地質調査研究報告
Online ISSN : 2186-490X
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63 巻 , 1-2 号
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論文
  • —領家帯における苦鉄質火成作用の成因解明への予察的検討—
    山崎 徹, 青矢 睦月, 木村 希生, 宮崎 一博
    2012 年 63 巻 1-2 号 p. 1-19
    発行日: 2012/08/27
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
     領家帯における苦鉄質マグマ活動の成因解明への予察的検討として,長野県飯田市,卯月山苦鉄質複合岩体の岩石学的性質を明らかにした.岩石の組織,鉱物組合せ及び鉱物化学組成の検討の結果,この岩体を構成する苦鉄質深成岩類は,かんらん石とスピネル,単斜輝石,斜方輝石,斜長石そして角閃石の順に含水苦鉄質・非アルカリ質の親マグマからの結晶作用により形成されたキュムレイトであることが明らかとなった.
  • 川上 源太郎, 嵯峨山 積, 仁科 健二, 中島 礼, 廣瀬 亘, 大津 直, 木村 克己
    2012 年 63 巻 1-2 号 p. 21-34
    発行日: 2012/08/27
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
     北海道当別町太美で掘削した沖積層ボーリングコアGS-HTF-1 は,堆積相,産出する珪藻並びに貝化石,14C 年代から,下位より礫質河川堆積物(ユニット2),蛇行河川の堆積物(ユニット3),内湾~湾口砂体~デルタフロントの堆積物(ユニット4),塩水湿地及び河川堆積物(デルタプレーン堆積物)(ユニット5)に区分される.各ユニットにおける堆積物物性・粒度組成は層相と対応する.また堆積物懸濁液の pH・ECの値は解釈された堆積環境と相関しており,ユニット4 では他ユニットと比べて値がやや高く,堆積場における海水の寄与を反映する.ただし,内湾泥層(ユニット4-a)の pH,EC は河川層と同程度の低い値を示した.13試料の 14C 年代から作成した堆積曲線によると,礫質河川から蛇行河川環境への転換は 12,000cal BP 頃,河川から内湾環境への転換は9,000 cal BP 頃である.また縄文海進最盛期の 8,000cal BP 頃に湾口砂体が湾奥に急速に前進し,高頂期の 8,000 ~ 7,000cal BP 頃には海側へ後退的に累重した.7,000cal BP にはデルタフロントが到達し,湾口砂体を覆った.
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