放送研究と調査
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68 巻 , 7 号
放送研究と調査
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 2017年11月メディア利用動向調査の結果から
    村上 圭子, 黛 岳郎, 平田 明裕, 星 暁子, 有江 幸司
    2018 年 68 巻 7 号 p. 2-27
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    NHK放送文化研究所では2016年に引き続き,2017年11月から12月にかけて「メディア利用動向調査」を配付回収法で実施し,2,340人から有効回答を得た。今回は主に次の4つのテーマで結果をまとめた。①4K・8K・・・4Kの認知率は全体で前年から増加(72%→76%)し,8Kの認知率も全体で前年から増加(47%→55%)した。4Kへの興味は「とても興味がある」が前年から増加(4%→5%)し、「まあ興味がある」も前年から増加(24%→31%)した。②放送のインターネット同時配信・・・認知率は35%にとどまるものの,利用意向は41%だった。利用意向を男女年層別にみると,男16~29歳・女30代では5割を超えるなど,若・中年層で一定の需要がある。③有料動画配信サービス・・・加入者は全体で前年から増加(4%→7%)した一方で,加入意向がある人は前年から減少(20%→13%)し,今後,新たな関心層をどうやって増やしていくかという課題が浮き彫りになった。④ニュースのサイトやアプリ・・・全体でもっとも利用されているのは「Yahoo!ニュース」(44%)だった。次いで多いのが「LINE NEWS」(22%)で,男女年層別にみると,女16~29歳では「LINE NEWS」(60%)が「Yahoo!ニュース」(50%)を上回った。使う理由としては「使いやすいから」が多く挙げられた。
  • 田中 孝宜
    2018 年 68 巻 7 号 p. 28-41
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿は、放送・通信の融合時代に、公共メディアとしてBBCがどのようにマルチプラットフォーム展開を進めているのか、現状と課題、そして戦略を、2018年2月に行った現地調査と関係者へのインタビューで紹介したものである。放送局は、テレビ・ラジオといった従来の放送に加えてインターネットやソーシャルメディアにニュースやコンテンツを提供することをますます重視している。アメリカの大手放送局では20を超えるプラットフォームを活用している例も珍しくない。イギリスBBCもインターネットやソーシャルメディアにサービスを提供している。ニュースに関しては、BBC報道局が2014年度に行った「ニュースの未来」プロジェクトを経て設置されたモバイル&オンライン部が、マルチプラットフォーム活用の推進役を果たしている。BBCでは、利用者調査をもとにFacebookやTwitterなどのプラットフォームごとに戦略を描いており、BBCは世界各地に多くのフォロワーを持っている。しかし、アメリカの大手商業放送局に比べるとBBCが提供するプラットフォームは限定的だ。様々なプラットフォームの活用の重要性は認識しつつも、コストと効果を検証しながら慎重に進めている。また、その目的も単に「リーチを伸ばすため」だけでなく、「必要な情報を全ての人に届ける」という公共的使命を果たすためと位置づけられている。一方、番組に関しては、2年前に放送をやめネットのみでの提供にした若者向けチャンネルBBC Threeで野心的な番組作りを続けている。BBC Threeのネット化は「成功した」とされている。しかし、同時に視聴時間の減少という課題も聞かれた。
  • 番組eテキスト・北米4大学での実験授業
    七沢 潔, 原 由美子
    2018 年 68 巻 7 号 p. 42-70
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    2017年、NHK放送文化研究所は北米の4つの大学でNHKのアーカイブ番組を使った実験授業を行った。対象はアメリカのプリンストン大学、ハーバード大学、ダートマス大学、カナダのトロント大学の学生136名。「東京大空襲」「満州国」「アメリカの日系人部隊」など戦争に関係した番組や、「サラリーマンのランチタイム」や「東京多国籍街の八百屋」など日本の現在の生活や風俗を伝える番組、「サイボーグ型ロボット開発者」の人間ドキュメントなどが、学生と教員にだけ限定的にネット配信され、学生たちはそれを事前に視聴して授業に臨み、教員のリードで活発な議論が行われた。その結果、少なくとも3つの目的でNHKの番組がアメリカの大学でテキストとして待望されていることがわかった。 1)日本について学ぶことに役立つ 2)日本語学習に役立つ 3)世界共通の社会問題の理解に役立つ 当初日本を研究する知日派の大学教員の授業に役立てば、との観点で始めた実験授業だが、2)、3)のようなより幅の広いニーズの存在に気づかされ、NHK番組の国際発信を活性化する端緒となる可能性も見えた。実験授業の概容を、視察結果を中心に学生のアンケート調査結果を交えて報告し、番組の教育用配信の事業化の現在と未来についても考える。
  • "老舗 "番組から考えるコンテンツの未来
    大野 敏明
    2018 年 68 巻 7 号 p. 72-89
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    60年続く料理番組の老舗『きょうの料理』。しかし今やレシピはスマートフォンで手軽に手に入り、さらには、料理はわざわざ手作りしなくても買えばすむ時代。番組は、そのあり方が問われているとも言える。NHK放送文化研究所は2018年3月、「NHK文研フォーラム2018」内でシンポジウム「きょうの料理60年の歴史とこれから」を開催した。料理研究家の土井善晴氏、関西学院大学社会学部准教授の鈴木謙介氏、『きょうの料理』の制作に40年間携わるフリーディレクターの河村明子氏が登壇。番組の歴史を振り返りながら、手作りの家庭料理を伝える意味、番組が果たしてきた役割、この先のあり方などを考えた。土井氏は番組の役割を「手作りの家庭料理を通し、自分たちの暮らしを自分たちで作る力を発見させてあげること」だと語った。鈴木氏は番組が近年力を入れるレシピのネット展開ついて「お金にはならなくとも公共性の高いコンテンツを提供できることに強みがある」と述べた。河村氏は番組の今後に向け「伝え手の顔が見え、温もりが伝わり、いつも同じ時間に見られる安心感が『きょうの料理』にはある。60年続けてきたスタンスは、そのまま変えずに続けるが勝ちという気がする」と語った。変わる時代の中で“老舗”料理番組は、この先どこへ向かうべきなのか。本稿ではシンポジウムの内容を再構成し、未来に向けた示唆を、番組60年の歴史や登壇者の言葉の中に見出す。
  • 受信技術の啓蒙雑誌
    宮川 大介
    2018 年 68 巻 7 号 p. 90-91
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
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