植物分類,地理
Online ISSN : 2189-7050
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29 巻, 1-5 号
選択された号の論文の23件中1~23を表示しています
  • 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 2-10
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 北村 四郎
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 10-14
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 洋
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 15-
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • ホルタム
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 16-17
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • ヘンニプマン
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 17-18
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 瀬戸 剛
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 18-19
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 北川 尚史
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 19-21
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田川 基二, 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 22-24
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 加藤 雅啓
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 25-32
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    ハナワラビ属はヒメハナワラビ亜属,オオハナワラビ亜属,アリサンハナワラビ亜属,ナツノハナワラビ亜属の 4 亜属からなる (加藤・佐橋,1977).亜属間の類縁関係については,共通柄の長さ,分布,葉の大きさ,胚および維管束の性質からオオハナワラビ亜属が最も原始的であるとする説 (B_<OWER>, 1926; C_<LAUSEN>, 1938, 1954; 野津,1955; 西田,1957) と,維管束からヒメハナワラビ亜属が原始的とする説 (C_<HRYSLER>, 1945; 西田,1952) が有力である.これらの説に検討を加えるために胞子嚢の観察を行なった.大葉類の祖先と目されるデボン期のリニア鋼やトリメロフィトン鋼,さらにクラドキシロン目やコエノプテリス目は軸の先端に,楕円形あるいは球形で縦裂開の胞子嚢をもつ.一方,ハナヤスリ科は原始的なシダとしてコエノプテリス目としばしば比較されてきた.胞子嚢の大きさ,壁,胞子産生数などはその原始性を示している.今回の観察で,ハナヤスリ科も胞子嚢の位置 (軸端) と裂開 (縦裂開) の点で共通していることが確かめられた.しかしハナワラビ属内では変異がみられる.ナツノハナワラビ亜属では胞子葉の小羽軸はさらに羽状分枝して短い側枝をもち,小羽軸,側枝の先端に胞子嚢をつける.したがって側枝の胞子嚢は小羽軸に対して斜めにつく.これに対して他の 3 亜属では側枝は認められず軸内の維管束の分枝だけが起り各胞子嚢の基部に達する.胞子嚢は基部で広く小羽軸に合着し,直角につく.胞子嚢が密接するものではしばしば隣同士合着も起る.またナツノハナワラビ亜属のナガホノナツノハナワラビでは裂開は胞子嚢のやや尖った頂端から基部にかけて縦に起るのに対して,ナツノハナワラビ,他の 3 亜属は背軸側にある頂端から基部向軸側にかけて起る.このようにハナワラビ属では軸端・縦裂開から偽側生・偽横裂開への進化傾向が認められる.またミヤコジマハナワラビは立体的分枝をした胞子葉,胞子嚢托をもつ点で特徴的であるが,基本的には胞子嚢は軸端,縦裂開であると考えられる.胞子嚢托の先端につく裂片は維管束が入ることから胞子嚢をつけない軸から由来したとみなされる.このように胞子嚢の特徴から,ナツノハナワラビ亜属がハナワラビ属内で最も原始的であると推定される.このことは,葉の大きさ・切れ込み,葉鞘の各形質がナツノハナワラビ亜属からアリサンハナワラビ亜属,オオハナワラビ亜属,ヒメハナワラビ亜属への傾向を示すことからも支持される.
  • ワグナー
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 33-40
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    シダ植物の分類形質としていろいろの形態学的形質が採用されてきたし,新しい形質を求める努力も続けられている.この論文では,イノモトソウ属の偽脈について論じるが,この種の構造はこれまで様々の呼び名で呼ばれており,混乱しているので,脈以外のこの種の構造をひっくるめて「脈状異形細胞 venuloid idioblasts」と呼ぶことを提唱したい.脈状異形細胞はシダ植物のいろいろの群にみられるが,リュウビンタイ科,コケシノブ亜科,シシラン亜科に普通のものである.イノモトソウ属のものでは,脈状異形細胞はよく記載されているように葉肉の組織のうちにあるのではなくて,上下の表皮組織内に散在している.異形細胞は幅狭く,径20〜25ミクロンで壁は厚い.長さは 0.1〜1.2 mm で,多くのものは 0.5〜1.0 mm の範囲である.通常両端は狭くなり,先端は尖る.表面観では異形細胞は直線的で,曲ったり枝分かれしたりするのは特殊な場合などだけである.アシガタシダにはこの種の異形細胞が多く,容易に観察される.イノモトソウでは異形細胞が少なく,脈の近くに集まる傾向があるので見落しやすい.リュウキュウイノモトソウでは,筆者が調べたもののうちで,異形細胞は最も少なかった.カワリバアマクサシダではこの形質にも大きな変異が認められた.イノモトソウ属の脈状異形細胞はアジア東部の種にだけみられるものであり,その起源についてもいくつかの仮説が立てられるが,筆者は表皮細胞から変形してきたものではないかと考えたい.また,この属の類縁について,同じような異形細胞をもつホウライシダ属やシシラン亜科との類似にも注目したい.ホウライシダ群・イノモトソウ群・シシラン群以外のものの脈状異形細胞は構造上異なったもので,相似の形質である.上記 3 群のもつ形質は相互に由来し合ったというよりは同じように形成されてきたものだろうが,この形質を指標にしてこれら 3 群の関係を考えることは強ち無理とはいえないだろう.
  • 秦 仁昌
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 41-46
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    ヌカボシクリハラン属に入れられたり,クリハラン属に入れられたりしている Polypodium normale は,アジアの熱帯から亜熱帯にかけての森林中に生育するものである.この種を基準種として新属 Tricholepidium を記載する.この属は中国を中心に,10種あり,その特徴はヌカボシクリハラン属の性質とノキシノブ属の性質とを併せもっている属ということができる.10種記載したうち 7 種までは中国産の標本に基づいた新種であり,T. chapensis は北ヴェトナム,T. normale は中国・ヒマラヤ域,T. maculosum はマレーシアからインドシナ半島にかけて分布している.
  • 北川 尚史
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 47-64
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    本シリーズはオランダのライデン国立植物標本館の調査隊によってタイ国の各地で採集された約1500点の苔類標本の研究結果の報告である.本報では64種を記録したが,その大半はタイ国新産の種である.同国北部の高山にはヒマラヤや中国西南部 (四川,雲南) との共通種が多いが,他の地域にはジャワやボルネオなど熱帯アジアに広く分布する普通種が大部分であり,固有種はきわめて少ない.
  • 小山 博滋
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 65-84
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • H. KOYAMA
    原稿種別: Article
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 84-
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 福岡 誠行
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 85-94
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    アカネ科は約500属6, 000種からなる大きな科で,種として熱帯に分布している.近縁な科とは葉が対生し托葉があり,葉身は単葉で全縁,子房は下位で,花冠は蜜腺がなく合弁で放射相称であるなどの特徴で容易に識別できる.亜科,連,亜連などの分類は花や果実の形質が重視されている. H_<OOKER> や S_<CHUMANN> は子房室における胚珠の数によって 2 または 3 亜科にアカネ科を大別した.さらに子房室の数やその中に含まれる胚珠の数,胚珠のつき方,花冠裂片のたたまれ方,柱頭の形,乾果か液果科などの形質を取り上げ連や亜連を分類した.このように分類学的形質として重視されながら,アカネ科の花はまだ形態学的に充分研究されていない.部分的には,ハナガサノキ属,ツルアリドオシ属などの胎座型のように,分類学上見過ごせない観察の誤りもある.アカネ科の分類系を再検討するためには,花を比較形態学的に解析しなければならない.このために数年来資料収集に努めてきたが,アカネ科の花の内部形態についてその大要をある程度明らかにできるようになったので発表することにした.現在のところ,日本を中心に東南アジア,ニューカレドニアなどから入手した資料約40属70種を扱う予定である.S_<CHUMANN> の分類系にしたがって,連ごとに記述していくが,本稿ではフタバムグラ連の Anotis 属,イリオモテソウ属,Clarkella 属についてふれた.なお花の内部形態はパラフィン切片法と透明法で観察した.子房が堅くて満足な切片ができない場合は,5〜10%の KOH 溶液に漬け,60℃に保って30分から 3 時間放置し,軟化処理をおこなった.
  • 村田 源
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 95-105
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 寺林 進
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 106-118
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    本報ではメギ属,ヒイラギナンテン属の主として花における維管束走向を調べてみた.また,この結果と,メギ科の中ではこの 2 属と最も近い縁類があるとされているトガクシソウの花について得られた結果を比較してみた.メギ属,ヒイラギナンテン属の花は 3 数性で,各器官は輪生配列をする.雌芯は 1 本で花床に頂生する.外側の花被片では跡が 1 管束性で,内側の花初片,雄芯では跡が 2 管束性であることが多い.トガクシソウのように花床内で維管束が 2 重構造をとることはないが,跡の型については本質的な差異はないとみなすことができる.メギ属,ヒイラギナンテン属の雌芯には,(1-) 2-3 (-4) 本の腹管束と,1 本の背管束がある.胚珠維管束の由来は,胎座に入ってきた維管束から直接 1 本あるいは,2, 3 本が合流して,でてくる.中には腹管束からの分枝も胚珠維管束になることがある.胎座域には胎座管束がみられるのも,この 2 属の特徴である.雌芯における維管束走向も,トガクシソウのそれと基本的に違わないといえる.維管束走向,その他の形質から考えて,半基生胎座で少数の胚珠をもつメギ属,ヒイラギナンテン属の雌芯は,トガクシソウにみられるよな側膜胎座で多数の胚珠をもつ雌芯にそのもとの型を求めることができるようである.
  • 植田 邦彦
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 119-125
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    Winteraceae は木本性多心皮群に属し,熱帯から南半球にかけて分布している.8 属約100種からなる科である.B_<AILEY> らは,本科の心皮を二つ折り不完全心皮と解釈し,無導管という性質と合わせて原始的な科であると考えた.心皮については維管束走向も含めて多くの観察がなされたが,それは 3 属に限られていた.ここでは研究があまりなされていなかった Belliolum の心皮を,維管束走向を中心に観察した.維管束走向全体としては従来近縁とされていた属のものとよく一致するが,心皮の背束・腹束が各々 1 本で,また心皮柄基部が互いに癒着しているという注目すべき形質が観察された.また,本科の胎座をU字型とみなす報告があるが,今回観察した限りのものでは全て 2 列の辺縁型であった.
  • 北村 四郎
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 126-128
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 小山 博滋
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 129-130
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 西田 誠
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 131-138
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 岡崎 美彦
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 138-144
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 疋田 務
    原稿種別: 本文
    1978 年 29 巻 1-5 号 p. 144-148
    発行日: 1978/05/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
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