分析化学
Print ISSN : 0525-1931
32 巻, 10 号
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  • 渋川 雅美, 太田 直一
    1983 年 32 巻 10 号 p. 557-561
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    ポリアクリルアミドゲル(Bio-Gel P-2)における種々のイオンの溶離挙動に対する溶離液中の対イオン及び共通イオン(試料イオンと同じ電荷符号をもつイオン)の効果を,既に提起した"イオン分配モデル"に基づいて検討を行った.その結果,従来,単に定性的な説明がなされているにとどまっていた,イオンの分配係数に対する溶離電解質の効果を定量的に説明することができた.又,イオンの分配係数は一つの溶離電解質系について測定されていれば,他の系については計算によって求められることが明らかになった.このことは,一般に経験的に行われている最適分離系の探索が,理論的に可能であることを示唆するものである.
  • 松下 駿, 多田 芳光, 小宮 克夫, 小野 秋夫
    1983 年 32 巻 10 号 p. 562-567
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    イオンクロマトグラフィーにおいて,親水性シリカゲルベースのイオン交換ゲル(TSKgel IC-Anion-SW)を用いて,無機陰イオン及び有機酸の分離特性について検討した.溶出イオンの検出は電気伝導度検出器のほか紫外線検出器と電気化学検出器を併用,溶離液に酒石酸,安息香酸,フタル酸,クエン酸及びリン酸系の水溶液を用いて30分以内の分析を可能とした.従来のスチレン/ジビニルベンゼンベースのイオン交換ゲルでは困難であった疎水性陰イオンの迅速分離や親水性陰イオンの相互分離が達成できた.
  • 加藤 皓一
    1983 年 32 巻 10 号 p. 567-570
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    海水中の臭化物イオンを硝酸酸性次亜塩素酸ナトリウムで酸化した後,生成した臭素を四塩化炭素で抽出し,水相と四塩化炭素相を溶媒抽出器で分離する.四塩化炭素相に水を加え,酢酸酸性過酸化水素水を添加して振り混ぜ,臭素を臭化物イオンに還元し,再び溶媒抽出器で水相を四塩化炭素相から分離する.得られた水相を検液としてイオンクロマトグラフィーにより,臭化物イオンを定量した。この溶媒抽出法により海水中に含まれている高濃度の塩化物イオン及び硫酸イオンの除去が可能であった.本法を東北及び北海道など7箇所から採取した海水の臭化物イオンの定量に適用した.
  • イオンクロマトグラフィーによる陰イオンの分析(第3報)
    伊藤 久昭, 新堀 義夫, 田村 典洋
    1983 年 32 巻 10 号 p. 571-575
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    3-アセトキシメチルセファロスポリン注射液は3位のアルコールに結合したアセチル基の脱離により,酢酸を遊離して低活性体となることから,その安定性を検討する目的で,イオンクロマトグラフィーによる注射液中の酢酸の定量を試みた.分離カラムにAmbereite XAD-4樹脂{(100~200)メッシュ}カラムを用い,サプレッサーとして陰イオン分析用サプレッサーカラムと銀型陽イオン交換樹脂カラムを用いることにより,注射液を希釈するだけで迅速に酢酸を分析できることが分かった。本法により,セファセトリルナトリウム注射液中の酢酸を定量した結果,4℃で冷暗所に保存した場合,24時間後でも酢酸の遊離はほとんど起こらないが,25℃の室温保存では時間の経過に比例して遊離酢酸量の増加が観察された.
  • 蝦名 毅, 鈴木 長, 四ツ柳 隆夫
    1983 年 32 巻 10 号 p. 575-580
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    マレオニトリルジチオール(MNT, H2L)を用いて,パラジウム(II)及び白金(II)を吸光検出高速液体クロマトグラフィーにより分離定量する方法を開発した.錯形成反応は, pH=5 (0.01 mol dm-3酢酸緩衝液), 10-3mol dm-3エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA), 4×10-4mol dm-3MNTの溶液中で,80℃, 40分間の加熱で定量的に進行した.充てん剤としてODS-シリカを用い,溶離液として0.2wt%の臭化テトラブチルアンモニウム,0.1wt%の酢酸-酢酸ナトジウム,及び0.02wt%のEDTAを含む42 wt%テトラヒドロフラン-水混合溶媒が適当であった.検出波長320nmにおける検量線は,パラジウム(II): (2×10-8~10-5)mol dm-3,白金(II): (5×10-8~10-5)mol dm-3の範囲で直線となった.本法は,既存の吸光分析法に比べて最も高感度な分析法である.
  • 安岡 高志, 高野 二郎, 光沢 舜明, 斎藤 浩子, 及川 紀久雄
    1983 年 32 巻 10 号 p. 580-584
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    大気中のカルボン酸のサンプリング,サンプル溶液の濃縮イオンクロマトグラフィーによる分離定量から成る大気中の低級カルボン酸の定量法の開発を行った.カルボン酸の捕集に関する実験結果から大気中の低級カルボン酸は純水により効率よく捕集されることが推定された.カルボン酸のアンモニアアルカリ性溶液を300倍に濃縮した場合,その回収率は92%以上であった.イオンクロマトグラフィーにおける溶離順序はプロピオン酸,酢酸,乳酸,ギ酸の順であった.5極リング型電気伝導度検出器によるギ酸以外の酸の検出感度は0.01μg/mlであり,ギ酸の検出感度は0.005μg/mlであった.開発した定量法を神奈川県平塚市の大気に適用し,数種類のカルボン酸を定量した.
  • 鈴木 孝治, 有賀 広志, 石和田 仁志, 大嶋 豊子, 井上 秀成, 白井 恒雄
    1983 年 32 巻 10 号 p. 585-590
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    銀-ハロゲン化銀の固体膜電極とトリオクチルメチルアンモニウムイオンを感応物質としたエポキシ樹脂混合膜電極の2種類のイオン選択性電極に基づくイオンクロマトグラフ用電位差検出器を試作した.前者の電極に基づく検出器では,ハロゲン,擬ハロゲン化物イオンの選択的な高感度定量ができる.そのうち,銀-塩化銀電極を用いた検出器では,酢酸-酢酸ナトリウム(2×10-3M,pH6.4)を溶離液としたイオンクロマトグラフィーにより,塩化物イオン,臭化物イオン,ヨウ化物イオン,チオシアン酸イオン,シアン化物イオン及び硫化物イオンの定量が可能である.一方,後者の電極に基づく検出器は,多くの一価無機陰イオンの定量に用いることができるが,亜硝酸イオン,硝酸イオン,過塩素酸イオン,ヨウ化物イオン,チオシアン酸イオンに感度が大きい.又,水酸化ナトリウム(5×10-3M)を溶離液とし,除去カラムを併用したダブルカラム方式のイオンクロマトグラフではこれらのイオンの検出感度を更に増大させることができる。
  • 五十嵐 淑郎, 橋本 孝司, 松本 好広, 四ツ柳 隆夫
    1983 年 32 巻 10 号 p. 591-595
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    α,β,γ,δ-テトラキス(4-ヒドロキシフェニル)ポルフィン (THPP)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用分析試薬としての性能を調べた. THPPは,アルコール類に非常に良く溶解し,エタノール-水混合溶媒{(40~50)v/v%}中で同時錯形成反応が行えること,化学結合型充てん剤(オクタデシルシラン)と溶離液(エタノール:水=75:25 v/v%)を用いた逆相分配系HPLCによる金属錯体の分離が可能であること,又検出波長(420nm)における銅錯体及び亜鉛錯体のモル吸光係数はそれぞれ3.2×105cm-1mol-1dm3であることを明らかとした.定量操作によって得られたクロマトグラムのピーク高さによる検量線は各々,0~2×10-6mol dm-3の範囲で直線であり,検量線中央値における5回繰り返し測定の変動係数は,銅(II)(2.1%), 亜鉛(II)(3.4%)であった.
  • 岡田 哲男, 桑本 融
    1983 年 32 巻 10 号 p. 595-599
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    水酸化カリウム溶液を溶離液として用いるノンサプレッサー型イオンクロマトグラフィーで,琵琶湖の17地点で得られた33サンプル中の無機陰イオンの分析を行った.硫酸イオン,フッ化物イオンは試料中に含まれる炭酸イオン,有機酸などの妨害を受けるため満足な結果を得ることができなかった.しかし,塩化物イオン,硝酸イオンに関しては,従来これらのイオンの定量に用いられているチオシアン酸第二水銀法,カドミウム還元法などの吸光光度法で得られた値と比較して相関係数を求めたところ,それぞれ0.998,0,977という良好な結果を得ることができ,本法が環境水分析に有効であることが明らかになった.
  • 和田 弘子, 根津 伸治, 中川 元吉
    1983 年 32 巻 10 号 p. 600-605
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    2-(2-チアゾリルアゾ)-4-メチル-5-スルホメチルアミノ安息香酸(TAMSMB)の銅(II),ニッケル(II),コバルト(III)キレートの高速液体クロマトグラフィーについて検討した.シリカODS(粒径10μm)を充てんしたガラスカラム(4mm I.D.×200mm)を用いた.溶離液には,0.075mol dm-3塩化ナトリウム,10-4mol dm-3TAMSMB,0.01mol dm-3酢酸系緩衝液(pH4.0~4.3)を含む水-メタノール(70:30v/v)溶液を用いて,コバルト,銅,ニッケルを分離することができた.検量線は,コバルト(5~120)ng,銅(2~80)ng,ニッケル(5~140)ngで原点を通る直線となり,検出限界(S/N=3)はコバルト5ng,銅2ng,ニッケル5ngであった.ミクロカラム(0.5mm I.D.×95mm)を用いる方法についても検討した.本法をガラス中のコバルト,銅,ニッケルの定量に応用した.
  • 山崎 満, 一ノ木 進, 五十嵐 理恵子
    1983 年 32 巻 10 号 p. 605-610
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    ベンゾイルアセトン(BA)及びトリフルオロアセチルアセトン(TFA)のコバルト(III),クロム(III),ロジウム(III)キレートの幾何異性体の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分離と定量法を検討した.BAキレートに対して,塩基性アルミナカラムを用い,ヘキサン-2-プロパノール(100:0.15)を溶離液に用いたとき,又,TFAキレートに対して,シリカゲルカラムを用い,ベンゼン-ヘキサン(60:40)を溶離液に用いたとき,各キレートのシス,トランス異性体は(9~28)分で良好に分離した.カラム温度を一定{(22.0±0.1)℃}にすることにより,保持時間とピーク高さの再現性は良好になり,検量線は(10-6~10-3)mol/lの濃度範囲で直線を示し,回帰直線の相関係数は平均0.9995であった.異性体の検出限界(S/N=4)は,(1~6)×10-6mol/lであり,2μlの注入量に対し,(1.2×10-11~2.8×10-12) molに相当する.回収実験での回収率は平均98.8%, 定量値の変動係数は平均13%であった.
  • 佐藤 寿邦
    1983 年 32 巻 10 号 p. 610-614
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    イオン交換クロマトグラフィーの溶出液を,直接,電気伝導度計でモニターし,アルカリ金属イオンとアルカリ土類金属イオンの分離・検出を行うため,粒径,架橋度の異なる種々のスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を濃硫酸で,温度と時間を変え,スルホン化し,いろいろな交換容量の陽イオン交換体を得た.平均粒径10μmのゲル型ポリマーは(80~100)℃,数分~10分程度で上記イオンの分離に適当な容量までスルホン化される.溶離液は,アルカリ金属イオンに対し硝酸,アルカリ土類金属イオンに対し二塩酸エチレンジアミン水溶液がやはり適当で,それらの濃度を(2~5)mMとした場合,アルカリ金属についてはカラム当たり(20~40)μeq,アルカリ土類金属については(60~120)μeq程度の交換容量が適当である.共存イオンの影響は少なく,カラムの洗浄も簡単に行うことができる.試料イオン全濃度が溶離液濃度より小さい範囲で検量線の直線性は良好である.
  • 脇田 慎一, 田中 孝, 川原 昭宣, 日色 和夫
    1983 年 32 巻 10 号 p. 615-619
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    湖沼水中の微量硝酸イオンの分析法として,イオン交換樹脂による濃縮と紫外吸光光度法から成る液体クロマトグラフィーについて,最適条件を検討した.その結果,本法の精度は50ppb硝酸態窒素溶液5mlを用い,20回の繰り返し測定時の標準偏差パーセントとして0.86%,又S/N=3とするときの検出限界は0.014ppbであった.0~1ppmと0~100ppbで得た検量線の濃度とピーク高さとの相関係数は0.999,0~10ppbでは0.993であり,妨害物質の影響は受けなかった.本法の定量下限は硝酸態窒素として約1ppbで,測定に要する時間は10分以内である.実例として,琵琶湖水中の硝酸イオンを定量したところ,本法によるデータは銅-カドミウムカラム還元法によるものと良く一致し,両者の相関係数は0.997であった.
  • 村野 健太郎, 水落 元之, 鵜野 伊津志, 福山 力, 若松 伸司
    1983 年 32 巻 10 号 p. 620-625
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    ポリテトラフルオロエチレン濾紙を装着した連続サンプラーで関東地方上空の大気粒子状物質を捕集し,水溶性成分を抽出し,イオンクロマトグラフィーで分析した.上空には主に塩化物イオン,硝酸イオン,硫酸イオン,アンモニウムイオンが存在し, 5分間の短時間サンプリングで分析可能なため,地域的な汚染が明らかになり,光化学スモッグ発生の他のパラメーター,オゾンとの相関が議論できた.硝酸イオン,硫酸イオンは光化学反応によって生成するが,硫酸イオンはオゾンと正の相関があり,アンモニウムイオンも硫酸イオンの対イオンとなるため,オゾンと正の相関があった.イオンバランスの測定により,硫酸イオンが硫酸アンモニウムの形で存在することが明らかとなった.
  • 電量検出型液体クロマトグラフィーに関する研究(第13報)
    田中 一彦, 石原 豊, 中嶋 邦雄
    1983 年 32 巻 10 号 p. 626-631
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    電気伝導度検出器の後に電量検出器を直列に接続したイオンクロマトグラフを用い,両検出器からの信号を同時検出し,各種陽イオンの分離条件,応答性,検量線の傾向及び検出限界などについて比較検討した.アルカリ金属イオン及びアンモニウムイオンは3mM硝酸,アルカリ土類金属イオンは2.5mM硝酸を含む2.5mMm-フェニレンジアミン二塩酸を溶離液として分離検出した・電量検出器は,カルシウムイオン及びアンモニウムイオンなどの弱塩基性陽イオンの検出法として有用であった.又,本法を用いて排水中のカルシウムイオン及びアンモニウムイオンなどの分離定量を行った.
  • 及川 紀久雄, 斎藤 浩子
    1983 年 32 巻 10 号 p. T105-T109
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    本共同実験は環境庁大気保全局の依頼により大気エアロゾル中硝酸イオン,硫酸イオン及び雨水中硝酸イオン・硫酸イオンのイオンクロマトグラフィーによる標準分析法を作製することを目的に,比色法などの従来法との比較,機種間におけるデータ評価並びに分析精度と検出限界を求めるためのクロスチェックを行った.その結果,イオンクロマトグラフィーの平行再現性は同一機関内,同一機種においては極めて高い精度であった.又分析所間による測定値の一致性も高く満足しうる結果であった.従来法との比較において,高濃度領域においてはよい一致性が得られた.しかし,数μg/ml以下のオーダーではイオンクロマトグラフィーでは高い一致性と精度が得られ,一方,従来法は一致性が低く,又精度もよくない.これらの結果よりイオンクロマトグラフィーは優れたイオンの分析手法として大気汚染物質の標準分析法に採用できるとこを証明した.
  • Kousaburo OHASHI, Kiyoko MURAKAMI, Katsumi YAMAMOTO
    1983 年 32 巻 10 号 p. E313-E319
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    The adsorption behavior of tungsten(VI) onto activated carbon was studied by using a column method. The result was compared with those of molybdenum(VI), chromium(VI) and other ions. The adsorption of tungsten(VI) shows remarkable pH-dependency, like that of molybdenum(VI) and chromium(VI). The adsorption-pH curves shift toward the higher pH in the following order: HClO4 <HNO3 < H2SO4< HCl. As much as 0.54 g of tungsten(VI) was adsorbed onto 5.0 g of activated carbon at pH 2.0, where the pH value was adjusted by using HNO3. The amount of tungsten(VI) adsorbed was one half as large as that of molybdenum(VI) and 100 times larger than those of other metal ions such as chromium(VI) and copper(II) under the optimum conditions. Tungsten(VI) may be adsorbed in the forms of polymerized species. The adsorption of tungsten(VI) onto activated carbon was remarkably affected by the addition of 0.2 mol dm-3 NaX( X = NO3-, ClO4-, Cl- and SO42-) solution. The amounts of tungsten (VI) adsorbed increased in the following order: NaClO4 <NaNO3 <Na2SO4 <NaCl at pH 2.0. The salt effect on the adsorption of tungsten(VI) may be ascribed to the effect of the anion on the equilibrium constant of the formation of the polymerized species and/or on the formation rate of the polymerized species. Ten percent of all the tungsten(VI) adsorbed was eluted by passing a 100 ml portion of 5.0 mol dm-3 HNO3 through the column packed with 5.0 g of activated carbon loaded with 0.41 g of tungsten(VI). The electron microscope photographs of activated carbon and activated carbon loaded with tungsten(VI) are also reported.
  • Koichi ISHIKAWA, Katsunori WATABE, Toshiyuki HOBO, Shigetaka SUZUKI
    1983 年 32 巻 10 号 p. E321-E325
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    A new method for the generation of acrolein standard gas has been described. It is based on the dehydration of glycerol by using potassium hydrogen sulfate as the catalyst. Comparing the results with formerly reported allyl alcohol oxidation method, the present method provides easier and much reproducible means for the preparation in the nanogram range.
  • APPLICATION OF XANTHENE DERIVATIVES FOR ANALYTICAL CHEMISTRY. Part XXXII
    Yoshikazu FUJITA, Itsuo MORI, Shoko KITANO
    1983 年 32 巻 10 号 p. E327-E333
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    A simple and selective spectrophotometric method for the determination of chlorpheniramine maleate(CP) by complex formation with o-hydroxyhydroquinonephthalein(Qn.Ph.), titanium(IV) and fluoride in the presence of sodium dodecyl sulfate(SDS) has been established. A linear calibration curve was obtained over the concentration range 0 - 45 μg of CP in 10 ml. The apparent molar absorptivity was 6.5 × 104 dm3 mol-1 cm-1 at 580 nm. The method was successfully applied to the determination of CP in multiple component drugs.
  • Hideo SAKKA, Hiroshi NAKAMURA, Makoto TAKAGI, Keihei UENO
    1983 年 32 巻 10 号 p. E335-E342
    発行日: 1983年
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    The extraction of Co(II), Ni(II), Cu(II), Zn(II), Cd(II), and Fe(III) was studied in water - chloroform system by using 5-(4-dodecylphenylazo)-8-hydroxyquinoline (DHQ) as chelate extraction agent. Both the equilibrium-determined metal extraction and the "extraction rate-controlled" metal extraction were treated. In the latter extraction, batch-wise procedure to effect rapid mixing and rapid separation of two immiscible phases ("rapid mix - rapid separate" concept) was adopted. A comparison of the metal extraction under rate-controlled conditions with that under equilibrium indicated that the metal selectivity was reversed for the two types of approach in the extraction of Ni(II), Co(II), and Zn(II).
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