地質調査研究報告
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54 巻 , 7-8 号
地質調査研究報告
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論文
  • 原 英俊, 木村 克己
    2003 年 54 巻 7-8 号 p. 239-250
    発行日: 2003/10/31
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル フリー
    古地温度指標に対するイライト結晶度測定の標準試料として,JIC(Japanese Illite Crysallinity standard)を提唱する.JICは6つの泥質岩試料から構成され,紀伊半島三波川変成岩類と四万十帯白亜系より採取された.それぞれの泥質岩試料は,長さ2-3cm以下の岩石片からなる.地質調査総合センターで測定された6 つのJ I C 試料のI C 値は,それぞれ0.25,0.28,0.33,0.44,0.48,0.56Δ2゜θを示す.また当センターで測定されたI C 値は,国際試料であるCIS (Crystallinity Index Standard)と線型比例の関係にある.そして,epizoneがパンペリー石-アクチノ閃石相,anchizone がぶどう石-パンペリー石相の変成温度にそれぞれ相当する.CIS換算と変成温度との対比により,JIC試料は有効な古地温度指標であるといえる.そしてこのJIC試料を測定することで,異なる研究室で測定されたIC値の比較が可能となる.
  • Yutaka Kanai, Atsuyuki Ohta, Hikari Kamioka, Shigeru Terashima, Noboru ...
    2003 年 54 巻 7-8 号 p. 251-267
    発行日: 2003/10/31
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル フリー
    風送ダスト粒子の変動や特徴を明らかにすることを目的として中国との共同研究「風送ダストの大気中への供給量評価と気候への影響に関する研究」が開始された。我々は試料採取装置を中国の北京、青島、合肥、日本の那覇、福岡、名古屋、つくばに設置し2001年2月から2002年5月まで観測を行い試料を採取した。予察的な観測結果では、0.5μm 付近の人為起源物質によるピークと大陸起源のダスト成分と見られる4-5μm付近のピークの二山形を示し、イベントの際には後者が増加した。 ダスト濃度の季節変動は、春期に多くなっており、青島では冬期にも時々高かった。通常期の日本各地におけるダスト濃度はさほど差はなく、中国との差の方が大きかった。ダストイベントがおきたI O P の時期には粗粒の割合が増え、濃度は北京>青島>合肥、北京>福岡>名古屋>つくば>那覇の順にある傾向が見られた。ダストの主な水溶性化学成分は、細粒では硫酸アンモニウム、粗粒では塩化ナトリウムや硝酸ナトリウムと推定された。不溶性成分の粗粒ではアルミニウム濃度が高く、鉱物質であることを示唆していた。
  • 星 博幸, 中村 宣仁
    2003 年 54 巻 7-8 号 p. 269-278
    発行日: 2003/10/31
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル フリー
    愛知県設楽町八橋地域に分布する下部中新統北設亜層群(設楽層群下部)の分布を明らかにするために,5.5 km × 4 kmの地域の地質図を作成した.岩相に基づき本地域の砕屑岩は下位から上位に向かって次の4層に区分される:田口層(不淘汰角礫岩や礫岩などの粗粒砕屑岩を主とする),川角層(主に砂岩),大野層(主に泥岩),門谷層(珪長質凝灰岩と凝灰質砕屑岩).北設亜層群は全体的に上方細粒化を示す.田口層の粗粒砕屑岩の多くは河川堆積物や土石流堆積物で,崖錐性堆積物と判断されるものもある.これらの粗粒砕屑岩は基盤の谷地形を埋積するように分布しており,不規則な分布形態を示す.他方,他の地層は層理の発達した海成層からなり,その分布は単純である.北設亜層群は中部中新統南設亜層群(設楽層群上部)の火山岩類により不整合に覆われる.本地域東部では,中性~苦鉄質火山岩貫入岩が南北方向の平行岩脈群を形成している.
資料・解説
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