関東平野中央部の地下に分布する更新統の標準となる花粉層序を構築するため,埼玉県菖蒲町で掘削されたボーリングコアを対象として花粉分析を行った.花粉分帯の初歩段階として,局地的な植生変化を示唆する分類群の組み合わせに基づき,35帯の地域花粉群集帯に区分した.また,花粉化石による上部更新統,中部更新統及び下部更新統の各指標層準について検討した.これらと古地磁気,岩相,テフラ層序の対応を検討し,地域花粉帯の層序学的位置を明らかにした.一方,区分した 35帯のうち,SB-Pol-9帯(深度61.610
−68.390 m)及びSB-Pol-24 帯(深度237.460
−241.940 m)は,木本植物花粉の産出粒数が著しく少ない層序区間であった.これらの帯の特徴や生層序学的位置づけは今後他地点の調査により明らかにしていく必要がある.
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