地質調査研究報告
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64 巻 , 7-8 号
地質調査研究報告
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論文
  • 清水 徹
    2013 年 64 巻 7-8 号 p. 191-200
    発行日: 2013/09/30
    公開日: 2014/04/23
    ジャーナル フリー
    熱水の起源を明らかにするため,CO2レーザーマイクロプローブ法を用いて,豊羽-無意根地域の脈石英の酸素同位体の研究を行った.得られた石英の酸素同位体比データと既存の流体包有物研究によって得られた形成温度データを用いて,脈形成期の熱水の酸素同位体比は,-10〜1.0‰と計算された.脈形成に関与した熱水系の年代値データと併せると,その酸素同位体比は,-6.3〜1.0‰(中期〜後期中新世)及び-10.6〜-6.7‰(鮮新世〜更新世)という二つの形成時期に分類された.既存の地質環境復元データに基づくと,中期〜後期中新世の熱水の酸素同位体比は,天水,海水及びマグマ水が様々な割合で混合して熱水が形成されたことを示す.一方,鮮新世〜更新世の熱水の酸素同位体比は,天水とマグマ水が混合して熱水が形成されたことを表すが,天水の割合が高かったことを示す.
  • 梅田 康弘, 板場 智史
    2013 年 64 巻 7-8 号 p. 201-211
    発行日: 2013/09/30
    公開日: 2014/04/23
    ジャーナル フリー
    四国太平洋沿岸における11か所において,地理調査所(現在の国土地理院)による水準点測量成果と水路局(現在の海上保安庁海洋情報部)による資料を組み合わせて,1946年南海地震直前までの地殻の上下変動曲線を求めた.水路局の資料のうち,「調査値」は地震時の上下変動量であるが,これは地震の前と後の潮位差を目視調査することによって得たもので,地震の前の何時の潮位と比べたかは不明である.本論では,この「調査値」の時刻を,潮位記録と目撃証言から推定した.後者については,目撃された井戸の水位低下量を土地の変動量に換算し,変動量の最大と最小から調査値の時刻の範囲を求めた.潮位記録から推定された時刻は,証言から求められた時刻の範囲内に収まることから,調査値の時刻は本震前日とその前の大潮時の満潮の間と推定した.最終的にはその中間の満潮時である12月14日11時(本震の6.7日前)を,本震前に調査値が得られた時刻と決定した.調査値の時刻が定められたことにより,本震直前までの上下変動曲線描くことができ,それを表現する近似関数も決定することができた.
概報
資料・解説
  • 大和田 朗, 佐藤 卓見, 平林 恵理
    2013 年 64 巻 7-8 号 p. 221-224
    発行日: 2013/09/30
    公開日: 2014/04/23
    ジャーナル フリー
    It is difficult to make thin sections of fragile and unstable specimens that contain sulfur, clay, salt, and water by applying the conventional method in which water and oil are used. Although such liquids protect samples from the heat generated during the cutting and grinding processes, they can also damage samples, for example, due to expansions. As a solution to this problem, a new method in which liquids are not used and frictional heat is minimized has been developed; in short, samples are not influenced by liquid and heat in this new method. This method enables to make easily the least damaged thin sections of such fragile samples. Further, this method can be adapted for even complex samples that contain both hard and soft minerals, and thus helps researchers obtain all possible information that can be obtained from the samples.
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