植物分類,地理
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1 巻, 1 号
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  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 11-33
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 大井 次三郎
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 34-55
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 北村 四郎
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 56-60
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    ガランビアザミ(Cirsium albescens KITAMURA.) タカサゴアザミに一見似た形であるけれども總苞の外片が線状披針形で15-13mm.もの長さがあり頭花の直下には澤山にとげの多い苞がある。花は白花が主であるが少しばかり桃色を帶びてゐるものもある。臺灣南端鵞巒鼻に頗る多く風の強いところでは丈は短かいが風のあたらぬところではタカサゴアザミ位になる。モモヤマアザミ(Cirsium Hosokawai KITAMURA.) 高さは22cm.位あり莖には綿毛を密布し下部の葉は橢圓形で11cm.の長さに4cm.の幅がある。先端はするどく尖り底部は莖を抱いてゐる。羽状中裂で7-6對あり裂片の先端にはするどいとげをそなへてゐる。上部は少しく綿毛を布き下部には眞白に綿毛が密布してゐる。頭花は莖や枝の頂きにつき3cm.位の幅がある。總苞の外片は披針形で15-12mm.長2-1mm.幅である。内片は17mm.長位である。各片は直立してゐる。シロバナタカサゴアザミ(Cirsium japonicum DC. var. takaoense KITAMURA.) タカサゴアザミの白花であるノアザミの白花は紫花のものとまぢつて發見されるが臺灣の南部700m.より1500m.まであたりには澤山にこの白花があるけれども北部に多い紫花のタカサゴアザミは見かけない,分布も異なつてゐる。スズキアザミ(Cirsium Suzuki KITAMURA.) 高さ一米に達する植物で葉は莖を抱き葉裏には一面に綿毛を布き眞白である。長く伸びた花梗の先端に花時點頭する大きな頭花をつける。總苞の外片はきはめて小さく卵状橢圓形で3mm.ほどの長さで内にあるものほど次第に長く最内片は線状披針形で18mm.ばかりもある。いづれも其の背部はねばり黒ずんでゐるのが特徴である。ミツザケヂシバリ(Lactuca trifida KITAMURA.) 一寸ヂシバリに似てゐるが葉が大變に違ふのですぐ區別される。葉身は卵形で長い葉柄をそなへてゐて深く三裂する頂部裂片はヘラ形で5-3cm.長側部裂片は3-2cm.長ある。いづれも縁邊は波状をなす。ハマニガナとの區別は其の總苞を見ればよい。ハマニガナでは外片より最内片まで長さにうつり行きがあるがミツザケヂシバリでは外部のものは著しく小さく4-3mm.長しかない。中間の長さのものはなく内片はずつとぬき出て13mm.ばかりの長さである。
  • 大井 次三郎
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 61-65
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    チャルメルサウ屬は亞細亞及北米の暖帶及至亞寒帶に分布する虎耳草科の多年生草本で世界に約二十數種を産し北米に最も多く分布してゐる。兩大陸に共通な種は唯マルバチャルメルサウ一種だけで他は北米及本邦の特産に屬する。本邦領内では北は北海道,朝鮮,から南は臺灣の高山まで産するが比較的南方に種類が多い。本邦産チャルメルサウ屬植物は餘り澤山の種類はなく總計八種に過ぎぬが閑却された傾きがあるので此所に檢索表をあげ檢定に便宜な様にした。§子房と花托は殆んど癒合せず,雄蕋は10個又は5個,5個の場合は蕚裂片と對生。*雄蕋は5個,花瓣は分裂せず,莖上に1-3個の葉あり。…1)エゾノチャルメルサウ *雄蕋は10個,花瓣は羽状に分裂す,莖には葉なきか又は唯一個小形のものあり。…2)マルバチャルメルサウ §子房は大部分花托と癒合す,雄蕋は5個花瓣と對生す。 *葉の幅は長さと殆んど等長,花序は花數少なく多くは10個以下,花糸は花托上に坐す,花柱は二個,全縁なり。…3)コチャルメルサウ *葉の幅は長さより短かし,花は通常數多し,花糸は花瓣の基脚に坐す,花托は二個短かく且肥厚し,先端2-4裂す。 1)葉柄及葉身の下面は平滑なり。…4)モミヂチャルメルサウ 2)葉柄及葉身には毛茸あり。 I) 蕚裂片は花時直立し卵状三角形。△)花糸は葯より三倍長し,葉は鋭頭。…5)アカゲチャルメルサウ △)花糸は葯より短かし,葉は多くは鈍頭…6)チャルメルサウ II) 蕚裂片は花時開張し偏平なる三角形をなす,花糸は葯より短かし,葉は鋭頭又は鈍尖頂。 △)托葉は多くは縁毛あり,葉柄には短毛あり,花柱は頂端四裂す,種子は表面稜起せる縱線あれども突起なし。…7)オホチャルメルサウ △)托葉は多くは全邊,葉柄には長き毛茸あり,花柱は頂端二裂す。種子は背部に乳頭状突起あり。…8)ツクシチャルメルサウ Mitella japonica の名はMAXIMOWICZ, MIQUEL, MAKINO 三氏の名前によつてチャルメルサウ,コチャルメルサウ,オホチャルメルサウ三種に用ひられたが,その根本のMitellopsis japonica SIEB. et ZUCC. なる植物及び最初に之をMitella屬に移したMAXIMOWICZ氏の標本の一部は私の云ふオホチャルメルサウに相違ないので此の學名はオホチャルメルサウに冠するのが當然である。尚Mitella triloba MIQ. も同じ植物を指したものであつてモミヂチャルメルサウではない。チャルメルサウの學名はMitella stylosa BOISS. よりもMitella longispica MAKINOの方が早いが残念ながら記載がないので後者は用ひる事が出來ぬ。尚詳細な分布や異名等は歐文欄を參照して頂きたい。
  • 大井 次三郎
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 66-87
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    65-66)タカネソモソモは本州中部地方の日本海に近い高山,即ち立山,白馬山,鎗ヶ岳等に生ずるイチゴツナギ類似の高山植物の一種で禾本の専門家HACKEL氏がPoa? nuda HACK.と檢定したのを武田久吉博士が東京植物學雜誌第二十四卷百十二頁に發表せられたのが初めである。私は一昨年北鮮地方を旅行した際同地の高山でもこれに酷似した植物を採集したが,それを材料としてよく研究した所イチゴツナギ屬とは子房及び頴果の上端に毛がある外後者の臍點が線形をしてゐて長い點が一致せず,むしろ習性は多少違ふがウシノケグサ屬に屬すべきものではあるまいかと考へたが此の屬とも護頴の背部が稜をなしてゐる點や一般習性等が異なるので兩屬から切離して新屬を立てゝ新たにLeiopoa OHWIタカネソモソモ屬と呼ぶこととする。朝鮮産のものはタカネソモソモよりも全體が少し大きいのと稈の基部が古い葉鞘で包まれてゐる點違ふので新種として記載しミヤマソモソモと呼ぶ事とする。咸鏡北道の高山帶には可なり廣く分布してゐるらしく,伊藤春夫氏も,昨年同地の南冠帽峯で採集された。67)オホウシノケグサの變種で第二苞〓が大きく最下の護〓と殆んど同長になつてゐるものである。秋田縣師範學校,村松七郎氏の採集でハマオホウシノケグサ Festuca rubra L. var. Muramatsui OHWIとする。 68)ツシマスゲは初めCarex chinensis RETZ.の變種と考へて居たが雌花小穂が一層密花なのと果嚢及嘴部が短かい點が違ふので別種とし,記載のやり直しを行つた。本邦産のものの内ではタシロスゲに最も似てゐるが雌花鱗片の芒が果嚢よりも遙かに長く抽出してゐるので容易に見分けられる。此の植物はまだ對馬以外には知られて居らぬ樣である。 69)同じく九州産のツクシミノボロスゲも支那やヒマラヤ山地に分布するCarex nubigena DON. の變種として1930年に發表したものであるが莖が殆んど平滑なのと葉が偏平なのと果嚢の幅が廣いのとが違ふので別種として改めて記載する。此の植物は又ジャバや支那に分布するCarex fallax STEUD.に似てゐるが葉や穂の長さ,果嚢の形ち等が違ふ。ミノボロスゲにもよく似てゐるが莖が太く殆んど平滑で果嚢が太く厚く鱗片の色が一層淡い,ツクシミノボロスゲはその後九州,南鮮の外更に中國地方まで分布してゐることが判つた。
  • 田川 基二
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 88-94
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 95-96
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 97-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 97-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 大井 次三郎
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 97-100
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田川 基二
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 100-101
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田代 善太郎
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 101-102
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 102-103
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    地球上最古の被子植物として一九二三年J. H. HOSKINS氏は北米の石炭紀最下部よりAngiospermophytonを發見せりと云ひしもA. C. SEWARD教授によれば,之はMedulosaの葉柄にしてMyeloxylonなりと云はれ,被子植物の最古のものは矢張りH. THOMAS氏がYorkshireの侏羅紀より發見せる一種の果實是なりと云ふ,然るに1929年G. R. WIELAND氏はアルゼンチンの三疊紀最上部のレ-チツク層よりトネリコ屬(Fraxinus)近似の被子植物の果實を發見したりと稱し,之をFraxinopsis minor及びF. majorの二種として記載せり.若し果して此新屬植物の果實が被子植物のものなりとせば,地球上最古の被子植物は又更に遡りて三疊紀最上部を起源となす事になる.大石氏はWIELAND氏のFraxinopsis果實は一種子双子葉のものに非ずしてPodozamitesのCycadocarpidiumの如く二種子を保有するものと考へたく,之こそWIELAND氏の所謂Hemi-Coniferなるべしと云ふ,それで地球上最古の双子葉植物は又侏羅紀へとひきあがれり.WIELAND氏は又Fraxinopsisと共に産する一のTaeniopteroid leaves亦双子葉植物のものなるべしと云へり.大石氏は此植物の所屬は不明なれども双子葉植物には非るべくStangeria やTaenitisに類せる裸子植物か羊齒類似の植物なるべしと云ひ,南米アルゼンチン,亞弗利加,印度等の三疊紀最上部(レ-チツク)より侏羅下部(リアス)に亙り生存せるものにてRhaetic Post-Gondwana Floraの要素として著甚なるものとし東北大學矢部教授の記念としてYabeiella屬を設立し,次の諸種を包括せしめたり.Yabeiella mareyesica (Geinitz) Oishi. アルゼンチン Y. brackebusohiana (Kurtz) Oishi. 南亞弗利加 Y. Wielandii Oishi. アルゼンチン Y. spathulata Oishi. アルゼンチン Y.? dutoiti Oishi. 南亞弗利加 Y.? crassinervis (Feist) Oishi. 南亞弗利加,印度,濠州(?),新西蘭土(?)
  • 小泉 源一
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 103-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • J O
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 104-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • J O
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 104-105
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • J O
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 105-106
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田川 基二
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 106-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田川 基二
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 107-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田川 基二
    原稿種別: 本文
    1932 年 1 巻 1 号 p. 108-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1932 年 1 巻 1 号 p. 109-110
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1932 年 1 巻 1 号 p. 110-
    発行日: 1932/04/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
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