植物分類,地理
Online ISSN : 2189-7050
Print ISSN : 0001-6799
37 巻, 4-6 号
選択された号の論文の22件中1~22を表示しています
  • 山中 二男
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 97-105
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 村田 源
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 105-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田村 道夫
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 106-110
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    Naraveliaはキンポウゲ科のなかで分布域が熱帯に限られている雄一の属である。インド南部よりインドシナを通って中国西南部に、また、マレーシアを通ってモルッカ諸島にまで分布しており、7属が知られる。この属はセンニンソウ属Clematisにごく近いが、細長い花弁があることと、巻きひげがあることで区別されている。この属の花弁は細長く、がく片よりも長くて先が膨らみ、大ていは棍棒状かスプーン状である。センニンソウ属でも、ミヤマハンショウズル節Clematis sect. Atrageneは花弁をもつが、この節の花弁は巾が広くてへら状となり、雄蕊との間に移行型がある。Linne(1753)は花弁をもつことを重視して、Naraveliaをミヤマハンショウズルの仲間とともにAtragene属に分類している。しかし、両軍の花弁は大へん異なっており、独立に起源したものと考えられる。この属の雄蕊では、葯隔が突出したり、また、巾が広くなって葯が内出することが多く、著しい場合には、木本性多心皮類にみられる葉状雄蕊のようになる。そのような著しいものはないが、センニンソウ属でも花糸が広がり、葯が多少とも内向することはごく普通にみられるし、また、葯隔の突出するものも少なくない。葯隔がかなり著しく突出するものには、東南アジアに分布するヤエヤマセンニンソウ節Clematis sect. Naraveliopsis やオセアニアに分布するC. subsect. Aristatae などがある。これらの分布範囲はNaraveliaと重なるか、隣接して、何らかの系統的関係が示されているのかもしれない。Naraveliaの葉はふつう1対の小葉をもち、葉の軸はその先で3分し、3本の巻きひげとなる。したがって、この巻きひげは、頂小葉および上部の1対の小葉の変形したものと見なされる。Naraveliaにおける諸形質の変わり方はセンニンソウ属によく似ており、例えば、センニンソウ属と同様に、茎に12本の太い維管束があって12条の稜が目立つもの(N. dasyoneura, N. siamensis, N. pilulifera)を多くの条があって断面をほぼ円いものに分けることができ、また、腋生する花序の花の数(N. dasyoneura, N. paucifloraでは花数が少ない)も種を区別する重要な特徴になる。さらに、N. dasyoneuraの痩果の花柱は、Clematis brachyuraやC. cadmiaのように短くて羽毛状に伸長しない。このようにVaraveliaをセンニンソウ属と区別する特徴は、花弁のように、センニンソウ属にも見られるもの、または巻きひげのようにセンニンソク属にあるものの変形にすぎず、また、形質の変化のしかたもよく似ており、Naraveliaはセンニンソウ層内の特殊化した一群とみなす方がよいかもしれない。POIRET(1811),O.KUNTZE(1885)らはこれをセンニンソウ属に含めているし、PRANTL(1887, 1888)はそのなかの一節Clematis sect. Naraveliaとして扱っている。しかし、便宜上のことではあろうが、近年は独立属として扱われることが多い。Hj. EICHLER(1958)は'Revision der Rannnculaceen Malesiens'のなかでタイのBan Pong Yengで採集されたNaraveliaの標本、Kerr2903に言及している。この植物は葉は2回羽状で3出すると羽片と巻きひげをもち、痩果の種子は入っていてよじれている部分は無毛またはほとんど無毛であり、茎と葉質の特徴はN. siamensisに似ている未記載の種であるという。筆者はタイ植物誌のためにキンポウゲ科をまとめた際、各地の標本庫や野外でこの植物を探し求めたが、同じ植物から採集された3枚のKerr2903以外見つけることはできなかった。これら3枚の標本はキュウ王立植物園、エジンバラ王立植物園、大英博物館に保存されている。他のすべての種では、羽片は、単一、時に2裂し、痩果は細毛に被れており、(ただし、巻きひげについては、葉がこわれていて確認できなかった)、一見して区別できるので、乏しい資料ながら新種N. eichleriとして発表する。
  • 小山 博滋
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 111-116
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    最近中国産サワギク族tribe Senecioneaeの再検討結果がJEFFREY&CHEN(1984)によって発表された。それによると、これまでのサワギク属Senecio(本誌6巻、265〜275項に北村先生の論説がある)はSenecio, Nemosenecio, Tephroseris, Sinosenecio, SynotisとCissapelopsisの6属に細分されている。これらのうち、邦産に関係のある属は前3者である。Nemosenecioはサワギク節Sect. Nemosenecioを属として認めたものである。邦産のサワギクSenecio nikoesisに加えて、中国産として5種記録されている。Tephroserisはオカオグルマ節Sect. Tephroserisを属としてものである。本邦国有のタカネコリウンカS. takedanusとギバナコウリンカS. furuseiや北海道から樺太にかけて分布するミヤマオグルマS. kawakamii,中国大陸にかけて分布するコウリンカ(タカネコウリンギクを含む)S. flammeusサワオグルマS. pierotiiとオカオグルマS. integrifoluis subsp faurieiなどを含むもので、中国にはこの他に10種ある。新しく定義されたSenecioは邦産の残りの5種、タイキンギクS. scandens, キオンS. nemorensis, ハンゴウソウS. cannabifolius, コウリンギクS. argunensisとエゾオグルマS. pseudo-arnicaを含む。尚、中国にはこのSenecioのものとして約60種記録されている。タイ国産のこれまでのSenecio(KERRの目録では7種)はCissampelopsis, Senecio, SinosenecioとSynotisの4属となる。本報告では、Cissampelopsisのみが扱われている。本属は本格的な藤本植物で熱帯アフリカから中国へかけて分布し、約20種あるという。中国では6種記録されており、そのうちの1種がタイ国北部まで、他の1種がタイからマレーシアへ南下している。前者はタイ国産としては新記録となる。ウスベニニガナ属Emiliaに新種を記載した。ウスベニニガナE.sonchifoliaに似ているが、新種は花冠に毛を生ずる点で花冠が無毛のウスベニニガナと区別できる。新種は葉が膜質で冠毛が小花より短かく、そう果の毛がウスベニニガナの倍ほども長いなどの特徴を合わせもち、タイ国の半島部からマレーシアに分布する。
  • 光田 重幸
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 117-122
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 大場 秀章, 秋山 忍, ラジバンダリ ケシャブ R.
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 123-127
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    高山帯を主たる生育地とするベンケイソウ科イワベンケイ属には,両性花と雌雄異株の系統がある.イワベンケイ属の花は,虫媒花と考えられるが,高山帯における野外調査中にはほとんど訪花昆虫が観察されなかった.ところで,両性花のものでは,昆虫による花粉の媒介を必要としない自花受粉と無融合生殖の可能性が考えられる.そこで,種間雑種が存在すれば,実際に他家受粉が行なわれている可能性が強く示唆される.したがって,種間雑種の存否は,単にその形質発現の状態だけでなく,同属での繁殖法を明らかにするうえでも興味深いものがある.ここに報告するのは1983年中部ネパ-ルのロルワリン・ヒマ-ンのベディン村で見いだされた雑種であり,Rhodiola amabilis (H. OHBA) H. OHBAとR. Wallichiana (HOOK.) FUがその親と推定される.推定両親種はともに,両性花を生じるモロシベイワベンケイ亜属(Subgen. Crassipedes)に分類され,系統上近縁である.見いだされた個体は一見したところ両種の中間のかたちをしており,調べた多くの形質において確かにおおむね両親種の中間の状態を呈していることが判明した.今まで,イワベンケイ属では,両性花の系統では雑種に関する報告は皆無であるが,雌雄異株の系統から種間雑種ができるという報告があった.しかし,それらの証拠標本を検討した限りでは種間雑種と見做せるものではなかった.したがって,本報告で記載した個体は,現在のところ同属中雑種と推定される唯一のものである.
  • 秋山 弘之
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 128-136
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    蘚類のイタチゴケ属(イタチゴケ科)植物において朔が雌包葉内に沈生ないしは側方に外出する種について述べた.一般にイタチゴケ属植物においては朔柄の長さは同種間においても変異が大きく,種を認識するうえでの安定した形質とはみなせない場合がおおい.しかし本論文で述べた四種はその変異巾が小さく,かつ朔はつねに雌包葉体内に沈生するか側方に外出する状態である.このような朔の状態の存在は本属においていままで広く認識されることはなかった.ススゴケ属Forsstroemiaは,従来その所属についてイタチゴケ科あるいはツルゴケ科に属するかが議論されてきた.スズゴケ属とイタチゴケ属を区別する際重視されてきたいくつかの形質のうち,少なくとも朔の状態(および偽毛葉の有無)においては両属を明確に識別することはできないことがわかった.
  • 永益 英敏
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 137-143
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    ヤクシマカラスザンショウはカラスザンショウZanthoxylum ailanthoides SIEB. et ZUCC.に近縁な、屋久島に固有の高木である。カラスザンショウに比べ、葉の羽片数が5-7対と少なく、下面が緑色を帯びること(カラスザンショウは粉白)、花序が小さいことから従来カラスザンショウの変種(SUGIMOTO 1961, HATSUSIMA 1976)、または品種(HAYASHI 1969)として扱われてきた。しかし葉は全体に赤みを帯び、細脈が違うこと、花序の蓋葉が小さいことなど異なる点が多い。また、屋久島にはカラスザンショウも分布しており、一部では同所的にせいいくしていることからも別種とするのが適当である。学名をZanthoxylum yakumontanum (SUGIMOTO) NAGAMASUとして発表する。
  • 山口 裕文
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 143-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 元己, 堀田 満
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 144-148
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    ヒルギ科にはオヒルギやメヒルギのように塩性湿地にはえ、マングローヴ林を形成する属の他に、内陸生の属がいくつか分化している。後者の中の1つ、Carallia属はマダガスカルやインドからマレーシア地域、北部オーストラリアとソロモン群島にまで分布している。Flora Malesianaでヒルギ科を分担したDing HOU(1958)はマレーシア地域のこの属を分類学的に整理して8種を認めている。その中で、彼は花序の苞や小苞が合着しておらず、開花後は脱落するC. eugenioideaとsれに近縁な種を1種にまとめてしまっている。スマトラ自然研究計画による西スマトラ州での調査のなかで、このC. eugenioidea群の1種がパダン市の東野ガド山で採集された。この群の花序は通常の3個以上の花が集散花序を形成するのであるが、このガド山地域のものはほとんどの場合花序は1個の花のみからなり、マレー半島のC. eugenioideaとは、多少異なるように見受けられた。それでシンガポール植物園標本館とボゴール標本館のこの群の標本を比較・再検討してみると、スマトラ産とマレー半島山では花序あたりの花の数が異なるだけでなく、葉形もスマトラ産の標本がわずかに細い傾向があることが明らかになった。一応、変種C. eugenioidea var. sumatrensisとして区別し、記載する。この新変種に含まれる標本は、西スマトラ州だけでなく、スマトラ北部からも採集されているので、分布域は広いものと思われる。またRIDLEY(1922)が葉の大きさなどからC. eugenioideaから別種として区別したC. montana RIDLEYは、形態が区別しがたいだけでなく、その垂直分布ゾーン(山林カシ林域にある)でも、地理的分布の重なる点からもDing HOUの主張のように同種とされるべきものであった。他方、彼が、C. eugenioideaに含めてしまったC. euryoides RIDLEY(1922)は、葉形(細く、先端はとがる)が異なるだけでなく、乾燥標本の葉の色は黄緑色をおび、C. eugenioideaのように黒くはならない。また、垂直分布も500m異花の低地-丘陵地帯に限られ、分布地域は半島西部だけで、生態的にも分布域は重なっていない。明らかに、別種である。
  • 小山 博滋
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 148-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 永益 英敏
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 149-151
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    堀田満博士等による西スマトラ州のハイノキ科の標本を整理している際に新種を認めたので、Symplocos hottae NAGAMASUと命名し発表する。本種は、花盤に毛がなく五つの腺体を有すること、花柱の基部に毛のあること、萼筒および萼片に密に毛のあること、苞が早落することから、マライ半島以南の湿潤熱帯地域に分布するS. rubiginosa WALL. ex DC.やS. robinsonii RIDLEYに近縁な種と考えられる。しかし、これらの種が長い穂状花序をもつのに対し、本種は短くつまった団塊状の穂状花序をもつ点で異なっている。
  • 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 151-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 151-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 田村 道夫
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 152-160
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    京都大学理学部の田端英雄博士が協力者たちと1976年と1978年に西ネパールより採集してきた標本のうち、キンポウゲ科のものを調べ11属53種8変種を同定した。それらのうち、トリカブト属のAconitum tabataeとオオヒエンソウ属のDelphinium tabataeは新種、イチリンソウ属のAnemone obtusiloba var leiocarpaとセンニンソウ属のClematis orientalis var. unifloraは新変種である。日本とヒマラヤ地方を較べると、属のレベルでは共通性が高く、ここで同定した11属のうち、トリカブト属、イチリンソウ属、オダマキ属、リュウキンカ属、サラシナショウマ属、センニンソウ属、キンポウゲ属、カラマツソウ属、キンバイソウ属、の9属は日本にもある。しかし、種のレベルになると大へん異なっており、共通性は53種のうち北半球に広く分布するエゾノリュウキンカCaltha palustrisとヒメカラマツThalictrum alpinumの2種だけである。キンポウゲ科に関するかぎり、ヒマラヤ地方の高山植物は、台湾、中国大陸、中央アジアの高山植物とともに、コーカサス・ヨーロッパのものに近く、日本の高山植物は極東地方のものに近い。温帯の植物を較べてみても、ヒマラヤ地方、中国西部のものと、日本、朝鮮、ウスリー地方のものとの間にはかなりの溝がある。
  • 村田 源
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 160-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 村田 源
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 160-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • ダルナディ デディ, 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 161-166
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    オシダ属には世界で約150種があるが、すべての種が遊離脈をもつというのがこの属の特徴でもあった。ところが、コスギイタチシダで網状脈が観察されたので報告する。コスギイタチシダは屋久島固有で、ナガバノイタチシダとみやまいたちしだの中間的な性質をもったものである。別報で詳しく論じているように、コスギイタチシダがこれら2種の雑種に起源するものであることはほぼ確実である。コスギイタチシダに見られる網状脈は形態的にも出現頻度の上でも変異が大きく、交雑によって創り出された新形質がやや不安定な状態にあることを示しているようである。また、屋久島でクロミノイタチシダと同定されていた型のものはコスギイタチシダと同じであることが別報でも確かめられているが、これらはすべて網状脈をもっている点ももう一つの証拠と考えられる。クロミノイタチシダの台湾のタイプ標本は遊離脈をもっている。
  • 小菅 桂子, 田村 道夫
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 167-179
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    Glutamate dehydrogenase (GDH) from leaves of 80 species of the Ranunculaceae were resolved by polyacrylamide gel electrophoresis into 10 anodal migrating isozymic bands, which were marked with 1-10 from the cathode toward the anode. They were charge isomers with a molecular weight of about 250,000. The GDH isozymes of each species showed multi-banded pattern, but usually one main band, or sometimes two, which was stained most intensively was distinguished. GDH of shoot apexes and that of roots showed different zymograms from that of leaves and from each other, but the position of the main band was not remarkably changed among these organs, except some species of Ranunculus and Coptis quinquefolia. The positions of the main bands in zymograms form cotyledons, hypocotyls including epicotyls and primary roots varied considerably, and often differed from those in zymograms from shoot apexes, roots and leaves. Nevertheless, most of main bands found in these seedling organs could be detected also in leaves though as minor bands. Although minor bands were variable in their position and staining intensity, the position of main bands in leaves was stable within a species and even within a genus. In Caltha, Trollius, Cimicifuga, Aconitum, Hepatica and Aquilegia, the band 6 was the main, and this is the commonest main band in the Ranunculaceae. In Clematis the band 5 was the main and in Thalictrum both the band 1 and the band 10 were the mains. In Anemone, Enemion, Dichocarpum and Coptis, the position of the main band varied within the genus but usually it is stable among the species belonging to the same subgenus or section. While in Ranunculus zymograms often differed with organs remarkably and the position of main band differed even among closely species. Ranunculus is an unstable genus about GDH isozymes.
  • 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 179-
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 岩槻 邦男
    原稿種別: 本文
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 180-185
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 37 巻 4-6 号 p. 186-190
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
feedback
Top