地質調査研究報告
Online ISSN : 2186-490X
Print ISSN : 1346-4272
ISSN-L : 1346-4272
66 巻 , 1-2 号
地質調査研究報告
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
論文
  • 清水 徹
    2015 年 66 巻 1-2 号 p. 1-14
    発行日: 2015/06/09
    公開日: 2016/01/08
    ジャーナル フリー
    微小部蛍光X線分析装置(Bruker M4 TORNADO)を用いて,掌~顕微鏡スケールにて菱刈浅熱水性金銀鉱床菱泉脈のボナンザ鉱石表面の元素分布を調べた.数十ミクロンの空間分解能を持つX線面分析によれば,Au, Ag, Cu, Fe, Zn, SeおよびSは互いに相関するが,これらの元素はいずれもKとは逆相関する. 顕微鏡観察よれば,鉱脈構成鉱物は,面分析における以下の元素濃集を意味する.エレクトラム:Au及びAg,ナウマン鉱:Ag及びSe,黄銅鉱:Cu, Fe及びS,閃亜鉛鉱:Zn及びS, 氷長石:K. 沸騰熱水中の金及び銀二硫化物錯体から金銀が沈殿するという, 従来のモデル研究または実験的研究結果と併せて考えると,AuとKの間の逆相関は,エレクトラム晶出時の動的効果に起因する.すなわち,熱水沸騰時,最初のpH増加による氷長石晶出の後,硫化水素脱ガスの影響が上回ると,金及び銀の二硫化物錯体の分解が起こりエレクトラムが晶出する.
概報
feedback
Top