茶業研究報告
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1973 巻, 39 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 桑原 穆夫
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 1-7
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 坂田 寿生, 中村 晋一郎, 神屋 勇雄
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 8-13
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶苗の植えいたみを少なくするため,茶さし木へのペーパーポット利用について試験を行なった。
    ペーパーポットにさし木しても十分活着し,その苗を植えると植えいたみが少なく,生育が良好であった。
    定植に当たっては,ペーパーポットをつけたまま覆土したほうがよく,夏ざし苗の翌春定植には10cmのポットがよかった。
    ペーパーポットによる秋ざし苗は翌年春,夏ざし苗はその年の秋に定植が可能である。とくに秋ざし苗の翌年春植えは実用性が高く,この場合は7,5cmポットでもよい。
    10cmのペーパーポットに夏にさし木し,その年の秋に定植する場合,さし穂の着葉が4葉の場合は2本,3葉の場合は2~3本,2葉の場合は3本を1ポットにさし木すると,良苗ができ定植後の生育もよかった。
    10cmのペーパーポットではCDU化成を1m2当たり709,さし木土壌に混ぜてポットにつめ,さし木を行なうとその効果が高くなった。
  • 志礼 治, 今西 実, 玉岡 盛輔, 吉田 勝二
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 14-19
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.樹勢および収量,品質への影響
    試験開始当初は敷草施用による影響は小さく,1年後の1968年秋期の調査では裸地区および多量区の傾斜下部の樹勢がやや不良となった。この傾向は経時的に現われ,1970年に葉層について調査した結果,裸地区は明らかに葉層が薄く園相も不良となった。したがって収量も樹勢と同傾向を示した。1970年の収量構成は多量区では芽重型,少量区は芽数型の傾向を示した。裸地区は芽数,芽重ともに少ないが,特に芽重が軽いことが減少をもたらしたものと考えられる。裸地区の出開度は速く茶の品質も劣った。すなわち外観は色沢浅く雑ぱくで茎が目立った。また,香味も淡白でたけ味を感じた。施用区間では施用量の多い区ほど品質は良好となり特に多量区は色沢に冴えがあり,濃緑で香味も濃厚であった。
    2.地温および根への影響
    敷草施用は地温の調節効果をもたらし,樹勢,収量,品質の向上に良い結果を与えた。したがって根量においても施用区は裸地区の約2倍にも達した。しかし多量区については施用過多による過湿と通気性の不良で地下部の生育が阻害された。
    3.土壌の理化学性への影響
    敷草施用区では全窒素,全炭素がやや増加した。裸地区はエロージョンによって全窒素,石灰が減少した。
    裸地区の土壌硬度は施用区に比べ硬く,これが根の伸長を阻害したものと思われる。
  • 江塚 昭典, 笠井 久三, 木伏 秀夫
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 20-22
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    A leaf rotting disease of tea plant new to Japan was found at five locations in Shizuoka Prefecture in August and September, 1956. Necrotic lesions of dark brown colour appeared on young leaves, often covered the whole surface of the leaves and let them fall off. Abundant hyphae of the causal fungus were found inside and outside of the attacked leaf tissue.
    Fructification of the fungus was formed on the surface of the neighbouring healthy stems or leaves as a thin, whitish membrane with powdery appearance. Hyphae there usually branched crosswise and typical cross-shaped cells were observed. Basidia scattered, not forming a continuous layer. Basidiospores were hyaline, one-celled, ovate to elliptical with a rostrum at the base, sized 7.0-12.0×4.0-7.5μ (9.6×5.6μ on the average). Sclerotia were not found anywhere on the diseased plants. From thsse observations the fungus was identified as a species belonging to the genus Pellicularia (Corticium, according to the old taxonomic system), though the species name has not been exactly determined yet.
    The symptom of the disease was very much similar to that of the black rot known to be prevalent in India and Sri Lanka, and the causal fungus was also of the same genus as the causal fungi of black rot. The authors, therefore, considered this disease to be the same kind as the black rot in South Asia, and named it "kurohagusare-byo" in Japanese, meaning black leaf-rotting disease.
  • 大西 市造, 森本 孝子, 富樫 佳泰
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 23-28
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    形態観察と物性測定の結果から石うすにて粉砕したまっ茶と,石うす以外の粉砕機で粉砕したまっ茶との間には,かなり違った傾向を示すことが明らかとなった。
    石うすでの粉砕に代わり,大量の需要に応ずるためには,より高能率な粉砕法が望まれているが従来より飲用に供せられている石うす粉砕によるまっ茶はその大部分が10μ以下の粒子で占められており,なおかつ不整形または細長い形のものの多いことが電顕観察により認められ物性測定との関連がより明らかとなった。
    なお,計量,貯槽,包装などまっ茶を取り扱う場合のホッパーやロートの角度は安息角測定結果から60度程度のこうばいは必要となり,上級品など微粉体についてはそれ以上の角度も考慮しなければならない。
    現存の機械粉砕機によるてん茶の粉砕は,石うすのように粉砕方式が多様的でないので,微粉体になり難く,加えて,形に丸みを帯びやすいことと,香味逸散の関係から空気による輸送方式は避ける必要がある。
    以上の観点からまっ茶製造上における新しい粉砕機の設計・選択にはこれら物性測定や形態観察が大きな役割りをはたすものと思われる。
  • 久保田 悦郎, 深津 修一, 原 利男
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 29-30
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    空気比較式比重計を用い,煎茶(仕上茶)の密度と空隙率を測定した。その結果,煎茶の密度は1.3~1.4g/ml空隙率は70~80%であることを認めた。
    また,密度と官能検査による形状の評価点との関係を検討し,r-0.550の相関を認あたが,相関係数は小さく,煎茶の品質問の密度の差異も非常に小さいので,密度によって茶の形状を評価することができないことを認めた。
  • 仲間 銀一
    1973 年 1973 巻 39 号 p. 31-34
    発行日: 1973/06/26
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
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