産出が報告されていた.しかしながら本地域の丹波テレーン構成岩類の詳細な地質年代は明らかにされていない.本研究で新たに得られた放散虫化石によって,本地域のチャートの年代が前期ペルム紀の後半,中期ペルム紀の中頃,後期ペルム紀の中頃を示すことが判明した.またチャートは様々な規模と形態の岩体をなして露出するが,本研究によって,チャート岩体の規模とは関係なくペルム紀の放散虫化石が産出することが示された.
  • 宮越 昭暢, 内田 洋平
    2001 年 52 巻 6-7 号 p. 253-290
    発行日: 2001/07/31
    公開日: 2015/03/13
    ジャーナル フリー
    関東平野における88ヶ所の観測井で地下温度プロファイルと地下水位を測定した.その結果,平野内の地下温度分布は,地下水流動による熱移流の影響を強く受けていることが明らかになった.関東平野の地下温度分布は,高温域と低温域の分布に地域'性を持つ.高温域は,栃木県鬼怒川沿いと群馬県利根川沿いの低地および関東平野中央部に分布する.一方,低温域は埼玉県,群馬県,栃木県の山地・台地・丘陵部に分布する.観測された地下の温度分布と水理水頭分布を併せて考察することにより,群馬県利根川沿いと栃木県鬼怒川沿いで流出する局地的な流動系と,平野周辺部で漏養され関東平野の中央部で流出する広域的な流動系の存在が推定される.更に,地表面温度上昇の効果として,浅層に地下温度逆転層が形成されるが,この逆転層は函養域で深く流出域で浅くなる傾向が認められ,この結果も広域的な地下水流動系の存在を示唆している.
  • 高橋雅紀 , 岩野 英樹, 柳沢 幸夫, 林 広樹
    2001 年 52 巻 6-7 号 p. 291-301
    発行日: 2001/07/31
    公開日: 2015/03/13
    ジャーナル フリー
    福島県東棚倉地域に分布する中新世海成層の久保田層最上部に挟在する軽石質凝灰岩(Kt-1)より抽出 したジルコンについてフイッショントラック年代を測定し,10.6±0.3 Ma (1σ error)の年代値を得た. 得られた年代値は,久保田層最下部でKt-7凝灰岩のおよそ200m下位に挟在するKt-1凝灰岩のK-Arおよびフイッショントラック年代に誤差範囲で一致する.これらの放射年代値は既存の浮遊性微化 石層序に基づく年代と調和的であることから,それぞれの火砕流堆積物の噴出年代を示すと判断される. 久保田層における複合年代層序学的結果は,久保田層の堆積速度が非常に大きかったことを示してい る.
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