分類

標本に基づいた宮城県における植物相の研究史(第14回日本植物分類学会賞受賞記念論文)

上野雄規

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 91-98
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115014

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菌従属栄養植物の不思議な生活を探る(第14回日本植物分類学会奨励賞受賞記念論文)

末次健司

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 99-108
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115015

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日本産チャルメルソウ属および近縁種(ユキノシタ科)の自然史(第13回日本植物分類学会奨励賞受賞記念論文)

奥山雄大

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 109-123
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115016

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珪藻 Placoneis flabellata (F.Meister) Kimura, H.Fukush. et Ts.Kobay. comb. nov.の分類学的研究

木村努, 福島博, 小林艶子

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 125-136
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115017

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2009年8月,スラウェシ島(インドネシア)Batimurung自然保護区の川の岸に繁茂したアオミドロと底泥からNavicula flabellata F.Meisterを大量に得た.光学顕微鏡で葉緑体と珪殻の形態構造,電子顕微鏡で縦溝などの形態を観察した結果,葉緑体の形,縦溝の形はPlaconeis型であることが分かった.したがって,本種はPlaconeis flabellata (F.Meister) Kimura, H.Fukush. et Ts.Kobay. comb. nov. (Basionym: Navicula flabellata F.Meister)とすべきである.

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帰化植物コマツヨイグサの日本国内における繁殖生態の検証

坂本亮太, 廣田峻

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 137-145
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115018

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本研究は,19世紀後半に日本国内に帰化したと考えられている,コマツヨイグサOenothera laciniataの繁殖生態を明らかにする.福岡,岐阜の2地点における7種類の袋がけ処理の結果,処理区間のいかなる組み合わせでも,果実あたりの種子生産数に有意な差異は検出されず,コマツヨイグサは開花前の自動同花受粉によって,外交配花粉に頼らずとも種子を生産できることが明らかとなった.これらの結果は,原産地である北米での研究報告と矛盾せず,日本国内においても,開花前の自動同花受粉と同時に,Permanent Translocation Heterozygotes(PTH)と呼ばれる繁殖様式を維持していることが強く示唆された.PTHは受粉を必要とするものの,クローン種子を同花花粉で作るため,繁殖相手が少ない帰化先において分布を拡大できた大きな要因であると考えられた.コマツヨイグサは現在までに,環境省の要注意外来生物種に指定され,日本各地で定着防除策がとられている.PTHのような侵入に適した形質の認識不足は,防除対策の課題となり得るため,今後の更なる周知および新たな調査が必要である.

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石垣島産テングノハナ(ハスノハギリ科)の花期と系統的背景

早川宗志, 楠本良延, 西田智子, 前津栄信

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 147-157
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115719

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日本では沖縄県石垣島にのみ分布する絶滅危惧IA類テングノハナIlligera luzonensis (C.Presl) Merr.の開花調査,標本調査,系統解析を行った.石垣島産テングノハナは午前中にのみ開花した.石垣島産テングノハナの花期は既報の夏開花(7-8月)ではなく,春(3-5月)と秋(10-12月)の2回開花であったため,夏開花の台湾産テングノハナとは異なった.さらに,石垣島産テングノハナはフィリピン産と葉緑体DNAの塩基配列が異なった.以上より,石垣島産テングノハナは,台湾産と花期が異なり,フィリピン産と系統的に異なることから,固有の系統群である可能性が示唆された.

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カドハリイの越冬芽の形態と分類学的ノート

藤井伸二

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 159-161
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115720

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Eleocharis tsurumachii is a rare plant growing only at Kasumiga-ura Lake, and usually treated as infraspecific taxon of E. tetraquetra. Its morphology of hibernating buds on underground stolons was observed: buds ovate to longovate with acuminate top, 3-7mm long, 1.5-2.0mm wide, enclosed in scales as same long as buds. These characters are different from E. tetraquetra, therfore E. tsurumachii should be treated as a distinct species.

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花粉の色によるシロバナネコノメソウとハナネコノメ(ユキノシタ科)の判別とその地理分布

織田二郎, 村長昭義

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 163-173
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115721

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Color of pollen grains of Chrysosplenium album Maxim. (s.l.) in vital conditions were yellow from Fukushima Pref. to north-east Gifu Pref., while those were white from south-west Gifu Pref. to Miyazaki Pref. These results are geographically so stable that color of pollen grains is valuable for diagnostic character between C. album var. album (white) and var. stamineum (yellow). Boundary area between var. album and var. stamineum is probably located around Gujo-shi, Gifu Pref., concordant with Wakabayashi(2001)'s recognition.

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熊本県におけるハナハタザオ(アブラナ科)の再発見(新産地報告)

藤井伸二, 佐藤千芳, 仮屋崎忠

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 175-177
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115722

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Dontostemon dentatus (Cruciferae), critically endangered plant in Japan, was found at Aso in Kyushu Island, and it had been 109 years since the specimen of the species collected in Kumamoto Prefecture last. It grew in a narrow area (70m × 20m) and 78 flowering stems were growing. The habitat of the mountain grassland on volcanic products was new knowledge for this plant.

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岩手県山田町で発見された日本海特産海藻スギモク(新産地報告)

鈴木雅大, 北山太樹, 山岡容子, 鈴木まほろ

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 179-183
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115723

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日本海特産海藻であるスギモクCoccophora langsdorfii (Turner) Greville(褐藻綱ヒバマタ目)の群落を岩手県山田湾奥で発見した.本種の生育は津軽海峡内の青森県側を除く本州太平洋沿岸における初報告である.山田町における本種の分布は,この地域における津軽暖流の影響を強く支持するものであり,岩手県三陸沿岸が日本列島の中でも独特の海流の影響を受ける地域であることを示唆している.北海道大学大学院理学研究院植物標本庫(SAP)と国立科学博物館植物研究部標本庫(TNS)に収められている標本と,これまでの報告にみられる記録を総合して分布図を作成したところ,本種が日本海沿岸全域に広く分布を持つことが確認された.

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四国新産のキイレツチトリモチ(ツチトリモチ科)(新産地報告)

前田綾子, 田邉由紀, 稲垣典年

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 185-189
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115724

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Balanophora tobiracola Makino was newly recorded from Kochi Pref., Shikoku district, Japan.

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エンシュウムヨウラン(ラン科)を近畿に記録する(新産地報告)

福永裕一, 末次健司, 長谷川匡弘, 澤進一郎

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 191-194
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115725

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近畿地方におけるホロテンナンショウの新産地(新産地報告)

内藤麻子, 弓塲武夫, 水野泰邦, 高須英樹, 藤井伸二

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 195-197
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115726

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ナタオレノキ(モクセイ科)を徳島県津島から記録する(新産地報告)

藤井伸二, 木下覺, 永益英敏, 成田愛治

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 199-202
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115727

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Osmanthus insularis Koidz. (Oleaceae) was found from Tsu Island, Mugi-cho, Tokushima Prefecture. This is the second record of the species at the pacific side in Shikoku Island and these two new localities are positioned between the known ones; the southern part of Kyushu Island and eastern part of Kii Peninsula of Honshu Island. The distribution pattern was discussed.

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四国産ヨロイグサの標本を見いだす(新産地報告)

藤井伸二, 海老原淳

原稿種別: 本文
2015 年 15 巻 2 号 p. 203-205
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010115728

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A specimen of Angelica dahurica (Umbelliferae) collected at Ono-gahara (Ehime Prefecture) in 1950 was found. This is the first record of the species from Shikoku Island but it was unclear whether native or cultivated.

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Acta Phytotaxonomica et Geobotanica(APG)66巻1号和文要旨

原稿種別: 文献目録等
2015 年 15 巻 2 号 p. 207-210
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010181299

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Acta Phytotaxonomica et Geobotanica(APG)66巻2号和文要旨

原稿種別: 文献目録等
2015 年 15 巻 2 号 p. 211-213
発行日: 2015/10/14
公開日: 2017/03/25

DOIhttps://doi.org/10.18942/bunrui.KJ00010181319

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