地質調査研究報告
Online ISSN : 2186-490X
Print ISSN : 1346-4272
ISSN-L : 1346-4272
64 巻 , 11-12 号
地質調査研究報告
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
論文
  • 実松 健造, 昆 慶明
    2013 年 64 巻 11-12 号 p. 313-330
    発行日: 2013/12/17
    公開日: 2014/04/25
    ジャーナル フリー
    中国江西省定南県から採取したイオン吸着鉱5 試料と風化花崗岩3 試料について、6 段階抽出実験及び1 段階抽出実験を行った結果を本稿にて報告する.6 段階抽出実験はイオン交換、有機物、非晶質Fe 酸化物・Mn 酸化物、Fe-Mn 酸化物、粘土・硫化物、珪酸塩のフラクションから構成される.イオン吸着型REE 鉱床から採取したイオン吸着鉱5 試料を酢酸ナトリウム水溶液でイオン交換した結果、抽出された元素濃度はREY(REE+Y)で174 – 388 ppm (全岩含有量の43 – 68 %に相当)、Thで1.1 – 3.5 ppm (3.7 – 9.4 %)、 Uで0.44 – 1.0 ppm (14 – 25 %)であった.同様にイオン吸着鉱を硫酸アンモニウム水溶液でイオン交換した結果、元素濃度はREYで170 – 346 ppm REY (全岩含有量の42 – 64 %に相当)、Thで0.03 – 0.31 ppm (0.1 – 0.8 %)、Uで0.25 – 0.71 ppm (8 – 18 %)であった.イオン交換フラクションはCeが他のREYに比べ著しく枯渇しており、またHREEとYは全岩組成に比べて若干枯渇していた.Thは有機物フラクションに主に存在し、粘土・硫化物フラクション及び残渣にも含まれる.Uは残渣、珪酸塩、イオン交換、粘土・硫化物、有機物フラクションに幅広く存在する.鉱床外から採取した風化花崗岩3 試料の結果も鉱石の結果と大きく変わらなかったが、REY 含有量またはイオン交換性REYの割合が鉱石よりも若干低かった.
  • 大谷 竜, 板場 智史
    2013 年 64 巻 11-12 号 p. 331-340
    発行日: 2013/12/27
    公開日: 2014/04/25
    ジャーナル フリー
    産業技術総合研究所(以下,産総研と呼ぶ)の地下水等総合観測網の歪計を使ってゆっくり地震の断層パラメータを推定する手法を開発し,その精度をシミュレーションにより検証した.この方法は,プレート境界上でゆっくり地震が発生すると仮定して任意のすべり量を与え,各観測点における歪の計算値と観測量との残差二乗和を最小にするように,断層の位置や拡がり,すべり量をグリッドサーチで推定するものである.実際に観測されたゆっくり地震のケースを模したシミュレーションを行った結果,均一なすべり分布を与えた場合には精度よく断層パラメータを推定することができた.一方,不均質なすべりを与えた場合には,推定される断層面の拡がりは実際のものよりも小さく,すべり量は大きくなったが,すべり量の大きな領域に断層面が推定され,モーメントマグニチュードも与えたものと大きくは変わらない結果となった.
feedback
Top