茶業研究報告
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1976 巻, 44 号
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  • 青野 英也
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 1-7
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
  • 上野 貞一, 平川 今夫, 田原 誠
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 8-13
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    (1) 初霜時に徒長枝を用いて低温処理し,その凍害程度(皮層が剥がれて浮き上る)で,裂傷型凍害の抵抗性を検定できることを明らかにした。
    (2) 強~弱の代表的品種の抵抗性のつき方を10日おきに調査し,抵抗性検定の適期と処理強度を明らかにした。
    (3) 主要品種の抵抗性検定を実施し,抵抗性のランクづけを行うとともに,早晩生,樹勢,成葉耐寒性と,この抵抗性との間に一定の関係がないことを確かめた。
    (4) 日長と温度が裂傷型凍害の抵抗性におよぼす影響を調査し,低温短日で顕著に抵抗性の増強がみられることを確認した。樹齢や栽培条件の違いが抵抗性におよぼす影響は,品種間差に比べてぎわめて小さかった。
    (5) 裂傷型凍害抵抗性の遺伝を調査し,強×強のF1には強のみ,強×弱は強~弱で強が多く,弱×弱のF1には強~弱が出現することを認めた。
  • 橘 尚, 中山 仰
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 14-18
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    There are a considerable number of literatures on the growth of tea roots, but little work on the estimation of their physiological activity has been reported. The enzymatic activity of tea roots, therefore, was evaluated by determining the oxidizing and reducing-power of tissue with a-naphthyl-amine (a-NA) or TTC (2, 3, 5-triphenyl tetrazolium chloride).
    Some experimental results on the roots of flooded tea plants were also obtained by using this method.
    A highly significant correlation (r=+0.899) between the TTC reductive activity and the a-NA oxidative one was found when the fleshy roots were used. However, the former was far more striking in its reaction than the latter. The TTC reduction method can be recommended for the determination of the physiological activity of tea roots.
    Since the root systems of tea plants consist of a large number of roots of various developmental stages like other woody plants, a careful attention should be paid to obtain uniform samples of rootlets in the examination of their physiological activity. The TTC reducing-power of fleshy roots of a tea variety varied slightly with its plant age and growing place.
    The physiological activity of tea roots grown under flooding conditions decreased significantly with the increase of flooding days.
    It is concluded that the above-mentioned method may be an excellent means to estimate roughly the activity of tea roots grown under various conditions.
  • 高屋 茂雄
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 19-21
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    2,3の室内実験によって,茶黒葉腐病菌防除薬剤を検索した結果,トップジンMおよびデュポンベンレート水和剤は有効であることがわかった。
  • 高屋 茂雄, 福田 徳治, 笠井 久三, 大池 康子, 吉田 輝久, 近岡 一郎, 加藤 正一
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 22-26
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. 茶白紋羽病のり病根を,トップジンMおよびデュポンベンレート水和剤の薬液に24時間浸漬すると,両薬剤とも5000倍でも,り病根中に生存する病原菌に対して,強い殺菌効果を示した。
    2. トップジンM水和剤700倍およびデュポンベンレート水和剤1000倍液を1m2あたり40〓の割合で処理した土壌では,薬液と土壌とがよく混和された範囲のり病根中の菌の生存率は,対照としたクロルピクリン処理区と同等程度に低下していた。
    3. 2と同濃度の薬液に24時間浸漬し,定植した感染幼茶樹の根部に,半年~1年後,無処理の幼木に見られたような病原菌の菌糸束が観察されたものはきわめて少数であり,薬害もなかった。
    4. 以上のことから,これらの薬剤による土壌処理は本病に対して有効であり,発病が小範囲であれば,実用的な価値を持っており,また,感染幼茶樹の薬液浸漬処理も有効であると判定した。
    本実験の遂行にあたっては,神奈川県中部病害虫防除所のご協力をいただき,また松浦博氏,増田一郎氏には試験ほ場を,日本曹達株式会社およびデュポン・ファーイースト日本支社には薬剤を提供していただいた。記して感謝の意を表します。
  • 坂田 寿生, 中村 晋一郎
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 27-31
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    チャイキイロアザミウマの茶園における調査方法や防除方法などについて試験を行った。
    茶園におけるチャノキイロアザミウマの生息数の調査には,たたき落し法が適していることがわかった。
    誘引剤としてアニスアルデヒドとシンナムアルデヒドをシャーレの水の中に入れたものには,チャノキイロアザミウマは誘殺されなかった。
    着色水盤へのチャノキイロアザミウマの誘殺は緑色に最も多く,次いで黄色であった。
    緑色の粘着トラップには高さ7mでもチャノキイロアザミウマが付着した。
    防除薬剤はカルタップ水溶剤,メソミル水和剤,NAC水和剤,アセフエート水和剤の効果が高かった。
    一番茶へのチャノキイロアザミウマの被害を少なくするには秋期防除の効果が高かった。
    茶園では,コカクモンハマキ,チャノホソガ,ミドリヒメヨコバイを防除する場合,りん製剤のほか,カルタップ水溶剤やメソミル水和剤も組入れた防除を行うとチャノキイロアザミウマを特別に防除する必要はない。
    ツバキ科の植物のほか,マサキ,カシ,ツツジなど広範囲の樹木に寄生することがわかった。
    なおこの試験を行うに当たり,ご教示,ご助言をいただいた農林省茶業試験場高木技官,福岡県園芸試験場宮原課長および寄生植物の調査にご協力いただいた福岡県林業試験場の関係者各位に深謝の意を表する。
  • 茶の品質と無機成分の統計的考察
    吉田 勝二, 今西 実
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 32-38
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    奈良県における昭和48年度の品評会茶150点のうち,上位50点,下位50点からそれぞれ任意に抽出し,計32点を対象として,官能審査評点と茶無機成分含有率との関係について調べた。その結果を要約すると次のとおりである。
    1) 上位グループの全窒素含有率と滋味との間に5%水準で負の相関が認められた。
    2) カルシウム含有率と滋味,香気および内質全体との間に5%水準で負の相関が認められた。また下位グループにおいて5%水準で水色との間に正の相関が認められた。
    3) 下位グループにおいてマンガン含有率と香気との間に5%水準で負の相関が認められた。2000ppm以上を含有する場合には明らかに劣った。
    4) 鉄含有率と水色および内質全体との間に5%水準で負の相関が認められた。また上位グループにおいて滋味との間に5%水準で負の相関が認められた。
    5) 鉄とマンガン含有率との間に5%水準で正の相関が認められた。
  • 閃緑岩に由来する茶園土壌におけるマンガン過剰吸収について
    吉田 勝二, 今西 実, 北川 芳雄
    1976 年 1976 巻 44 号 p. 39-45
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.奈良県の閃緑岩に由来する茶産地(山添村伏拝,奈良市鉢伏町)において,茶樹は正常に生育しているが,マンガン過剰吸収を示す茶園が見出された。
    2.茶園土壌の化学性を調査した結果,顕著相違がみられたのは易還元性マンガンであり,閃緑岩地帯で著しく多かった。茶葉マンガン含有率と土壌中の易還元性マンガンが比例関係にあった。
    3.経時的変化では,古葉について調べた結果,閃緑岩地帯ではマンガンは7月頃にピークを示し,以後減少した。他の花崗岩,石英安山岩地帯では3月から漸増し,6月から9月まで横ばいとなり,以後漸減した。
    他の無機成分で特徴的であったのはカルシウムであり,閃緑岩地帯では常に花崗岩地帯より低かった。次いでカリにもその傾向が認められた。
    新芽について調べた結果,顕著な相違がみられたのはマンガンであり,常に閃緑地岩帯が他の地帯より多かった。
  • 1976 年 1976 巻 44 号 p. 46-64
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1976 年 1976 巻 44 号 p. 65-69
    発行日: 1976/07/18
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
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