地質調査研究報告
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56 巻 , 11-12 号
地質調査研究報告
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論文
  • 須藤 斎, 柳沢 幸夫, 小笠原 憲四郎
    2006 年 56 巻 11-12 号 p. 375-409
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
    常磐地域いわき平地区に分布する第三系の岩相層序と珪藻化石層序を検討した.また,さまざまな化石及び放射年代に基づき,常磐地域及びその周辺の第三系の年代層序と古環境変遷を総括した.常磐地域及びその周辺の第三系は下位より,最上部始新統‐最下部漸新統の白水層群,下部中新統の湯長谷・白土・高久層群,中部‐上部中新統の多賀層群及び鮮新統の仙台層群からなり,各層群は不整合で画される.従来,湯長谷層群「平層」の 1 部層とされた「上矢田砂岩層」は特に部層として区分する必要はないことがわかった.湯長谷層群の水野谷層と本谷層は,前期中新世の珪藻化石帯 NPD 2B に,白土層群の南白土層と高久層群の下高久層は珪藻化石帯 NPD 3A の上部に対比されることが明らかになった.また,白水層群の石城層の下部に認められる動植物群集の冷涼化は,南極大陸に最初に 氷床が成立し世界的に冷涼化した始新世/漸新世境界のOi-1 イベントに対応する可能性が高いことが判明した.種々の化石記録を総合して新第三紀における常磐地域の古水深変化が明瞭に復元できた.前期中新世の古気候変遷については,20 Ma 頃に亜熱帯,19~18 Ma 頃に暖温帯‐中間温帯,17.5 Ma に熱帯‐亜熱帯,そして 16.4 Ma に冷温化したことが明確になった.
  • 遠藤 満久, 天野 和孝, 柳沢 幸夫
    2006 年 56 巻 11-12 号 p. 411-424
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
    新潟県糸魚川市海川周辺の海成堆積物は,鮮新統の川詰層と名立層よりなる.名立層の下部は珪藻化石層序のNPD 7Bb 帯に,上部はNPD 8 帯及びNPD 9 帯に対比される.両層の軟体動物化石群集中には,上部漸深海帯‐下部浅海帯のConchocele-Solemya 群集,Acila-Lucinoma群集,Conchocele群集,Portlandia群集及びMacoma-Axinopsida群集と,下部浅海帯のAcila 群集及び Ophiodermella-Turritella 群集の計7 群集が認識される.以上の群集特性の解析結果から,海川周辺域は鮮新世を通して,上部漸深海帯‐下部浅海帯であったことがわかる.
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