地質調査研究報告
Online ISSN : 2186-490X
Print ISSN : 1346-4272
ISSN-L : 1346-4272
58 巻 , 5-6 号
地質調査研究報告
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
論文
概報
  • 片山 肇, 池原 研, 菅 和哉, 嵯峨山 積, 入野 智久, 辻野 匠, 井上 卓彦
    2007 年 58 巻 5-6 号 p. 189-199
    発行日: 2007/09/28
    公開日: 2014/05/21
    ジャーナル フリー
    北海道日高沖陸棚上において,2003 年 8 月に発生した大規模な洪水後の表層堆積物の分布を 2005 年と 2006 年の調査で明らかにした.沙流川沖の内側陸棚には粗粒砂から礫が広く分布する.沙流川沖の内側陸棚に発達する凹地内には主に中粒砂が分布し,一部では表層部に泥が認められる.洪水直後に内側陸棚に広く分布していた泥は 2 年後までにほとんどが流失し,残されているのは凹地内の比較的狭い範囲に限られる.外側陸棚には主に細粒砂が分布するが,凹地の延長に周囲よりも細粒で含泥率の高い堆積物が沖に向かって帯状に分布する.厚別川沖でも沙流川沖と同様に内側陸棚の凹地内に泥が分布し,凹地の延長の外側陸棚では細粒堆積物の帯状の分布が認められる.一方,河口沖に凹地の見られない新冠・静内沖では,堆積物は主に細粒‐極細粒砂からなり,内側‐中部陸棚に泥が分布するが,外側陸棚には細粒堆積物の帯は認められない.10 数年 前の調査結果と比較して,この海域の内側‐中部陸棚では含泥率の顕著な増加が認められ,洪水の影響が示唆される.河口沖の海底地形が洪水堆積物の沖合への輸送と保存を規制していると推定される.
feedback
Top