茶業研究報告
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2004 巻 , 97 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 宮田 裕次, 寺井 清宗
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 1-8
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    窒素施肥量と茶葉の蒸熱条件を変えて製造した荒茶を60℃,90℃蒸留水で1煎目,2煎目,3煎目と浸出させ,その浸出率を解析し,窒素施肥量や蒸熱条件と浸出液成分との関係を明らかにした。
    窒素施肥量,浸出液温度,蒸し度と関係なく,荒茶中からの遊離アミノ酸の浸出率は1煎目が,タンニンの浸出率は2煎目が最も高かった。
    遊離アミノ酸,タンニンの合計浸出率は,浸出液温度60℃より90℃が高いが,窒素施肥量が少ない生葉を,強蒸で製造すると遊離アミノ酸の合計浸出率は浸出液60℃と90℃ではあまり変わらなかった。普通蒸に比べ,強蒸は遊離アミノ酸,タンニンの合計浸出率が高くなった。しかし,浸出液90℃での遊離アミノ酸の合計浸出率は,窒素施肥量,生葉形質に関わらず蒸熱条件の影響をあまり受けなかった。また,浸出液90℃でのタンニンの合計浸出率は,窒素施肥量が少ないN15kg区の生葉では,蒸熱条件の影響をあまり受けなかった。
    窒素施肥量による浸出率の影響は,遊離アミノ酸では浸出液60℃と浸出液90℃の普通蒸,タンニンでは浸出液90℃の普通蒸で見られ,これらは窒素施肥量が減少するに伴い浸出しやすい傾向にあった。
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  • 沢村 信一, 大屋 隆弘, 加藤 一郎, 伊藤(中野) 恵利
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 9-16
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    煎茶葉の微生物数を再製工場の火入機前後で測定した。
    1) 熱風型火入機と回転ドラム火入機では,積算温度(殺菌に必要な温度×時間)が大きく異なった。
    2) 火入れ後の茶葉における大腸菌群は,1検体が推定試験で陽性であったが,確定試験ではすべて陰性となった。
    3) 火入れ後の茶葉における真菌数は激減し,多くの検体で「0」CFU/g,あるいはそれに近い値となった。
    4) 火入れ後の茶葉における耐熱性菌数は,減少したか判定できなかった。
    5) 火入れ後の茶葉における一般生菌数の対数値は,積算温度と良い相関を示した。
    相関は,熱風型火入機>回転ドラム火入機2>回転ドラム火入機1の順に相関が弱くなった。
    6) 火入れ時に茶温を測定することにより,積算温度あるいは最高温度を指標として火入れ後の微生物数をコントロールできると考えられる。
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  • 樋口 雅彦, 濱崎 正樹, 折田 高晃, 佐藤 昭一, 入来 浩幸
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 17-25
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    荒茶の色沢は品質上重要である。そこで,色沢の評価法及び製茶工程中の色沢に関連する色素類の動態について解析した結果以下の知見が得られた。
    (1)荒茶の色沢評点はPhy含有量より,Chl含有量との関係が大きかった。そこで,Chl総量に対するChl含有量の割合をChl割合と定義したが,その値が高いほど色沢は良好であり,かつ色沢概評も推測できた。このことからChl割合は色沢評価の指標とし適することが示された。
    (2) 荒茶の色沢評点は色差計で求めた測色値から計算した色相角度と相関が高く,色相角度が大きいほど色沢は良好となった。また,測色値の測定は試料の調製に時間を要せず容易なのが利点である。
    (3) 製茶工程中のChl含有量の低下は,高水分域ではPhyへの変化が主要因で一部Chlの破壊も起こった。一方,低水分域ではChlそのものの破壊のためにChl含有量が低下しPhyへの変化はほとんど起こらなかった。また,Chl割合は製茶工程中の色沢の変化の指標としても有効であった。
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  • 宮田 裕次, 寺井 清宗
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 27-30
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    石灰窒素の茶園への施用が荒茶中のNDF含有率及び製茶品質に及ぼす影響を明らかにした。石灰窒素を春施用した省肥施肥法は,県慣行施肥法に比べて,一番茶荒茶中のNDF含有率が低くなり,製茶品質も同等以上となった。
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  • 浅井 和美, 森脇 佐和子, 神田 えみ, 江間 かおり, 山本(前田) 万里
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 31-37
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    本研究では,免疫反応に茶が与える影響を解明するために,T細胞のサイトカイン産生に着目した。PMA/A23187刺激によってそれぞれIFN-γとIL-4を産生するヒトT細胞様株であるJKT-beta-delとCCRF-CEMを選抜し,これらが産生するサイトカインに茶抽出物及び茶成分(カテキン類とフラボノール類)が与える影響を検討した。その結果,茶成分及び茶抽出物が細胞のサイトカイン産生に影響を与えないことから,培養T細胞様株を用いた本実験系では,茶成分がT細胞のサイトカイン産生に影響を及ぼさないことが示された。
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  • 近藤 知義
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 39-47
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    本研究では,気象要因のなかでも比較的調査が容易な日平均気温(最高気温と最低気温の中央値)から求めた積算気温による生育予測方法を検討するため,作況調査の生育調査データに基づき,チャ主要品種やぶきた'における一番茶新芽の生育と積算気温との関係を調査した。
    1) 一番茶萌芽期までの積算気温は,3月10日を起算日とした場合に,年次間差が226.5~275.5℃と最も小さくなり,その温度は256.5℃であることがわかった。また,一番茶萌芽期から一番茶摘採日までの積算気温は,360.3~479.0℃でみられ,分布がやや広かった。
    2) 新芽長,開葉数及び出開き度と一番茶萌芽期からの積算気温との関係では,開葉数が最も積算気温との関係が強いことが明らかとなった。そして,一番茶萌芽期からの積算気温(X)を説明変数,開葉数(Y)を目的変数とした単回帰式Y=0.011X-0.8522が得られた。新芽の形質等が異なる5つの茶園において,この単回帰式による葉数予測を行ったところ,中切り更新などの深く整枝を行った茶園,及び出開き度が90%を超えた場合を除いて,予測値と実測値はほぼ一致することがわかった。
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  • 高橋 淳, 中島 健太, 岡田 格, 梶浦 圭一, 嶋崎 豊
    2004 巻 (2004) 97 号 p. 49-58
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    がん予防効果が報告されている緑茶10杯に含まれる主要カテキン類摂取量について知見を得るために,消費者29人を対象にした緑茶の淹れ方及び消費者149人(男性33人,女性113人)を対象にした日常の緑茶飲用における主要カテキン摂取量の測定を行った。
    緑茶の淹れ方については,茶葉量が1.9~9.6g,浸出時間が12~107秒と個人差が大きいことがわかった。茶葉量を多くし,浸出時間を長くすると主要カテキン類の浸出度合いを多くすることができる。
    主要カテキン類の摂取推定量については,1日の緑茶飲用杯数は0~15杯であり,1日の緑茶からの主要カテキン類平均摂取推定量は481.0mg(0~2722.9mg)でそのほとんどが急須で入れた緑茶から摂取したものであった。がん予防に有効とされている10杯以上緑茶を飲用する人は11.6%で,1日の緑茶からの主要カテキン類平均摂取推定量は1299.0mgであった。また,年齢層が高い人ほど飲用杯数が多く,主要カテキン類摂取推定量が多かった。若年層や男性への緑茶飲用の啓蒙が重要である。
    今回の調査及び今井らの報告から考察すると,「がん予防効果から考えられる健康に良いお茶の淹れ方」は緑茶を1日約155ml,10杯以上飲用し,主要カテキン類を約1.3g摂取することが目安である。茶葉量や浸出時間を増やすことなどでカテキン類摂取量をさらに増加することができる。
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