パワーレーザー技術の進展に伴い,非常に高いエネルギー密度状態に関する研究が国際的に進展している.これに関連して,高エネルギープラズマフォトニクスという新しい概念が筆者らにより提案された.高強度光や高エネルギー密度荷電粒子を直接制御する極限プラズマデバイスを実現し,高輝度光量子ビーム源や,真空中で非線形光学過程が現れる新たな極限状態を可能にしようとしている.一方,パワーレーザーの特性を生かした独自技術により1,000万気圧以上の超高圧状態を制御し,高エネルギー密度固体新物質探索が現実的となってきた.我が国の技術により高エネルギー密度科学に新たな展開が見えてきた.
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