茶業研究報告
Online ISSN : 1883-941X
Print ISSN : 0366-6190
ISSN-L : 0366-6190
1979 巻, 50 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 増田 清志, 鈴木 由恵
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 1-5
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    煎茶用品種の個体選抜時に茶葉のアミノ酸含有量を簡易に検定する方法として,アミノ酸簡易定量法とろ紙を用いてのニンヒドリン発色法の二つの方法がある。この二つの方法について,前者においては分析に用いる試料の簡易な調製法の検策,後者については除タンニンを行った試料の浸出液を用いて,ろ紙を用いたスポット法を試み,それぞれについて検定精度を調べた。
    また,低温貯蔵された生葉によるアミノ酸含有量の測定の可能性についても検討した。その結果次のことが確かめられた。
    1 アミノ酸簡易定量法に用いる試料については,生葉混合法および生乾粉末法により調製した試料を用いれば分析の再現性も高く,分析測定値はアミノ酸自動分析法によるアミノ酸合計値との相関も高いことが確かめられた。しかし育成の現場で実際に応用できるのは,貯蔵できるという点から生乾粉末法が現段階では最も適用しやすい方法と考えられた。
    2 チャ葉のアミノ酸含有量の簡易検定法として,ろ紙によるニンヒドリン発色法を利用する場合は,生葉および粉末試料の浸出液にポリクラーATを加えて,除タンニンを行ってろ紙上にスポットすれば,茶葉のアミノ酸含有量がかなり正確に評価できることが確かめられた。
    3 摘芽を1℃,-40℃に30日と60日間貯蔵した試料を,アミノ酸簡易定量法で分析するにはまだ問題があることがわかった。
    終わりに本試験を遂行するに当たり,ご便宜とご指導をいただいた当場製茶部の化学研究室長中川致之博士と有益な助言をいただいた栽培部茶樹第2研究室長安間舜氏に厚くお礼申し上げる。また,分析を担当された酒井静子氏に深謝する。
  • 大場 正明
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 6-11
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    チャノコカクモンハマキ合成性フェロモンの茶園における誘殺について誘蛾灯と比較検討した。
    1) 第1回成虫では初飛来日は誘蛾灯と同時期で終息日はフェロモントラップの方が早めであった。その他の世代は年によって変動がみられた。誘殺最盛日は第1,4回成虫はほぼ同じ時期であったが,第293回はフェロモントラップの方がやや早めであった。誘殺数についてはフェロモントラップは第2,3回成虫数が少なかった。図1,2のように2年間の発生消長グラフからフェロモントラップは誘蛾灯と高い類似性がみられた。
    2) プラスチックカプセル担体のフェロモンの誘殺力の持続日数は約30日間であったが,発生消長をは握するだけなら40日間くらいは十分使用できるものと考えられた。
    3) 野外におけるフェロモントラップの誘殺時刻調査では,22~23時の誘殺数がもっとも多かった。
    終りに本試験の遂行にあたり調査の御援助を頂いた稲木浩之技師(現東部農業事務所)に感謝の意を表します。
  • 神屋 勇雄, 太田 勇夫, 坂田 寿生, 中村 晋一郎, 大森 薫
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 12-18
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    傾斜地階段畑水田からの転換茶園での水の動態が茶樹の生育にどのような影響を与えるかを知るため,洪積層の安山岩を母材とするLiCの土壌の茶園に明,暗きょ(深さ30cm)処理を行い,その効果について1973~'75年の3年間にわたって検討した。
    その結果を要約すると次のとおりである。
    1) 明,暗きょを設置することにより,茶樹の生育は年々よくなった。
    2) 生育不良部の水分張力はpF0になる日が多く,下層ほど著しかった。
    3) 多量降雨の場合,明,暗きょ処理前は地表10cmの部分まで停滞水があった。処理後は暗きょ部は45cmまで下ったが明きょ・無処理区は10cmまで認められた場合があった。また明きょ部は2年目では水位の回復が緩慢で効果が低下した。
    4)明・暗きょ部は,処理後全層消費型に近い表層消費型となった。
    5)暗きょからの最大排水量は9l/minであったが,排水量と降水量との間には一定の傾向はなかった。
    最後に,この試験の設計・成績の検討に当っては農林水産省茶業試験場を始め,農業土木試験場佐賀支場,福岡県立農業試験場の適切な助言と指導をいただいたことに対し,ここに謝意を表したい。
  • 牛島 慶一郎, 田中 信之, 吉田 勝正, 深川 澄明
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 19-25
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    緩傾斜階段式水田転換茶園の水の動態と,暗きょによる排水効果を知るため,本暗きょ(深さ1m,幅40cm)本暗きょと補助暗きょ(深さ80cm,幅40cm)併設の2区を設けて試験したみその結果を要約すると次のとおりである。
    1 暗きょ施設前の茶園では,停滞水位が40~60cm内外と高く,土壌水分張力(pF)は地表面から40,60cmでpF0~1.3,90cmでは7月から9,月下旬までpF0以下の日が多く極めて過湿状態であった。なお畑の部位別では,上畦側が特に過湿で茶樹の生育が劣っていた。
    しかし暗きょ施設処理後の停滞水位は地表面から65~80cmに低下し,多量降雨後の減水も早まった。
    2 排水処理により多量降雨後の土壌水分張力(pF)の回復は従来より2~3日早まり,暗きょに近いほど効果が高かったが,土壌水分張力,停滞水位からみて本供試ほ場の場合暗きょの有効範囲は5m以内と思われるが,周囲水田からの浸透水,流入水を防ぎ水位を低めれば,その有効範囲は広められると思う。
    3 水田に隣接する茶園では1水田からの浸透水が多
    く,このようなところでは周囲からの浸透を防止する対策が必要である。
    4 茶樹の生育は,従来まで劣った上畦側の生育が地上部,地下部とも回復し,園全体の生育が極めてよくなった。
    本試験を実施するにあたり,農林水産省茶業試験場,農林水産省農業土木試験場佐賀支場,佐賀県農業試験場土壌保全研究室の協力と指導をいただいた。ここに深く感謝の意を表する。
  • 日嶽 義満, 吉川 護
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 26-30
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 西郷 知博, 渡辺 訓司, 森田 昌愛, 中野 隆司
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 31-41
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    有機質肥料としてなたね粕,無機質肥料として硫安を用い,その比率をかえて供試し,さらに緩効性肥料としてCDUを加え,茶芽の生育,生葉収量,製茶品質,製茶成分ならびに土壌化学性等に及ぼす影響を検討した。
    1 茶芽の生育は,なたね粕区が硫安区に比べ優れる傾向がみられたが,生葉収量は芽数,芽重,出開度の調和のとれた硫安区がやや多く,その他の区は僅かながら減収となった。
    2 製茶品質は,外観に処理区間の差はあまりみられないが,水色,香気,味の内質については,なたね粕区が優れ,とくになたね粕多量区の審査評点が高かった。
    3 製茶成分のなかで,全窒素含量,全アミノ酸量は硫安区と緩効性肥料区に多く,なたね粕多量区に少ない。熱湯可溶分はなたね粕多量区に多く,タンニン,可溶性窒素含量の区間差は判然としなかった。アミノ酸のなかで,最も含量の多いテアニンが全アミノ酸に占める比率は,なたね粕多量区が高く,硫安区は低かった。
    4 土壌の化学性は,なたね粕施用により全炭素含量,塩基置換容量は増加するが,pH,全窒素含量,置換性塩基については,変化はあまりみられなかった。
    5 なたね粕多量区における土壌中の無機態窒素含量は,春肥施用20日後にかなり高くなるが,その後も無機化はゆるやかに続き他区に比べて長期間多く保たれた。
    硫安区の無機化は,10日後に最高となり以後急速に減少し,40~60日後の含量は,なたね粕多量区に比べ少なかった。緩効性肥料区の無機態窒素含量は,終始少なく無機化がゆるやかな傾向を示した。
    6 細根中の全アミノ酸量は,茶葉(製茶)中の全アミノ酸量とほぼ同様に,硫安区,緩効性肥料区が多く,なたね粕区では少なかった。時期別には,一番茶摘採時が春肥直前に比べて各区とも多かった。アミノ酸は,テアニンが最も多く,全アミノ酸量に占める比率は,一番茶摘採時には春肥直前に比べやや低下した。
    7 製茶品質に関係の大きい茶葉中の全窒素含量,全アミノ酸量は硫安区に多く,なたね粕区が少ない傾向を示したが,製茶品質とくに内質の審査評点では,硫安区が劣り,なたね粕区が優れた。これは,茶の品質が,茶葉中における品質関与成分の量的な多少のみではなく,各種成分の調和が強く影響するものと考えられる。
    本試験を実施するにあたり,ご指導を賜わった農林水産省茶試池ヶ谷賢次郎博士,当場畑地土じょう研究室高橋和司室長,アミノ酸,カテキンなどの分析のご指導を賜わった農林水産省茶試化学研究室長中川致之博士ほか室員の方々,本報をとりまとめるに当たって懇切なるご指導を賜った農林水産省茶試平峯重郎栽培部長,同土壌肥料研究室長石垣幸三博士に対し厚く感謝の意を表する。
  • 和田 光正, 中田 典男, 本荘 吉男
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 42-50
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    早生品種として,くりたわせ,ゆたかみどり,するがわせの3品種をとりあげ,やぶきたを対照とし,枕崎市周辺および場内茶園について,一番茶の製茶品質を1972,1973,1975年の3力年にわたって調査した。
    1) 摘採適期は年次によって若干異なったが,各年次ともくりたわせがもっとも早く,ついでゆたかみどり,するがわせ,やぶきたの順であった。
    2) 製茶品質の合計点では,有意差検定の結果,やぶきた=するがわせ=くりたわせ>ゆたかみどり(良>劣)の関係がみられた。
    3) 内質および滋味点数は,タンニン含量が多いほど低くなる傾向がみられ,内質点数の有意差がやぶきた=くりたわせ>するがわせ>ゆたかみどりであった原因のひとつとして,タンニン含量の差異が考えられる。
    4)内質および滋味点数と全N含量の関係はあきらかでなかった。
    5) 温暖な南九州などにおける早生品種として,品質面および早期出荷の点から,くりたわせがもっとも有利と思われた。
    本調査にあたり,茶園の選定について,御援助をいただいた前枕崎市役所農務課参事永岩亥佐男氏,実施にあたり御指導をいただいた前茶業試験場枕崎支場長坂本裕博士(現茶業試験場製茶部長)および茶業試験場枕崎支場前原三利支場長ならびにとりまとめにあたり御助言をいただいた茶業試験場枕崎支場鳥屋尾忠之博士に深く感謝します。
  • 広瀬 真一, 玉田 重吉
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 51-55
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    高速液体クロマトグラム装置を用いて茶のカテキン類の定量法について,分析条件,分析精度,および試料液の調製法について検討した。
    1)各カテキンの分離を良くするため,移動相に酢酸:アセトニトリル:ジメチルホルムアミド:水を用い3:1:15:81の比率で加えて一定組成とし分析を行なった結果,5種のカテキンとカフェインおよび9種の不明物質を検出した。
    2)試料液の調整方法は茶葉中のカテキンの全量を溶出させるため20%含水アセトンで一昼夜浸漬し抽出液に等量:のn―ヘキサンを加え色素を除き水層を分取して濃縮し定容したのちさらに0.45-μミリポアフィルターとNo.2のろ紙で不純物を除去して試料液とした。この操作により茶葉中のカテキンはほぼ全量が抽出されることが認められた。
    3)この分析条件,および試料液の調製方法で分析した結果,測定値の変動係数は5%以下,カテキンの回収率は100±の4%であった。
    この研究を実施するに際し御助言をいただいた,農林水産省茶業試験場,中川致之氏,岡田文雄氏,阿南豊正氏に深く感謝申し上げる。
  • 中川 致之, 阿南 豊正
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 56-61
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    A colorimetric method for the simple determination of total amino acids in tea based on the reaction with ninhydrin was investigated.
    The method was as follows : A weiged tea powder sample (100mg) was infused by hot water (20ml) in test tube for 25 minutes, and then polychlar AT (300mg) was added to the infusion. After 15 minutes the infusion was filtrated. To an availably diluted filtrate (5ml) was added ninhydrin reagent (1ml). The mixed solution was heated in boiling water bath for 20 minutes and was allowed to stand at room temperature 30 minutes, The intesity of the color of the solution was determined using wave length 560nm.
    Amount of total amino acids was calculated from the calibration curve made by simultaneously measured standard amino acids solutions.
    The relative standard deviation of this method was 5--10%. A high correlation (r=0.954) was observd between the total amino acids content of this method and the sum of each amino acid content by an automatic amino acids analyzer.
  • 高橋 宇正, 柴田 雄七
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 62-69
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    35K型中揉機を,機内の温度が測定できるように改造した実験機を使用して,幾つかの作業条件が茶葉の温度と含水率,機内温度等に及ぼす影響を調べ,次の結果を得た。
    1)運転中の機内温度は,熱風の入口側が最も高く,排気側へ近づくにつれて低くなった。また,温度のバラツキは入口側が最も大きく,上部の投入口附近で低い値を示した。その他の部分のバラツキは小さくなり,胴の上側と後側で温度が高くなる傾向がみられた。
    2)茶葉温度の測定法として,サーミスタをもみ手に取付けて自動計測する方法と,茶葉を投入口から採取して測定する方法を比較した結果,中揉の経過に伴って前者の測定値が高くなり,取出し時には約2℃の差を生じた。
    3)扇風機の回転数を大にして風量を増すと,機内温度,茶葉温度が高くなり,乾燥速度が増加して,所用時間は短縮された。しかし,胴回転数およびもみ手バネ圧の影響は明確でなかった。中揉取出し時の茶葉温度は40-43℃,含水率は30~50%(D.B)の範囲であった。
    本試験遂行にあたり,実験機の改造については,東洋電装株式会社のご協力をいただいた。また本試験中の調査に協力され,助言をいただいた当場製茶研究グループ増沢武雄主任研究員,沢村章二技師,小泉豊技師,農林水産省茶業試験場製茶第二研究室長岩浅潔博士,機械研究室中野不二雄室長に深く感謝の意を表します。なお本試験は総合助成試験研究費によらて行ったことを記して感謝の意を表する。
  • 増沢 武雄, 高橋 宇正
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 70-73
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶葉を蒸した場合に,蒸し葉に付着する蒸し露の除去と蒸し葉の冷却に,蒸機の操作と温風冷却機の熱風温度などが及ぼす影響について検討した。その結果,次のことが明らかになった。
    (1)蒸し葉に付着する蒸し露は,網胴傾斜を緩やかにし長時間蒸した茶葉を処理した方が良く除かれた。また,撹拌軸の回転数の早い(350rpm)ものより遅い(250rpm)方が温風冷却機で蒸し露の除去効果が高かった。
    (2)温風冷却機の熱風温度は,80℃前後で蒸し露が良く除かれた。また,蒸し葉の葉温は80-120℃では有意な差がなく.熱風温度160℃に比べると葉温が低かった。
    終りに,この研究を実施するに当り,ご教示いただいた当場柴田雄七研究主幹,ご協力をいただいた沢村章二,小泉両技師と,本稿の校閲をいただいた農林水産省茶業試験場製茶第二研究室長岩浅博士にお礼申し上げる。
  • 埼玉県日高町,飯能市の事例
    船越 昭治, 真野 光雄
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 74-83
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    埼玉県の茶産地のなかでも近年著しい発展をみせている日高町,飯能市の生葉売り農家22戸を対象として,茶業経営の展開過程と,生葉販売の対応実態に焦点をあてて調査検討し,次の結果を得た。
    1調査農家の一戸当り平均経営耕地面積は159a,茶園面積は78aで茶園率は50%であった。
    2近年における茶園面積の増加は目ざましく,一戸当り平均値で昭和30年には14aにすぎなかったが,35年―25a,40年―38a,45年―59aと拡大を続け,52年に78aに達した。
    3茶園の拡大はほとんど自からの経営耕地内での,作目変更によっているが,桑園と普通畑からの転換が圧倒的である。この変化のなかで特に養蚕の衰退が著しく,昭和30年には22戸中,17戸を数えた養蚕農家は52年には3戸にすぎない。
    4農業所得に占める茶の所得順位の推移をみると,30年には茶が1位の農家は皆無であったが,40年には3戸が該当し,45年―9戸,52年―15戸と,最近茶業のウエイトがたかまってきた。
    5ここ数年,茶園の伸び率はやや小さくなり,調査農家の平均で,45年から52年の間に1.3倍の拡大にとどまる。しかしながら,この間に樹令が摘採期に達する茶園が急増したため,摘採面積は1.8倍の拡大をみた。
    6このため年間生葉生産量の伸びも大きく,一戸当り平均値は,47年の2,587kgに対して50年には3,371kg(1.3倍),52年には4,285kg(1.7倍)となった。
    7生葉生産量の急増により,調査農家の多くが,生葉販売先の安定的確保が困難な状況にあり,より安定し,高価格で買い取る販売先を求めて,出荷先を変える例も多くみられた。
    本調査を実施するにあたり,飯能農業改良普及所の山崎俊貞主任には,農家の選定に際してお世話いただいた。記して感謝の意を表する。また調査農家の方々には終始快よくご協力いただいた。厚くお礼申し上げる。
  • 保科 次雄, 香西 修治
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 84-86
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    15N labeled ammonium sulfate was applied to a young pot-planted tea, on January 14th, February 14th and March 13th. The plant matters, sampled a month after the applications and at the time of 1st crop, April 8th, were analyzed to determine the total nitrogen content and the percentage of 15N.
    The fertilized nitrogn was evidently absorbed by a tea plant at the colder periods, in January to February and February to March, and increasingly absorbed at the warmer period from March to April when new shoots had grown up. The fertilized nitrogen was incorporated more in a new shoot and less in a root as the application time was closer to 1st crop, with regard to the distributions of the fertilized nitrogen at the harvest time.
    From the above results, it could be concluded that the fertilized nitrogen in the early to the late February by the customary method, was greatly absorbed by a tea after the middle of March.
  • 深津 修一
    1979 年 1979 巻 50 号 p. 87-90
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    When plastic films having a high gas-barrier property are used for tea packaging, the packages often shrink on storage. This shrinkage is thought to be due to the consumption of oxygene in the package by tea. Then, the oxygene consumption by tea was examined under the various conditions of storage.
    Pulverized samples of green tea whose moisture contents were low (2.9-3.3%)and high (6.2-6.4%) were canned and stored at different temperatures. Oxygene concentrations in the head space of the can were gas-chromatographically determined after the different periods of storage. The rate of the oxygene consumption increased with the rise of temperature, and the quantities of oxygene absorbed by 100 g of the tea were calculated to be 0.11, 0.30, 0.58 and 1.44 ml/day at 5, 15, 25 and 40°C, respectively. The rate also increased by 10-30% under the condition of the higher moisture content.
    The oxygene consumptions by both unpolished rice and popped rice, which are materials of Genmai-cha, were also examined in a similar manner as tea. Popped rice absorbed roughly as much oxygene as tea, but unpolished rice did only one-third as much oxygene as popped rice in the ten days' storage.
  • 1979 年 1979 巻 50 号 p. 97-106
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
feedback
Top