茶業研究報告
Online ISSN : 1883-941X
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2009 巻 , 108 号
第108号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
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報文
  • 久保田 栄
    2009 巻 (2009) 108 号 p. 108_1-108_6
    公開日: 2012/06/12
    ジャーナル フリー
    クワシロカイガラムシ抵抗性品種と感受性品種をそれぞれ穂木,台木として接木茶樹を作製した。この茶樹の穂部と台部それぞれに接種した本虫の発育を調査することにより,抵抗性要因の発現機作を考察した。その結果,発育阻害要因は台部から穂部に移動しないものと思われた。穂部から台部への移動については,同要因の移動を否定する結果と移動の可能性を肯定する結果が得られた。
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  • 石島 力, 佐藤 安志, 大泰司 誠
    2009 巻 (2009) 108 号 p. 108_7-108_18
    公開日: 2012/06/12
    ジャーナル フリー
    茶園に生息するハマキガ類とその天敵寄生蜂類の相互関係を調べるために,2006年から2008年にかけて,ハマキガ類では誘蛾灯を,寄生蜂類では吸引粘着トラップを用いて発生消長を調査した。
    誘蛾灯により採集されたチャノコカクモンハマキおよびチャハマキの年間総誘殺個体数は,両種ともに2006年から2008年にかけて減少したが,チャハマキに比べ,チャノコカクモンハマキの個体数の減少が著しかった。一方,吸引粘着トラップによって採集された寄生蜂類の年間総捕獲個体数は,タマゴコバチ類が最も多く,ハマキサムライコマユバチが次いで多かった。ハマキオスグロアカコマユバチおよびハマキコウラコマユバチも採集されたが,個体数は少なかった。タマゴコバチ類およびハマキサムライコマユバチは,2006年および2007年の捕獲個体数に大きな違いは見られなかったが,2008年には著しく捕獲個体数は減少した。ハマキオスグロアカコマユバチおよびハマキコウラコマユバチの捕獲個体数は,2006年から2008年にかけて減少し,2008年には,ほとんど捕獲されなかった。
    誘蛾灯で採集されたハマキガ類と,吸引粘着トラップで採集されたタマゴコバチ類およびハマキサムライコマユバチとの発生消長を比較した。その結果,タマゴコバチ類の捕獲ピークは,チャノコカクモンハマキ雌成虫の誘殺ピーク10~28日(平均19.9日)後,チャハマキ雌成虫の誘殺ピーク2~25日(平均15.7日)後に認められた。また,ハマキサムライコマユバチの捕獲ピークは,チャノコカクモンハマキ雌成虫の誘殺ピーク2~48日(平均26.1日)後,チャハマキ雌成虫の誘殺ピーク1~39日(平均21.8日)後に認められた。加えて,これらの寄生蜂類は,寄主となるハマキガの卵や幼虫が長期間,茶園存在する7月下旬以降に密度が高まることが示唆された。このことから,これらの寄生蜂類を保護し,利活用を図るためには,7月下旬以降に,なるべく薬剤散布を控えたり,選択性殺虫剤を使用することが重要と考えられた。
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  • 松永 明子, 佐波 哲次, 根角 厚司
    2009 巻 (2009) 108 号 p. 108_19-108_27
    公開日: 2012/06/12
    ジャーナル フリー
    年間窒素施肥量20kg/10a,40kg/10a,60kg/10aの条件下でチャ6品種・8系統を栽培し,一番茶期および二番茶期の新芽のEC,EGC,ECG,EGCGの含有率を調べた。各カテキン類の含有率について,品種・系統,窒素施肥水準,年次を要因とする三元配置分散分析を行った結果,一番茶期の新芽の4種のカテキン類の含有率について,品種・系統間,窒素施肥水準間,年次間で,1%水準で有意差が認められた。一番茶期の新芽においては窒素施肥量を減らすとカテキン類含有率が増加する傾向が認められ,特に20kg/10aでは含有率が高い値を示した。二番茶期のカテキン類の含有率は一番茶期と比べ高い傾向にあったが,品種・系統間差や窒素施肥水準間差は一番茶期の方が大きかった。品種・系統と窒素施肥水準の交互作用は一番茶期,二番茶期とも4種のカテキン類含有率において認められず,窒素施肥水準を削減した場合のカテキン類含有率が増加することについて供試14品種・系統間で差は認められなかった。
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  • 志和 将一, 西野 英治, 和田 義彦, 仲上 和博, 今村 嘉博
    2009 巻 (2009) 108 号 p. 108_29-108_38
    公開日: 2012/06/12
    ジャーナル フリー
    二番茶後に毎年行われるようになった浅刈りによって,うね間に多量の整せん枝枝条が堆積し,うね間環境への影響が懸念されてきた。そこで,滋賀県内の茶園における整せん枝残さ堆積の実態を調査するとともに,整せん枝残さ堆積下における施肥窒素の土壌中での動態を調査した。
    実態調査は滋賀県内の主要産地20カ所で実施し,堆積残さの深さ,堆積量,栽培者への聞き取り調査等を行った。そして,残さ堆積下における施肥窒素の土壌中での動態については,被覆尿素40日タイプを用いて施肥後80日まで調査した。
    実態調査の結果,整せん枝残さの堆積深は,20カ所の平均で12.8cm,堆積残さの乾物重は平均で3143kg/10a,その全窒素量は86.7kg/10aであった。整せん枝残さ堆積下における施肥窒素の動態について,残さ上から施用した被覆尿素は,土壌と混和されず残さ中に混和されていたが,土壌に混和された場合と同様の窒素溶出パターンを示した。土壌表面から下層まで,アンモニア態窒素量は残さ除去土壌の方がほとんどの時期でかなり高く推移したが,硝酸態窒素量においてはアンモニア態窒素でみられたような大きな差が認められなかった。
    以上のことから,以下の2点の可能性が推察された。1 残さ中に施肥窒素が固定もしくは吸着されている。2 残さ中もしくは土壌極表層で硝酸化成過程における亜酸化窒素の発生もしくは脱窒反応が起こっている。いずれにせよ,残さが堆積している状態で施肥を行うと,施肥窒素の損失が大きくなるか,土壌中での窒素量の高まりが遅れてしまい適期に肥効が得られず,肥培管理のコントロールが難しくなると考えられた。
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  • 渡辺 祐子, 松浦 寿喜, 早川 潔, 植野 洋志
    2009 巻 (2009) 108 号 p. 108_39-108_49
    公開日: 2012/06/12
    ジャーナル フリー
    発酵による効果を調べるために,食品でよく使われている微生物である酵母(Saccharomyces cerevisiae)により発酵させた茶について,その成分変化と糖質吸収抑制作用について検討した。
    スクロースと水の含量を変えて茶葉中での酵母の生育について検討した結果,スクロースと適度な水を加えた殺菌していない茶葉に酵母を接種すると,酵母が優先的に繁殖し,酵母発酵茶が得られた。できた酵母発酵茶はカテキン類が分解されており,渋みが軽減されていた。
    次に,ラットの小腸からのスクロ-スの吸収阻害を調べた。懸濁液では発酵の前後でほとんどスクロースの吸収に差は認められなかったが,抽出液では発酵により吸収抑制作用の持続が認められた。持続効果があることから,機能性食品として有望であると思われる。さらに,発酵によりEGCgとECg以外の血糖値上昇抑制作用のある水溶性成分の増加が示唆された。
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技術レポート
  • 三浦 伸之, 内村 浩二, 中村 孝久, 烏山 光昭, 阿江 教治
    2009 巻 (2009) 108 号 p. 108_51-108_59
    公開日: 2012/06/12
    ジャーナル フリー
    有機茶栽培を支援するため,有機質肥料のみによる施用について検討した。
    年間窒素施用量50kg/10aの条件下において,寒肥を含めた春肥重点型の有機質肥料のみによる施肥を行うと,慣行施肥と比べて,収量への影響はほとんどなかったが,1,2年目の一,二並びに三番茶で品質が低下した。しかし,3,4年目は,一,二並びに三番茶で慣行施肥と同等の品質になった。この要因として,土壌中のタンパク質様窒素の増加により,持続的に無機化する窒素吸収量やタンパク質様窒素の直接吸収量が増加したためと考えられた。また,有機質肥料のみによる施肥を行うと,土壌中の放線菌や細菌の増加も認められた。ただし,肉骨粉の施用は,土壌中のリン酸やカルシウムを増加させるため注意が必要である。
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