地質調査研究報告
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70 巻 , 5 号
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研究論文
  • 山崎 徹
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 70 巻 5 号 p. 335-355
    発行日: 2019/11/25
    公開日: 2019/11/27
    ジャーナル フリー

    5万分の1地質図幅「明智」地域の岐阜県恵那市東方地域において,東西約4 km,南北約3.5 kmの花崗岩類の分布を明らかにした.この花崗岩類は,岩体を覆う新第三系明智礫岩層の東が武節花崗岩に,西が苗木型花崗岩に対比される全岩化学組成を示す.武節花崗岩は比較的明瞭な全岩化学組成トレンドと重希土類元素に枯渇した左上がりのコンドライト規格化希土類元素パターンで特徴づけられる.苗木型花崗岩は比較的分散した全岩主成分・微量成分組成と,全体としてフラットに近い希土類元素パターンを示す.武節花崗岩は多くがアルミナ飽和度1.1以上の組成を示し,泥質堆積岩起源マグマからのざくろ石の分別が示唆される.苗木型花崗岩は,母岩の変成泥岩の不均質な同化作用の影響で大きなアルミナ飽和度の幅をもつ.苗木型花崗岩の親マグマは周囲の中部地方領家帯のメタアルミナス花崗岩類と類似した起源物質に由来するものの,地殻のより浅部で発生したために全体としてSiO2に富む性質を獲得した可能性がある.

  • 内野 隆之
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 70 巻 5 号 p. 357-372
    発行日: 2019/11/25
    公開日: 2019/11/27
    ジャーナル フリー

    岩手県外山地域に分布する北部北上帯南西縁部のジュラ紀付加体について,砂岩に含まれる砕屑性ジルコンのU–Pb年代を測定した.砂岩試料は,本地域の北部北上帯の付加体において,根田茂帯との境界付近から北東側の層準にかけて4地点より採取され,それぞれ館沢試料,米内川試料,大川試料,向井沢試料と名付けられた.

    館沢試料及び米内川試料のジルコンは共に約190 Maの最若クラスター年代を示し,両砂岩は前期ジュラ紀に堆積した可能性が高い.大川試料のジルコンは約260 Maの最若クラスター年代を示し,本砂岩は後期ペルム紀,後期三畳紀,前期ジュラ紀のいずれかに堆積した可能性がある.向井沢試料のジルコンは約170 Maの最若クラスター年代を示し,本砂岩は中期ジュラ紀に堆積した可能性が高い.

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