ガンマ線バーストと呼ばれる天文現象がある. 短時間だけ, 主に数十keVから数MeVのガンマ線光子が地球に降り注いでくる. そのピークフラックスは大変に大きく, 太陽起源の天文現象を除いて, 最も大きな値を持っている. ガンマ線バーストは頻繁に発生するにもかかわらず, 発見以来20年へた今もまだ十分に原因が理解されていない. 1987年に打ち上げられた人工衛星「ぎんが」の活躍で, ガンマ線バーストを発生させている天体は10
12ガウスもの強い磁場をもった中性子星であることが確認されたが, まだエネルギー源もガンマ線光子を作るメカニズムも理解されていない. 電波パルサー活動を終えたような古い中性子星がガンマ線バースト活動を行っていると想像される.
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