分析化学
Print ISSN : 0525-1931
18 巻, 3 号
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  • キノン類のポーラログラフィー還元波を利用する微量酸の定量(第2報)
    高村 喜代子, 早川 ゆみ子
    1969 年 18 巻 3 号 p. 309-314
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/15
    ジャーナル フリー
    キノン類は種々の溶媒中で1段あるいは2段のポーラログラフィー還元波を生ずる.溶液中に微量の酸(HA)を添加するとキノン類(Q)の還元波にはprewaveがあらわれ,その電極反応は
    Q+2HA+2e〓H2Q+2A-
    で表わされる.prewaveの波高は酸の濃度に比例し,半波電位は酸の強度により変化する.またこれらの性質は溶媒の性質によっても変化する.これらの事実の分析化学的応用として本報ではキノン類の還元波を利用する微量酸の定量を試み,実験条件などを検討した.実際の応用例として,数種の市販試薬中に含まれる遊離酸の定量を行なった.本法によれば,試料溶液が明りょうな波形のポーラログラムを与えるかぎり,数ppm程度までの含量の遊離酸が定量あるいは検出しうる.
  • 田中 克
    1969 年 18 巻 3 号 p. 315-319
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    セレン(IV)を臭化水素酸,またはこの酸を含む塩酸,硫酸,過塩素酸からベンゼンを用いて,テルル(IV)を臭化水素酸を含む硫酸または過塩素酸からニトロベンゼンを用いて抽出し,それぞれの場合の抽出率を求めた.両相の容積比が1の場合,セレン(IV)の抽出率は臭化水素酸が0.87Nに対し塩酸9.6Nにおいて90%以上,臭化水素酸が1.0,0.5,0.2Nに対し硫酸が14.0,16.3,16.3N以上において99%以上,また臭化水素酸が0.5,0.2Nに対し過塩素酸が6.6,7.5N以上において99%以上である.テルル(IV)はベンゼンにほとんどまったく抽出されないがニトロベンゼンによく抽出され,臭化水素酸が0.1,0.05Nに対し硫酸が18.6,17.5N以上において抽出率は99%以上,また臭化水素酸が0.05Nに対して過塩素酸が7.4N以上で99%以上である.特にテルル(IV)の場合,抽出率は臭化水素酸の濃度に大きく影響され,この濃度の増加はブロモ錯体の生成を促し,抽出率を著しく低下させる.なお両元素が他の数種の金属元素からうまく分離できるかいなかを若干の実験を行なって検討した.
  • 田中 克, 高木 信幸, 辻村 博
    1969 年 18 巻 3 号 p. 319-324
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    鉄鋼中のセレンを臭化水素酸が0.2~0.3Nに保たれた塩酸と過塩素酸との1:1混酸中からベンゼンに1回抽出して他成分から分離する.ベンゼン相を亜硝酸ナトリウム水溶液,希水酸化ナトリウム溶液と順次振り混ぜ,セレンを亜セレン酸として取り出し,過量の亜硝酸を尿素で分解したのち,リン酸溶液中でヨウ化カリウムと反応させ,遊離したセレン(IV)と当量のヨウ素をでん粉を指示薬として1/100Nチオ硫酸ナトリウム標準液で滴定する.この方法で快削鋼,ステンレス鋼,耐熱鋼中のセレンを定量した結果,所要時間40分,誤差はセレン含有量が1,0.1および0.01%につき標準偏差はそれぞれ約0.004,0.0013および0.00023%である.
  • 田中 保, 山崎 一雄
    1969 年 18 巻 3 号 p. 324-328
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    岩石,ガラスなどのケイ酸塩試料に炭酸ナトリウムと希釈剤(二酸化ゲルマニウム+2倍黒鉛粉末)を1:1:2(低濃度元素用),または1:1:40(高濃度元素用)の割合で加え,直流アーク(200V,8A)と炭素極により2490~3500Åの波長範囲のスペクトル線を用いて発光分光分析を行なう.Ge3067.0ÅまたはGe2829.0Å(鉄の多い試料の場合)を内部標準線として用いると,SiO2は約5%,他のAg,Al,Bi,Ca,Co,Cu,Fe,Mg,Mn,Ni,Pb,Sb,SnおよびTiはそれぞれ約10%の相対偏差で定量することができる.定量できる濃度範囲は微量成分ではたとえばAg0.001%からTi0.6%,ガラスの主成分であるSiO2では約15~100%,PbOでは約10~75%である.本法は古代ガラスの研究に応用するのがおもな目的である.
  • 2-(ο-ヒドロキシフェニル)-ベンズオキサゾールによる金属の定量法の研究(第8報)
    堀内 芳蔵, 川本 常美
    1969 年 18 巻 3 号 p. 329-332
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    2-(ο-ヒドロキシフェニル)-ベンズオキサゾール(以下オキサゾールと略記)による亜鉛の重量分析法を検討した.試料溶液に水酸化ナトリウムを加えてpHを12.5~13.0に調節し,オキサゾールを加えて70~80℃の水浴上で30分間加温する.沈殿を濾過し温水で洗浄したのち,150~160℃で3~4時間乾燥しひょう量する.得られた錯塩は淡黄色で,その組成はZn(C13H8O2N)2で表わされ,重量分析係数は0.1346である.なお他の金属が共存するときは,あらかじめ試料溶液に酒石酸アンモニウムを添加するとよいが,ニッケル,コバルト(II),銅,カドミウム,パラジウムなどは著しく妨害する.本法は操作が簡単で精度がよく,ほぼ1~50mgの亜鉛を最大誤差0.11mgで定量できる.
    本法を黄銅中の亜鉛の定量に応用して満足すべき結果を得た.
  • 神森 大彦, 佐々木 稔, 高張 友夫, 室田 昭治
    1969 年 18 巻 3 号 p. 333-338
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    エレクトロンプローブマイクロアナライザーによって炭化物中の炭素を定量する際の諸条件を検討した.CKα線の近傍にはCrKαの2次線とNiLαの3次線が存在して妨害するため波高分析器を用いて除去する必要のあること,炭化物の種類によってCKα線の波長が大きくシフトし,また最大X線強度を示す加速電圧がそれぞれ異なることが明らかにされた.炭化チタン(TiC),炭化バナジウム(VC),炭化クロム(Cr3C2),炭化モリブデン(Mo2C),炭化タンタル(TaC),炭化タングステン(WC)につき適正条件下で測定した結果では,X線相対強度と炭素含有量の間には直線関係のあるのが認められた.炭化ケイ素(SiC)と炭化ホウ素(B4C)については,Philibert式ならびにDuncumb-Shieldによって修正されたPhilibert式の二つを用いて吸収効果の補正を試みたが加速電圧のあまり低くない範囲では,後者によってかなりよい値が得られることがわかった.
  • 世一 義隆, 佐野 彰, 荻野 昭男
    1969 年 18 巻 3 号 p. 339-345
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    N-アセチル-N-フェニルグリシンジメチルアミドは硫酸により加水分解すると,N-フェニルグリシンジメチルアミドを生ずる.N-フェニルグリシンジメチルアミドは酸の存在で,p-ジメチルアミノシンナムアルデヒドと反応し赤色を呈する.著者らはこの発色条件を詳細に検討した結果,きわめて簡単な操作で精度よく定量することができた.着色物質の極大吸収波長は510mμであり,分子吸光係数は2.14×105である.この発色反応は検液のN-フェニルグリシンジメチルアミドの濃度が4~16μg/mlの範囲でベールの法則を満足し定量に利用できる.
    反応着色物質を過塩素酸塩として単離し,その構造を検討することにより反応機構も明らかになった.
    本定量法はまた混合製剤中のN-アセチル-N-フェニルグリシンジメチルアミドの定量法として広く利用されることがわかった.
  • 青木 勇, 堀 正剛, 松丸 秀夫
    1969 年 18 巻 3 号 p. 346-348
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    アスコルビン酸の製造工程で5-ケトグルコン酸を高圧還元したときに生成するイドン酸とグルコン酸との分離定量法について研究した.Dowex1,X-8(400メッシュ以下,Cl-型)のカラムで,ホウ酸緩衝液(pH7.35)を流出溶媒として分離したのち,過ヨウ素酸酸化反応を行ない,過ヨウ素酸の消費量を比色定量することによって目的を達した.この方法で中性糖類,5-ケトグルコン酸,イドン酸およびグルコン酸の4者を完全に分離定量することができた.同条件でリボン酸,アラボン酸,2-ケトグルコン酸など数種の糖酸類をも分離定量することができた.
  • 校正ガスの標定に関する研究(第2報)
    武者 宗一郎, 額田 正巳, 岡野 利昌, 札野 新太郎, 水谷 勝
    1969 年 18 巻 3 号 p. 349-353
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    本研究は,ガス分析機器の校正に用いられる二酸化イオウの校正用標準ガスの標定方法の標準化をはかるべくなされた.一次標準物質として,イオウの有機元素分析用標準物質であるスルホナールが用いられ,次の二つの化学的標定方法が採用された.
    i)一定既知量のスルホナールを燃焼炉で燃焼させ,生成したイオウ酸化物を過酸化水素吸収液と反応させる.
    ここに生成した硫酸を電量滴定で標定する方法.
    ii)スルホナールの燃焼で生じたイオウ酸化物を銀網に捕集後,水素で還元して発生する硫化水素を吸収液に吸収し,発色試薬を入れてメチレンブルーを発色させ比色定量する方法.
    以上の二つの方法を検討した結果,後者の標定方法は,じゅうぶん信頼できる良好な結果を示した.また重量測定(物理的)に基づいて作製された校正用二酸化イオウ標準ガスは,あらためて化学的な標定を行なう必要がなく,そのまま校正用標準ガスとして使用しうることを明らかにした.
  • 金属キレート陽イオンによる陰イオンの溶媒抽出(第33報)
    山本 勇麓, 熊丸 尚宏, 林 康久, 大槌 光枝
    1969 年 18 巻 3 号 p. 354-359
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    著者らは有機陰イオンを有色の金属キレート陽イオンとともに有機溶媒に抽出して,有機相における金属キレートの吸光度を測定することによって当該陰イオンを比色定量する方法について一連の系統的な研究を行なっている.本報はその一環として,トリス(1,10-フェナントロリン)鉄(II)キレート陽イオンを用いるサリチル酸の抽出吸光光度定量法を検討したものである.
    トリス(1,10-フェナントロリン)鉄(II)キレート陽イオンは微量のサリチル酸陰イオンとともにニトロベンゼンに抽出され,516mμに極大吸収を示す.pH5.5~9.5の範囲において,トリス(1,10-フェナントロリン)鉄(II)キレート陽イオン濃度がサリチル酸に対して50倍モル以上であれば,最大一定の抽出が得られ,また水相中のサリチル酸濃度が8×10-6~4×10-5Mの範囲でベール則に従うことがわかった.共存物質として食品衛生法でその使用が許可されている合成保存料,入工甘味料,サリチル酸類縁化合物などについて,それらの影響を検討したところ,サッカリン,サイクラミン酸ナトリウムは正誤差を与えるが,デヒドロ酢酸,安息香酸,ソルビン酸などの保存料は5~30倍モル存在しても影響しないこを認めた.この方法を市販清酒中のサリチル酸の定量に応用した結果,公定法の紫外吸収法による定量結果と良好な一致を示した.
  • 金属キレート陽イオンによる陰イオンの溶媒抽出(第38報)
    山本 勇麓, 熊丸 尚宏, 林 康久, 大谷 譲
    1969 年 18 巻 3 号 p. 359-363
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    原子吸光分析法の新しい応用を目的として,金属キレートを用いる溶媒抽出法を併用する硝酸イオンの定量法を検討した.水溶液中に微量の硝酸イオンが存在するとき,ネオクプロイン-銅(I)キレート陽イオンは硝酸イオンとともに選択的にメチルイソブチルケトンに抽出され,さらにその有機相を空気-アセチレン炎に噴霧し,3247Åの銅共鳴線を用いる原子吸光分析によって銅濃度を定量すれば,間接的に硝酸イオンの定量が可能であることを見いだした.基礎的諸条件を検討した結果,pH3.5~5.5のもとで抽出を行なえば,硝酸イオンの濃度は10-5~7×10-5Mの範囲で有機相の銅の吸光度と直線関係を示すことがわかった.また,共存イオンの影響は,硫酸イオン,リン酸イオンは硝酸イオンに対して1000倍モル程度,炭酸イオンは100倍モル程度,亜硫酸イオンは10倍モル程度共存してもほとんどさしつかえなく,また,塩素イオンやケイ酸イオンは等モル程度共存しても影響しなかった.しかし,チオシアン,過塩素酸イオンはかなりの正誤差を示した.
  • 大沢 久男
    1969 年 18 巻 3 号 p. 364-370
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    黒鉛電極を使用し,アーク放電条件および担体濃度などを種々変えた場合の黒鉛中の銅の蒸発量,蒸発挙動およびスペクトル線強度の関係を検討した.
    試料は,高純度黒鉛中に銅10ppmを酸化銅の形で混合し,担体としてフッ化リチウム0.5~10%を加えて調製した.発光には直流アーク法を用い,放電後の黒鉛中の銅濃度の測定は中性子放射化分析法で行なった.
    アーク電流が大になれば,蒸発量,陽極温度は増加する.アーク電流8.5~12.6A,極間3mm,放電60secの放電条件で,両極に詰め込んだ試料1mgあたりの銅の蒸発量は,空気中で陰,陽極とも9×10-9gであり,アルゴンふんい気中では陰,陽極とも5×10-9gである.空気中およびアルゴンふんい気中で,蒸発量が同じであっても後者では銅3247.5Åのスペクトル線強度は前者に比べて弱い.銅の蒸発挙動としてCobs.Cstand.の比をとった場合,空気中ではこの比がアーク電流および放電時間におもに依存する.フッ化リチウム濃度を0.5~2.0%添加した試料を陰極,陽極に詰め,放電させることにより,試料中の銅の蒸発量は増加し,さらに,その場合のCu 3247.5Åの線強度は強くなる.
  • 山口 直治, 鈴木 良一, 神森 大彦
    1969 年 18 巻 3 号 p. 370-376
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    高周波スパーク型質量分析器による微小部分分析の基礎条件について検討した.分析試料に対する対極として白金およびタングステンの細線の直径200μを用いた場合,露出量1×10-10クーロンのとき,放電こんは直径400~600μ,深さ10~20μ,3×10-13クーロンのとき,直径300μ,深さ2μで,この大きさはパルスくりかえし周波数およびスパーク電圧によって異なった.なお前者の露出量で0.01%,後者の場合で1%以上の元素が分析可能であった.分析試料と対極金属からのイオン強度比率が測定ごとに異なるので,対極金属からのイオン強度を補正するには広範な同位体存在比を有する白金がタングステンより対極として適していた.低合金鋼標準試料による分析精度は変動係数で5~ 17%であった.応用例として鉄鋼中の非金属介在物の分析を行なった.
  • 若松 茂雄
    1969 年 18 巻 3 号 p. 376-383
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    鉄その他の共存成分からフィチンによってニオブを沈殿させ分離したのち,スルホクロロフェノールSで呈色させる方法を検討し,あらゆる種類の鋼中の0.01~4%の広範囲のニオブを定量しうる,新しい吸光光度定量操作法を確立した.
    本法の特長としては,3価の鉄共存のもとにフィチンによるニオブの分離を行なうこと,妨害成分がほとんどなく,タングステン,モリブデン,チタン,バナジウムなどの共存もなんら障害とならないこと,などがあげられる.
  • 武内 次夫, 柘植 新, 伊藤 元
    1969 年 18 巻 3 号 p. 383-387
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    エチレン-プロピレン共重合体について,不活性気体(アルゴン)中の熱分解によって得られる気体,液体およびろう状の熱分解生成物を四塩化炭素に溶解させて,赤外吸収スペクトルを測定して,組成分析を行なう方法を研究した.共重合体の組成に特徴的な吸収帯は,(1)メチルおよびメチレンの変角振動に起因する1380cm-1のCH3のδsym(CH),と1470cm-1のCH3のδasym(CH)+CH2のδ(CH),および(2)850~1000cm-1に現われる二重結合に起因するものに大別できる.これらの特性吸収帯について,分解温度依存性,再現性および精度などを検討し,試料量30mg,分解温度750℃,吸光度比A1380cm-1/A1470cm-1を用いて,相対標準偏差3%以内の精度で共重合体の組成を分析することができた.
  • 武内 次夫, 山崎 満, 羽田 日出夫, 矢吹 隆
    1969 年 18 巻 3 号 p. 387-391
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    電気抵抗の大きい非水溶液に対しても安定した定電流を流すことのできる定電流回路を試作し,定電流クーロメトリーによるカール・フィッシャー滴定法を検討した.終点の決定は定電圧電流法により行なった.定電流回路,電解セルの構造,電解液の組成,電解セル内の除湿および防湿などの検討を行なった.
    電解液にホルムアミドを加えると滴定の終点が明確,安定になり,かつまた,電気伝導度がよいので,電解液の発熱を防止することができた.電解液にホルムアミドを加え,電解セル内の除湿および防湿をじゅうぶんに行なったのち実験した結果は,メタノール2ml中の水分4mgを相対誤差3%程度で定量することができた.
  • クロマトグラフィーによる農薬の分析(第1報)
    小竹森 正人, 沢田 武夫, 西沢 文幸, 大林 建三
    1969 年 18 巻 3 号 p. 392-394
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    Gas chromatographic determination of sodium monofluoroacetate in aqueous rhodenticidal preparations has been presented.
    Sodium monofluoroacetate was converted into the corresponding free acid by the method of ion exchange with Dowex W 50-8X, and the free acid solutions were immediately applied to gas chromatograph.
    The apparatus used was a Model 700 gas chromatograph(F & M scientific Co.) equipped with a hydrogen flame detector and the 2 m, 3 mm, i.d. glass column packed with porous polymer beads, Porapak Q. The instrument was operated at a column temperature of 210°C and with a flow rate of 30 ml per minute of nitrogen.
    By the internal standard method using n-butyric acid as the standard, the calibration line with peak height was linear and passed through the origin. The coefficient of variation was about 1%.
  • 水上 聡, 大勝 康至, 家城 忠義
    1969 年 18 巻 3 号 p. 394-396
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    A method for measuring water in organic compounds at the microgram scale, based on quantitative electrolysis in a specially designed apparatus, has been developed.
    A quartz sample protector containing 0.30.5 mg of sample weighed in a platinum boat is placed into the drying tube, and is heated at 100150°C under vacuum. Water vapor liberated from the sample is despersed in the diffusion chamber, and is introduced into the electrolytic cell in the stream of helium gas by the new technique of exchanged flow line. The method usually requires only 50 min. per sample, and the accuracy is within about ±0.5 per cent.
  • 林 信太, 井上 恵雄, 武内 啓二
    1969 年 18 巻 3 号 p. 397-398
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    Surface structures of several kinds of diatomaceous earth supports, either washed with acids, coated with stationary liquids, or deteriorated in use, were observed under a scanning electron microscope.
    C-22, Celite 545, Chromosorb-W and -P of commercially available diatomaceous earth supports were observed to have similar microstructures composed of fragmentary remains of diatomaceae.
    On the other hand, Anakrom U and Gas Chrom S are composed of complete remains.
    These observations provide useful informations on relations between surface structures of column packing materials and their performances.
  • 藤永 太一郎, 桑本 融, 中山 英一郎, 佐竹 正忠
    1969 年 18 巻 3 号 p. 398-399
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    金属キレートを水溶液中より有機溶媒中に抽出する,いわゆる液液抽出法は分光光度法による金属の微量定量などに広く使われている.しかし,ときにはキレートの有機溶媒への分配率が低かったり,両相間の界面の分離がわるかったり,あるいは分液操作がめんどうであったりすることがしばしば経験される.
    著者らは今回比較的分子量の大きい,したがって常温では固体であるような有機化合物,たとえばナフタリン(融点:80.05℃),ジフェニル(70.5℃)などを溶媒として用いることによって上記の欠点を補うほか種々の新しい利点のある分離法を考えた.
    Fig.1は銅-オキシンキレートのジフェニルクロロホルム混合溶媒中における吸収スペクトルであるが,この410mμにおける極大吸収を利用して銅の微量定量を行なうことができる.その操作は次のようにする.
  • 大滝 仁志, 田中 元治
    1969 年 18 巻 3 号 p. 400-414
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 神原 富民
    1969 年 18 巻 3 号 p. 415-422
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
  • 永井 外代士, 松田 十四夫
    1969 年 18 巻 3 号 p. 423-427
    発行日: 1969/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
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