地質調査研究報告
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58 巻 , 1-2 号
地質調査研究報告
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論文
  • 李 曉峰, 渡辺 寧, 王 春増, 平野 英雄, Yan Zhang
    2007 年 58 巻 1-2 号 p. 1-6
    発行日: 2007/04/27
    公開日: 2014/05/28
    ジャーナル フリー
    本論文は,中国東部,江蘇省東海県の水晶の年代を報告し,水晶を含有する石英脈の形成史と蘇魯超高圧変成帯の上昇侵食史との関係を議論したものである.年代測定に用いた黒雲母試料は石英脈に伴う変質帯から採取され,ArAr法を用いて年代測定を行った.黒雲母と石英脈との関係から得られた年代は水晶の形成年代を表すものと解釈される.分析により,Ar-Arプラトー年代,アイソクロン年代,逆アイソクロン年代として,それぞれ239.8±2.6 Ma,241.0 ± 2.6 Ma, 241.1±2.7 Ma の結果を得た.これらの年代は蘇魯超高圧変成帯における変成作用の頂点の年代(240~245 Ma)と近接しており,石英脈中の水晶は,蘇魯超高圧変成帯の上昇侵食初期に形成されたことを示す.
  • 石原 舜三, 遠藤 祐二
    2007 年 58 巻 1-2 号 p. 7-22
    発行日: 2007/04/27
    公開日: 2014/05/28
    ジャーナル フリー
    黒鉱鉱床(35 試料),柵原鉱床(10 試料),田老鉱床(4 試料),下川,土倉と槇峰鉱床(6 試料),別子型鉱床からの 25 試料について硫化物鉱石成分を誘導結合プラズマ質量分析法で測定し,インジウムの資源的評価を実施した.北鹿盆地の黒鉱鉱床群では東部の小坂内の岱,花輪,古遠部などがインジウムを多く含み,かつ亜鉛よりも銅との相関性が良い特徴を示し,インジウムが四面銅鉱系サルフォソールトに含まれている可能性を暗示する.小坂鉱山では,内の岱鉱石の含有量,選鉱産物の含有量に基づき約 50トンのインジウムが鉱床の含有量として推定されるが,これは世界的にインジウムを生産している大鉱床より 2 桁低く,我が国にはインジウムに富む塊状硫化物鉱床はないと言える.別子型鉱床の個々の分析値やインジウムに富む亜鉛精鉱で明らかなように,このタイプの鉱床ではインジウムは閃亜鉛鉱に含まれている.佐々連・白滝鉱床の亜鉛精鉱はインジウムに富むが,原鉱の Zn 品位は 0.n%であるから,資源的には期待できない.二畳紀流紋岩中に胚胎する柵原鉱床からは最高値 207 ppm In が得られた.当鉱床に見られるインジウム異常は母岩の流紋岩類か後期白亜紀の貫入岩起源と推察される.別子鉱床下部には散点的な異常(167 ppm 以下)が認められるが,これらは中新世の西南日本外帯のチタン鉄鉱系花崗岩の貫入に伴って割れ目規制を受けた熱水鉱化作用が生じ,インジウムが付加されたものと考えられる.
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