茶業研究報告
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2007 巻 , 104 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
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  • 長友 博文, 佐藤 健一郎, 佐藤 邦彦, 古野 鶴吉, 上野 貞一, 平川 今夫, 安部 二生, 水田 隆史, 吉留 浩
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 1-14
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    'ゆめかおり'は,1986年に宮崎県総合農業試験場茶業支場において,'さやまかおり'を種子親,'宮崎8号'を花粉親として交配した中から選抜した品種である。
    1998年から2006年まで'宮崎23号'の系統名で16場所で系適試験,2場所で特性検定試験(もち病,裂傷型凍害)が実施された。
    その結果,クワシロカイガラムシに'さやまかおり'と同等以上の抵抗性を有しており,収量及び品質も優れることから普及に移し得ると判断され,2006年10月に茶農林54号として農林登録された。'ゆめかおり'は,クワシロカイガラムシ抵抗性を育種目標として育成された日本で初めての品種であり,現在,種苗登録出願中である。
    'ゆめかおり'の特性の概要は次のとおりである。
    1) 普及が見込まれる南九州等の暖地においては、一番茶の萌芽期は,'やぶきた'より7日程度,摘採期は4日程度早い早生品種である。
    2) 樹姿は中間型,樹勢はやや強,株張りは'やぶきた'よりやや大きい。
    3) 耐病性は,炭疽病及びもち病にはやや弱,輪斑病にはやや強である。
    4) クワシロカイガラムシに対する抵抗性は強である。
    5) 耐寒性は,赤枯れ,裂傷型凍害ともやや強である。
    6) 収量は'やぶきた'よりやや多い。
    7) 煎茶品質は,清涼感のある香気とこくのある滋味をしている。
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  • 氏原 ともみ, 林 宣之, 木幡 勝則, 松下 智, 北島 佐紀人
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 15-23
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    チャの遺伝的差異を明らかにするため、21の日本品種、22個体および7個体の中国およびベトナムで採集されたチャ、6つの中国品種について、葉緑体rbcL-accl)領域の塩基配列を決定した。この領域はよく保存されていた。日本品種および5つの中国品種は、一塩基多型に基づき2つのタイプに分類された。両タイプども日本固有ではなく、アジア大陸に起源し日本に導入されたと考えられた。中国南部で収集されたチャでは、近縁種のタリエンシスおよびイラワジエンシスに特異的な3つのIn/Del(insertion/deletion)のうち1つまたは2つを有するものが複数見出された。葉緑体の塩基配列の多様性を用いることにより、市販茶の原葉として使用された品種の遺伝的背景を判別することができる。
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  • 山田 憲吾
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 25-32
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    チャ葉面から分離された糸状菌Sporothrixは,チャ炭疽病菌との対峙培養において阻止帯を形成し,その培養ろ液はチャ炭疽病菌分生子の発芽管伸長を抑制した。Sporothrixとチャ炭疽病菌を同時にチャ切り離し葉に付傷接種すると,チャ炭疽病の病斑長径を65-59%抑制した。圃場における防除試験では,Sporothrix分生子懸濁液の散布によりチャ炭疽病発病葉数が減少する傾向がみられたが,明確な防除効果は認められなかった。シクロヘキシミドを添加した選択培地MYCCAを用いて,圃場におけるSporothrixの消長を調査した結果,冬季は10cfulcm2以下に減少するが,春から秋にかけてはおよそ102-103cfu/cm2の高い密度で生息していた。顕微鏡観察の結果,Sporothrixはチャ葉の毛茸表面に定着していた。
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  • 佐藤 邦彦
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 33-42
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    (1)室内試験において,高湿度条件(相対湿度100%)および湛水条件下におけるクワシロ卵のふ化状況を調査した。
    高湿度および湛水条件下で7日間保持したクワシロ卵のふ化率は,それぞれ20%と7%に低下し,湛水条件を10日間維持すると卵はふ化しなかった。
    (2)茶園において,雌介殻内のクワシロ卵を高湿度に保つ方法について,スプリンクラーを用いて試験した。
    チャの枝が常に濡れた状態になるように,日中断続的に散水(1日1haあたり120~150t)することで,クワシロの卵は雌介殻内で褐変し死亡した。
    茶園においては,クワシロ卵のふ化開始以降,スプリンクラーを用いて16日間高湿度状態にすることで,クワシロ卵のふ化を効果的に抑制することが可能である。
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  • 山本 (前田)万里, 前原 明日香, 江間 かおり, 水上 裕造, 加藤 史子, 廣野 久子, 物部 真奈美
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 43-50
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    抗アレルギー作用で注目されている'べにふうぎ緑茶を飲用する際の留意点及びメチル化カテキンを十分利用できる抽出条件を明らかにするため以下の試験を行った。まず,抽出条件を変えてメチル化カテキン類の抽出率を検討した。'べにふうぎ緑茶からメチル化カテキンを多量に抽出するためには,煮沸しながら5分以上煎じるのが良かった(60%以上抽出可能)。熱水を注いでそのまま5分静置した場合は約30%,1晩冷蔵庫で抽出した場合は約14%の抽出率に過ぎなかった。通年性鼻炎の症状改善に有効とされる1日34mgを摂取するためには,使用茶葉量,抽出時問等を考慮する必要がある。
    次に現在,`べにふうぎ緑茶として多く販売されている緑茶粉末を長時間温水に放置した場合のフェオホルビドa(PBa:光過敏性皮膚炎原因物質)生成量を測定したところ,一番茶若芽で製造した緑茶(30秒蒸熱)を40℃の温水で3時間インキュベートすると80mg/100gのPBaが生成した。二番茶では生成はほとんどなかったが,緑茶粉末を水に浸けて気温の高い状態で長時間持ち歩く飲用法は避けた方が良いと考えられる。
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  • 岡本 毅, 折田 高晃, 上園 浩, 玻名 城晋, 平松 紀士
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 51-65
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    2004年に鹿児島県南西部沿岸地域の茶園では,5回の台風による甚大な被害が大規模に発生した。被害を受けた成園では秋冬番茶の収穫が皆無となった。また新植茶園では多数の幼木が枯死した。
    農家圃場の調査から,新植茶園ではソルガムを各うね問に間作(1.8m間隔)すれば,台風の強風や潮風による枯死被害を最小限に抑えられることが明らかとなった。2うねごと(3.6m間隔)や3うねごと(5.4m間隔)の間作では,潮風害や強風害の防止効果が大幅に低下した。
    定植後2年目の新植茶園ではソルガム間作がほとんど行われていなかったため,甚大な被害が数多く発生した。しかし2年目もソルガムを間作していた事例では枯死を回避できており,台風常襲地域の新植茶園では定植後2年目もソルガム間作を続ける必要があると考えられた。
    成園では潮風害を受けると翌年の一番茶も減収し,減収率は6~28%と見積もられた。
    台風来襲頻度の高い地域の新植茶園では台風対策が不可欠といえ,台風対策としてはソルガム間作の効果が高いと考えられた。
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  • 小杉 由紀夫
    2007 巻 (2007) 104 号 p. 67-72
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    We conducted a questionnaire survey with the technical adviser of the farm co-operative and farmers for assessing the occurrence of Green Flatid planthopper Geisha distinctissima (Walker) in tea fields. The survey distinctly revealed that the planthopper was present throughout the Shizuoka prefecture. It is believed that the population of G. distinctissima has increased during these past several years.
    Among the 7 insecticides investigated, DMTP was the most effective pesticide against the nymphs and adults of this planthopper, irrespective of the disposal method.
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  • 2007 巻 (2007) 104 号 p. 73-78
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 2007 巻 (2007) 104 号 p. e1
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
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