茶苗の植えいたみを少なくするため,茶さし木へのペーパーポット利用について試験を行なった。
ペーパーポットにさし木しても十分活着し,その苗を植えると植えいたみが少なく,生育が良好であった。
定植に当たっては,ペーパーポットをつけたまま覆土したほうがよく,夏ざし苗の翌春定植には10cmのポットがよかった。
ペーパーポットによる秋ざし苗は翌年春,夏ざし苗はその年の秋に定植が可能である。とくに秋ざし苗の翌年春植えは実用性が高く,この場合は7,5cmポットでもよい。
10cmのペーパーポットに夏にさし木し,その年の秋に定植する場合,さし穂の着葉が4葉の場合は2本,3葉の場合は2~3本,2葉の場合は3本を1ポットにさし木すると,良苗ができ定植後の生育もよかった。
10cmのペーパーポットではCDU化成を1m
2当たり709,さし木土壌に混ぜてポットにつめ,さし木を行なうとその効果が高くなった。
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