地質調査研究報告
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65 巻 , 9-10 号
地質調査研究報告
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
概報
  • 植木 岳雪
    2014 年 65 巻 9-10 号 p. 105-111
    発行日: 2014/12/03
    公開日: 2015/02/07
    ジャーナル フリー
    三重県中部,片上川流域には低位段丘堆積物は分布せず,高位段丘堆積物のみが分布する.高位段丘堆積物は風化が進んだ角~亜角礫からなり,その古地磁気極性は正の可能性が高い.その場合,高位段丘堆積物の年代は中期更新世以前であり,その成因として深層崩壊による堆積物の可能性がある.
  • 山元 孝広
    2014 年 65 巻 9-10 号 p. 113-116
    発行日: 2014/12/03
    公開日: 2015/02/07
    ジャーナル フリー
    群馬県北東部の奈良俣カルデラは,第四紀下限の年代が改正されたことにより,新たに追加された第四紀火山の一つである.奈良俣ダム湖左岸の径約2 kmの凹地を埋積した流紋岩質火砕岩とこれを覆う湖成堆積物で構成されている.火砕岩中の流紋岩軽石のジルコンからはジェラシアン期を示す2.1±0.2 Maのフィッション・トラック年代値が得られた.
  • 山元 孝広
    2014 年 65 巻 9-10 号 p. 117-127
    発行日: 2014/12/03
    公開日: 2015/02/07
    ジャーナル フリー
    国土交通省多治見砂防国道事務所の滝越カメラに記録された御嶽火山2014年9月27日の水蒸気噴火による火砕流は,以下の特徴を持つ.1) 火砕流は,噴火開始時の11時52分頃に山頂南の地獄谷の上部斜面と山頂の西斜面の2箇所からほぼ同時に発生した.2) 火砕流発生時の噴煙高度は低く,300 mを大きく超えることはなかった.3)谷沿いを流れ下る火砕流先端部の速度は8 ~20 m/sで,地獄谷沿いには火口から約2 km流下した.4) 斜面を流れ下った火砕流からは顕著な二次噴煙が上昇したが,このことは火砕流がある程度の熱量を持つ流れであったことを示唆しており,灰雲が大気と混合して浮力を得たものと理解できる.5) しかし,火砕流が通過した領域では樹木の損傷や火災,炭化は認められず,火砕流自体は樹木を焦がすほどの温度ではなかったと推定される.エナジーコーンモデルによる火砕流到達域の数値計算では,噴煙柱崩壊高度を200 mとして,見かけの動摩擦係数が 0.45 ~0.55とすると到達域との一致が良い.
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