茶業研究報告
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1959 巻, 13 号
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  • 吉田 宏之
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 1-11
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
  • 摘採が花芽分化に及ぼす影響
    高橋 恒二, 簗瀬 好充
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 12-16
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.摘採が花芽分化に及ほす影響についで調べるため,一~三番茶をそれぞれ摘採レた茶園について,花らい着生状態を調査レた。それによると着花枝のほとんどが摘採を受けなかつたすそ枝か遅れ芽であり,着花部位は頂芽のみのものが大部分であつた。また着らいの多少については品種間に有意差がみられた。
    2.摘採残茎部の花芽分化について,摘採時期および摘探部位と摘除部α-NAA塗布および摘葉を組み合わせて処理し,花芽の発生を調査したところ,2節のみ残して土部を摘除したものは花芽がきわめて少く,4節以上残して摘心したものにはかなりの花芽分化がみられた。摘採後切除部にα-NAAを塗布したものは側芽の生長が抑制され,2節のみ残したものでは花芽分化が助長された。摘心と同時に摘葉を行つたものは,いずれも花芽分化が少かつた。
  • 成木茶園の同化作用
    原田 重雄, 加納 照崇, 酒井 慎介
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 17-20
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.測定装置の一部を改造し,昭和33年4月から同年10月まで.Y2品種の8年生成木茶園の同化作用につき実験を行つた。
    2.同化作用の日変化をみると,各茶期とも生育初期には飽和光度が低く,日変化曲線は頂辺の広い梯形となり,生育が進むと飽和光度が高くなり頂辺の狭い梯形となつた。
    日中低減は各茶期にみられたが,特に一番茶終了後の深い整枝のためご番茶期の初期に顕著であつた。
    3.飽和光度は,茶芽の生育につれ生育初期の0.5cal/min,cm2からしだいに上昇し,摘採前には約1.0calとなつた。
    4.一般に気温と同化作用との関係はみられなかつたが,整枝後のみ気温の上昇により若干同化量が減少する傾向が認められた。
    5.四番茶期を除き,各茶期とも最高同化量,1日総同化量ともに生育の進むにつれ増大し摘採前に最大となつた。
  • 凍霜害後の茶芽の再発芽,生育性および成育促進処理の効果について
    高橋 恒二, 青野 英也, 簗瀬 好充
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 21-29
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.凍霜害後の茶芽の再発芽,生育性を調査するために,1957~58年にわたつて人工処理により,被害期,被害強度を異にした場合の生育経過を調査し,また追肥ジベレリンの処理が再発芽,生育性に及ぼす影響について調査した。
    2.凍霜害後の生育部位は,弱害の場合は残存芽すなわち被害を受けなかつた下方の側芽の生育と,被害茎下部の新しい枝条の側芽の再発芽と二通りあり,強害の場合にはさらに下部の不定芽の生育する場合があつた。
    3.凍霜害後の茶芽の摘採日は,1~2葉期の被害は5月中旬になつたのに対して,3~4葉期においては6月中旬になり,無被害芽の二番茶摘採日直前になった。その結果凍霜害後の摘採日は標準芽より10~45日おくれ,被害がおそければおそいほど,茶葉中の窒素・収量は減少した。また残存芽の遅れはそれほどでないが,再発芽した芽の摘採は標準の二番茶よりもおくれた。
    4.凍霜害後生育した茶芽に,追肥,ジベレリンの処理をした結果,残存芽の生長と第2,3側芽の節間長の生長がみられたが,芽重・葉数はほとんど増加しなかつた。また再発育芽に対する効果は顕著でなかつた。
    5.残存芽の摘採日はジベレリン(20ppm)散布によつて2日早くなり,さらに追肥との併用によつてさらに2日早くなつた。またジベレリンの散布によって茶葉中の全窒素はわずかに減少した。
  • 被覆の茶葉生態に及ぼす影響について
    吉田 宏之, 犬束 正美, 淵之上 弘子, 下田 美智子, 野村 節子, 渡辺 弘
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 30-38
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    The influences of shading on the biological conditions of tea leaves were investigated with a view to contribute to the production of kabusetya. As a result of shading, moisture content increased and yield of dry matter decreased. By limiting the light, the leaves thinned, number of chloroplasts were increa-sed so far as spongy parenchyma concerned, and concentration of chlorophyll per dry matter increased. The ratio of soluble N to total N increased, and consequently the change of nitrogen metabolism in leaves by shading was suggested.
  • 鳥井 秀一, 中川 致之
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 39-53
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    Several experiments on the L experiments growl.h prornotion of the tea shoot with gibberellin were performed during all plucking seasons in 1958.
    The gibberellin spraying on the tea plant caused a considerable growth stimulation of young shoot, but the effect on the number of leaves, weight of shoot and yield did not noticed. The tea shoot sprayed with gibberellin developed longer internodes and slender stems and was fragile in plucking.
    It seemed that the optimum concentration of gibberellin was in the range from 50 to 100 p.p.m. When compared the effect of 50 p.p. m. spraying with 500 p.p.m. in the first crop and 50 p.p.m. with 100 p.p.m. in the third crop, the latters seemed to be somewhat better, but the difference was not significant.
    In the experiments, the gibberellin spraying were repeated 3 to 9 times during 29 days in the first season, 3 to 7 times during 27 days in the second, but it was supposed that 2 or 3 successive sprayings, would be sufficiently effective unless the buds would develop too longer.
    An addition of urea in the gibberellin solution resulted in the increase of yield (P+3L) and stem length of the second crop, but the effect in the first crop did not observed and was not always desirable for chemical components in the tea leaves.
    The gibberellin treatment decreased the chlorophyll conitent in the tea leaves, the color of tea, however, was not distinguished between the treated and untreated. Further the reducing tendency caused by gibberellin was noticed on total nitrogen and caffeine content but not on tannin.
    By sensory tasting, the qualities of tea (Sentya) manufactured from the gibberellin sprayed leaves were not different from those of not sprayed ones, in spite of the lower content of chemical components of the latter leaves.
  • 卵の発育に及ぼす温湿度の影響
    刑部 勝
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 53-57
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    チャハダニ卵のふ化に及ほす温湿度の影響について報告する。供試温湿度の範囲はそれぞれ15~30度,17~100%とし,前者は電気定温器で,後者は塩類の飽和溶液によつた。結果はつきのごとくである。
    1.卵のふ化に好適な温湿度範囲はそれぞれ15A30度46~93%で,最適範囲は温度23~26度,湿度65~75%であつた。
    2,ふ化率は温湿度が高いとき,ならびに低いときは良好ではなく,とくに高湿ならびに低湿のときはそれが著しい。しかしながら高温低湿ならびに低温高湿の組合せにおいてふ化は良好である。そして温度と湿度との関係は負の相関々係を有する。
    3.卵の発育速度と温度との関係は次式によつて示される。
    y=O.010x-0.087
    y=発育速度x=温度
    この関係より逆函数を求めると次式のごとくである。
    T(t-8.7)=100.3
    T=卵口数t-温度
    したがつて,この関係から,卵の理論的発育零点は8,7度,有効積算温度は100.3℃となる。
    本報の大要は昭和33年10月に愛知県西尾市で開催された日本茶業技術協会研究発表会で発表した。
    訂正:引用文献4)の卵の理論的発育零点は8.7℃と訂正します。
  • 南川 仁博
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 57-61
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    内外における茶樹のカイガラムシの種類と発生状況について調査した。
    茶樹を害するカイガラムシは58種あつて,日本18種・台湾25種,インド23種,セイロン22種,ソ連8種,そのほかインドネシア,ニアサラン,ドなどあるが,今後の調査によつてさらに種類は増加すると思われる。
    海外では種類は日本よりも多いが,日本のように大面積に発生して茶樹に大害を与えたという記録は見出すことができなかった。
    日本にて茶樹に寄生するカイガラムシは茶樹固有なものはなく,すべて果樹,桑,そのほかの植物にも寄生し,これらの植物と密接な関係があることがわかつた。
  • 上野 健二, 杉山 春喜智, 河合 昭
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 62-68
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.1958年一・二・三番茶期こおいて,たまみどりならびに在来種のはさみ摘の生葉を用いて,ヨンコン茶の製造試験を行つた。
    2.静岡県でつくられたヨンコン茶製造法を基準として,3種類の方法を比較したが,この中では従来の黒グリ製造法とほぼ同様の方法が,最も適当であることがわかつた。
    3.ヨンコン茶は形状がやや伸型で,香味のよいのを特徴とするにもかかわらず,はさみ摘の普通原料の場合は,再乾機の投入量を減少したり,中揉機を用いたりしてみてもいずれも効果がなかつた.
    4,したがつてヨンコン茶の製造においても,ある程度投入量を多くして,再乾仕上をすることが不可欠の要件と思われる。
    5.しかし投入量の増加は必然的に品質の低下を伴うから,香味を害しない程度の投入量の限界について試験を進める必要がある。
  • 萎凋中の温湿度と萎凋速度,品質との関係
    桑原 穆夫, 竹尾 忠一, 佐藤 哲哉, 古畑 哲
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 69-73
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    紅茶の製造上欠くことのできない萎凋操作の条件中,空気の温湿度を取り上げ,その高低に基づく影響を,恒温恒湿器を使つて試験した。その結果,予備的試験ではあるが,温湿度の変化に対応する萎凋の速度・所要時間・茶葉温ならびに品質的に許される範囲,傾向などについて一端をうがうことはできた。終りに,測定に協力していただいた当室の渡辺,川上両氏に感謝する。
  • 茶層の圧力損失について
    久保田 濃, 中野 不二雄
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 74-80
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.透気乾燥機甲送風機の,能力決定のための基礎資料を得るため・各種製茶に透気する場合の,圧力損失特性を求めた。
    2.圧力損失△p(mmAq),層厚L(mm),風量G(kg/m2.hr)の関係は次式で示される。
    △p=aG1.5L0.9
    aは各茶種の空気抵抗を表わす常数であり,第3表または(3)式に示される。
  • 久保田 濃, 中野 不二雄
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 81-86
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    A vacuum drying method was tested whether it was more effective for drying of superior green tea or withering of tea leaves.
    It was observed that vacuum drying was effective on the drying rate of rolled leaves, but very little effective on that of not rolled leaves (steamed leaves) as shown in Figs. 2, 3 and 4.
    The effect of shelf temperature upom the drying rate was powerful as shown in Fig. 5.
    The qualities of tea did not significantly differed between the vacuum drying and the ordinary drying.
  • 久保田 濃, 竹尾 忠一, 原 利男, 斎藤 弘
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 87-91
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    蒸留水・水道水および硬水を用いて茶を浸出して,その品質を比較したところ,次の結果を得た。
    水色:蒸留水>冰道水>硬水の順に,線茶・紅茶とも水色には濃淡の差が識別された。
    香気:紅茶では水道水区と硬水区との間に差が識別され,水道水区のほうが香気は強かつた。
    滋味:線茶では蒸留水と水道水との間で差が認められ,蒸留水区のほうが味が強かつた。
    溶出タンニン量:緑茶の場合と同様に・紅茶でも水の硬度が高くなる奇につれ浸出液中のタンニン量は減少していた。
    以上の結果から,茶の品質を審査する際の水には,敵水(蒸留水)が適していて,硬度5°以上の水では著しく茶の品質を悪化させることがいえる。
    この研究は当部製造関係の研究室員が,審査研究会を作り,そこで取り上げられたもので,多数の室員の御協力と御援助を賜わつたことを深く感謝する。
  • 茶花のめしべ,子房,おしべおよび花粉のポリフェノールおよびその他の成分の検索
    坂本 裕
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 92-96
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.めしべ
    エステル型のカテキンは非常に少く,l-エピカテキン,l-ピガロカテキンのみを多量に認めた。これは茶葉および他の部位のカテキン組成と異なつて非常に特異的である。フラボノイドとレでケンフェロール,ケルセチン,イングルシトリン,ルチンを認めた。
    2.おしべ
    茶葉と同じくエステル型が単純カテキンよりも多いと考えられ,カテキン組成は茶葉に酷似している。フラボノイドとしてケンフェロール,ケルセチン,アストラガリン,イソケルシトリン,ケルシトリン・ルチンを認め,他2個のスポットを検出した。
    3.花粉
    一般にカテキン類を含まず,フラボノイド3個,その内1個はアグリコンで,最も多いものはそのポリグルコシドと考えられるものである。
    4.子房
    めしベに隣接し,かっ生理的に同じ役割をもつと考えられる子房において,カテキン組成はめしベと逆にエステル型が多く,これは茶葉・おしベ・花弁と同じ傾向であつた。したがってカテキン類が受精機構に何らかの役割をもつものと推定している。フラボノイドはケンフェロールの外7~8個検出した。
    5.カフェイン
    カフェインは花の全部位に含まれており,他にもう一つのアルカロイドを検出し,これまた普遍的に存在していることを認めた。
    6.アントシアン
    めしべ特にシネンシス種のめしベにアントシアンが存在することを知つた。
    7.花粉のアミノ酸
    各種のものが含まれているが,31個検出のうち約半数を同定し,茶葉と比べてプロリンのスポットが最も大きい。
  • 茶の花粉管の伸長を阻害する物質ならびに茶花の各部位のタンニン含量について
    坂本 裕
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 97-103
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    クロマト切拔培養と純品供試々験で,l-エピガロカテキンおよびl-エピカテキンが一定濃度以上で,花粉管の伸長を阻害することを認めた。ショ糖は約10%の濃度で最も花粉管の伸長を助長するが,カテキンと共存した場合にはカテキンの阻害作用を署しく緩和することを知つた。また茶の各部位の平均タンニン量は,めしべ5.3%,おしべ5.4%,子房9.2%,花弁3.2%で,品種間の差異がはなはだしかつた。めしべと各茶期の生葉のタンニン含量間には相関々係が認められなかつた。
  • アンモニア態窒素の栄養下におけるN,P,K,Ca,Mgの相互作用について
    河合 惣吾, 池ヶ谷 賢次郎
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 104-108
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    水耕試験により,茶樹の養分吸収におけるアンモニア態窒素栄養下の窒素・りん酸・加里・石灰・苦土の相互作用について検討した。その結果を要約すると次のごとくである。
    1.窒素の吸収に対するりん酸・加里・石灰・苦土の影響は明らかでなかつた。
    2.りん酸の吸収に対する塩類の共存効果が認められ,1価カチオンよりも2価カチオンのほうがその効果が大きかつた。
    また,りん酸の供給増加によつて石灰・苦土の含有量は低下した。
    3.加里・石灰・苦土の間にきつ抗作用が認められた。しかし,苦土の供給増加によつて加里の含有量が増加した。
  • 河合 惣吾, 石垣 幸三, 池ケ谷 賢次郎
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 109-115
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    「畑土壌生産力に関する研究」の一環として今回,磐田原の茶園土壌の調査を行つた。まず聞取によつて茶園の状態を調べ,さらに茶園土壌を一応,黒ぼく,黄色土および赤黄色土に分類し,これらに属する茶園のうちで,比較的収量の多い茶園と少い茶園を対象として,これらの土壌の断面形態および一般理化学的性質を比較検討した。
    これらの調査結果を要約すると次のごとくである。
    1.聞取によると,磐田原の茶園は一般に管理が悪く,収量の少い茶園が多かつた。これら茶園の管理状態は,農家の経営形態と密接な関係があつて,全般的にみて茶園が占める重要性が低いためと推察された。
    2.収量の多・少による土壌断面形態の相違は,いずれの土壌にても明瞭とはいえないが,一般に黄色土および赤黄色土では土層の深いものほど,収量の多い茶園が多かつた。黒ぼくではむしろ浅いものに収量の多い茶園が多いと農家の人々はいつていたが,調査の結果ではこの関係は明らでなかつた。黒ぼく層の深い茶園は比較的低い所にあつて,立地条件は一般に不良であつた。
    3.いずれの土壌でも,収量の多い茶園では,下層が比較的乾燥状態であるが,収量の少い茶園は,例外なく多湿であつた。
    4.物理性についてみると,収量の多少による差異は明らかではなかつたが,一般に孔隙中の水分割合は2層が大きいが,とくに収量の少い茶園ではこの傾同が大きく,これは排水不良に基づくものと思われた。
    5.粒径組成についてみると,黒ほくと黄色土の茶園ではその傾向が同様で,一般に収量の多い茶園では,その1層に粘土が多いが,収量の少い茶園では,むしろ2層に多かつた。赤黄色土ではこの傾向が明らかでなかつた。
    6.黒ぼくの茶園土壌の一般化学性についてみると,比較的収量の多い茶園は,収量の少い茶園に比較して,pHが高く,置換酸度が小さく,腐植含量が減少し,りん酸吸収係数はやや小さかつた。置換性石灰は,一般に収量の多い茶園土壌に多いことがみられたが,その他の化学性では差異が明らかでなかつた。
    7.黄色土および赤黄色土の茶園土壌の一般化学性をみると,収量の多い茶園は,収量の少い茶園に比較してpHが高く,腐植含量が多く,置換容量も大きかつた。また,置換性石灰も多いことが認められた。なお,赤黄色土の茶園では,石灰飽和度と塩基飽和度も収量の多い茶園のほうが高い傾向がみられた。
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. 116-119
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. 120-127
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • ゴギャ ベー・テー
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 128-135
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
  • ボクチャーバ エム・アー, ポポフ エル, シューベルト テー・アー
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 135-137
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
  • ボクチャーバ エム・アー, ポポフ ベー・エル
    1959 年 1959 巻 13 号 p. 138-140
    発行日: 1959/04/30
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. e1a
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. e1b
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. e1c
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. e1d
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. e1e
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1959 年 1959 巻 13 号 p. e1f
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
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