地質調査研究報告
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65 巻 , 11-12 号
地質調査研究報告
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論文
  • 梅田 康弘, 板場 智史
    2014 年 65 巻 11-12 号 p. 129-144
    発行日: 2014/12/26
    公開日: 2015/02/07
    ジャーナル フリー
    1946年南海地震直前の地殻の上下変動を知るため,それに関連すると思われる井戸の水位と海水位の変化に関する目撃証言を調べた.証言の収集は,四国太平洋沿岸部において,文献調査と聞き取り調査によって行った.ごく一部の井戸ではあるが,本震の1週間ほど前から井戸の水位が低下,ないしは涸れていた.海水位の変化も数日前から潮が狂うなど海水位の異常が目撃されていた.本震の数時間前には,帰港した漁船が接岸できないほど潮位が低下したという証言もある.逆に,そのような海水位低下はなかったという,相反する証言もある.異常な海水位の変化や,相反する証言を説明するため,本震前に津波が発生していた可能性を指摘した.
  • 金井 豊
    2014 年 65 巻 11-12 号 p. 145-155
    発行日: 2014/12/26
    公開日: 2015/02/07
    ジャーナル フリー
    物質循環のトレーサーとしての地球科学的知見を得ると同時に,福島第一原子力発電所事故後の地域住民の不安感の払拭にも貢献するため,産業技術総合研究所地質調査総合センター(GSJ)においてエアロゾル中の放射性核種の観測を2013年も継続して行った.前報告(本誌,vol.63(3/4) p.107-118,及びvol.64(5/6), p.139-150)に引き続き2013年1月から2013年12月までの観測データを報告する.放射性Cs同位体のエアロゾル濃度は,2013年は3月頃に幾分高まったが,4月以降は幾分低下傾向を示した.2012年も同様に4月頃より低下しており,北よりの風から南よりの風に変わり降雨の日が多くなった気象条件の変化が変動因子の一つと考えられた.2012年以降は原発からの影響よりも観測点周辺に沈積した粒子の再飛散と移動による影響因子が相対的に重要と考えられ,Cs-137濃度とCs-137/Pb-210比との関係が再飛散を示唆する有効なパラメータの一つとなる可能性があると考えられた.
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