日本セトロジー研究
Online ISSN : 2434-1347
Print ISSN : 1881-3445
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  • 関谷 伸一, 永井 克行, 箕輪 一博, 今村 美由紀, 塩崎 彬, 西間庭 恵子, 田島 木綿子
    2026 年36 巻 p. 1-7
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/03/08
    ジャーナル オープンアクセス
    2025年2月1日に新潟県上越市の柿崎海岸にマッコウクジラの骨の一部が打ち上げられ,続く2月27日には隣の市である柏崎市の米山海岸に雄のマッコウクジラの腐敗した死体が漂着した.両者は同一個体と考えられた.漂着した骨は,頭の骨,上顎骨(左),下顎骨(右),胸骨,第1肋骨(左),部位不明の骨片1個であり,腐敗した死体からは尾椎5個を回収した.これらの骨の長さから推定されたマッコウクジラの体長は15.6~16.7 mであった.日本海でのマッコウクジラの漂着あるいは目撃例は少なく,1901年以降の記録によれば,死体の漂着が本例を含め2例,遊泳個体の目撃は4例に過ぎない.本例は,何らかの原因で死亡した雄マッコウクジラが漂流しながら腐敗が進み,高波にもまれて各骨が分離,その一部が漂着したものと考えられた.回収された骨(上顎骨を除く)は地元の上越科学館に保管され,その他の死体部分は埋却処分された.
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