分類
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17 巻 , 1 号
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日本植物分類学会第15回大会(富山)公開シンポジウム講演記録 富山県の植物自然史研究 ~どんな植物が発見され,何がわかってきたか~
原著論文
  • 織田 二郎
    2017 年 17 巻 1 号 p. 15-24
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/16
    ジャーナル オープンアクセス
    オオイトスゲCarex alterniflora Franch. における葉鞘上部の形態を調べた.基本変種シロイトスゲvar. alterniflora とベニイトスゲvar. rubrovaginata J. Oda & Nagam. は葉鞘口部が切形で,葉舌が高く,前部膜質部に刺毛が多いという点で共通しており,両者の形態的類似性が明らかとなった.クジュウスゲも葉鞘口部がほぼ切形で,葉舌が高いことが上記2変種と類似していたが,刺毛が観察されなかった点で異なっていた.対照的に,チャイトスゲvar. aureobrunnea Ohwi は葉鞘口部の形は半円形~ U 字形で,葉舌が大変低い点で上記3変種とは極めて異なる形態を示した.アリマイトスゲvar. arimensis Ohwiとキイトスゲvar. fulva Ohwi はシロイトスゲとチャイトスゲの中間的な形態(葉鞘口部は凹形~半円形で葉舌は中間の高さ)を示した.これらの形質特徴はタイプ標本の観察結果とも矛盾はなく,オオイトスゲ類の同定および分類群間の関連を議論するときにも役立つと思われる.オオイトスゲの種内分類群の検索表も提示した.
  • 武田 眞一, 黒沢 高秀
    2017 年 17 巻 1 号 p. 25-41
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/16
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の温帯に生育する無茎種のコスミレとノジスミレ2種について冬芽内の花芽の詳細な発達過程を明らかにした.両種とも,冬芽内の鱗片葉の葉腋の外側から内側にかけて3つのタイプの花芽が観察された.(1)外側の鱗片葉葉腋の閉鎖花の花芽(越冬早春閉鎖花の花芽),(2)開放花の花芽,(3)開放花の花芽より内側の鱗片葉葉腋の閉鎖花の花芽(越冬春閉鎖花の花芽).越冬早春閉鎖花の冬芽内の花芽は積雪初日直前に,花弁と3本の雄ずいが痕跡程度か,全くないことで開放花の花芽と区別され,春の開放花開花時には結実した.越冬春閉鎖花の花芽は発達の初期には開放花の花芽と区別できなかったが,根雪終日直後までに花弁と雄ずいは多様な形態に退化した.このことから,コスミレとノジスミレには夏から秋にかけての閉鎖花を含めると,発達過程および出現時期と結実時期の異なる3タイプの閉鎖花が存在することが示唆された.温帯産のスミレ属は花期が一部重なる場合があるものの,基本的には早春から晩秋にかけて,最初開放花,次に閉鎖花という順番で季節的な生産をすると考えられてきたが,開放花と閉鎖花の生産期間やその発生過程は,これまで考えられていたよりかなり多様である可能性がある.
新産地報告
短報
学位論文紹介
APG67 巻2 号和文要旨
APG67巻3号和文要旨
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