茶業研究報告
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2010 巻 , 110 号
茶業研究報告 第110号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
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報文
  • 荒木 琢也, 松尾 喜義, 角川 修, 深山 大介
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_1-110_8
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    2010年3月30日早朝に凍霜害を受けた茶園の気象,被害芽分布,防霜ファンの効果について調査し,以下の結論を得た。
    1)当夜の気象については,樹冠面から高さ15cmの気温は30日2時頃から6時過ぎまで氷点下に下がり,ファンモータ後方(地上高7m)の気温も30日3時頃から6時過ぎまで氷点下に下がった。
    2)出力1.98kWの防霜ファンを570m2の茶園で稼働させた場合の被害芽の面積割合は,無被害0%,新芽一部被害かつ枯死芽なし24%,新芽一部被害かつ枯死芽あり37%,生存新芽なし・枯死39%だった。
    3)防霜ファンの逆転層形成阻害効果によって,2回目摘採部分の気温の逆転度が,3回目摘採部分に比べ0.5℃ほど小さく推移したと推察され,この逆転度の差がその後の摘採の遅れを小さくするものと考えられた。
    4)2010年3月30日の低温は寒気移流と放射冷却とによるもので,防霜ファンの性能の限界を超えていたと考えられた。こうした状況においても,限定的ではあるものの,凍霜害被害程度を軽減でき,摘採の遅れを小さくすることが可能と考えられた。
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  • 堺田 輝貴, 吉岡 哲也, 久保田 朗, 仁田原 寿一, 中園 健太郎, 成山 秀樹
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_9-110_18
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    玉露園において,Dd入り被覆尿素を春肥と秋肥に利用して,Dd入り被覆尿素の収量,品質向上効果を検証するとともに,収量,品質を慣行施肥と同程度に維持しながら,窒素施用量の効率的な削減の可能性を検討した。Dd入り被覆尿素を春肥と秋肥に施用した場合,Ddの硝化抑制効果により,慣行施肥に比べて窒素溶脱が低減した。さらに,土壌中の無機態窒素濃度は慣行施肥より高く推移し,窒素利用率が高まることで,窒素施用量が同等の場合には,収量,品質が向上した。また,窒素施用量を慣行施肥より20%程度削減しても収量,品質は維持できることが示唆された。
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  • 吉岡 哲也, 堺田 輝貴, 中園 健太郎, 福山 昭吾
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_19-110_28
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    ピリプロキシフェンMC剤によるクワシロカイガラムシの長期密度抑制効果を検討するとともに,散布時期,散布量,中切り処理が防除効果に及ぼす影響について調査した。本剤の冬期散布によるふ化幼虫の補正死虫率は,5月の第1世代で98%,7月の第2世代で78%と高く,1回の散布で約5カ月間,殺虫効果が持続した。1月下旬と3月下旬に散布した場合では防除効果に差はみられなかった。また,本剤散布と散布翌年の中切りを組み合わせた場合,散布後3年間,発生程度は低密度で推移した。さらに,乗用型防除機を用いた1,000L/10a散布と700L/10a散布では同等の防除効果が認められた。全ての試験における本剤散布後の雄繭発生程度は,散布翌年まで,散布を2回実施した慣行防除と同等かそれ以下であり,本種に対する本剤以外の防除は2年間必要なかった。これらのことから,本剤は農閑期の冬季散布により労力分散が図られること,長期密度抑制により薬剤散布回数の削減が可能なことが明らかとなった。
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  • 石川 巌
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_29-110_36
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    1981年と1982年に埼玉県の茶園のチャノキイロアザミウマにおいて昆虫疫病菌一種の発生を認めた。胞子の形態などから,本菌はNeozygites parvisporaと同定された。本菌による病死虫は6月から10月頃までみられ,病死虫率の最高は1981年8月中旬の27.2%と1982年6月下旬の32.1%であった。本菌により成,幼虫が共に発病し,成虫の病死率は幼虫より高かった。8月ないし9月以後,チャの葉裏に休眠胞子を形成した病死虫がみられ,越冬した休眠胞子の発芽が1985年2月中旬に日高市の茶園で認められた。これは本菌の休眠胞子の野外における発芽を確認した最初の報告である。
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  • 宮崎 秀雄, 明石 真幸, 内野 敏剛
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_37-110_47
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    西九州地域の特産茶種である釜炒り製ならびに蒸し製玉緑茶を対象に,流通上重要な目視による評価,すなわち外観の色沢ならびに内質の水色評価に着目し,分光反射率(色沢)ならびに分光透過率(水色)を用いて,目視による欠点の評価との関係について解析した。
    荒茶の色沢評価と分光反射率の関係については,釜炒り製,蒸し製にかかわらず各種欠点に認められる反射率の特徴は類似しており,分光反射率を用いた色沢欠点の判別的中率はほぼ100%であり,色沢欠点の数値化が可能と推察された。水色評価と分光透過率の関係では,釜炒り製玉緑茶の分光透過率が蒸し製玉緑茶のそれより高く,水色における欠点についても,両茶種の各波長における分光透過率には違いが見られたが,欠点の判別的中率は釜炒り製ならびに蒸し製玉緑茶ともに100%であり,分光透過率を用いた水色欠点の数値化が可能と推察された。
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短報
  • 田中 淳一, 根角 厚司
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_49-110_57
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    チャの冬期の休眠からの覚醒は品種の早晩性や芽ぞろいと密接に関連しており,チャ育種を進めるうえで収益性や栽培適地を左右する極めて重要な形質であり,日長との関係が示されている。街灯に隣接する茶園の一番茶萌芽期を観察するとともに試験ほ場において夜間照明が冬期の休眠からの覚醒過程や一番茶萌芽期に及ぼす影響を調査した。街灯による照明が一番茶の萌芽期に影響を及ぼす事例は見出せなかった。また,試験ほ場の夜間照明試験においても一番茶の萌芽期と休眠覚醒に影響を及ぼさなかった。通常の夜間照明はチャの休眠覚醒と一番茶の萌芽期に影響しないことが明らかとなったが,日長に関する光感受性については,更なる検討が必要である。‘はるのなごり’および‘みなみさやか’は早晩性はほぼ同じであるが,‘はるのなごり’の方が深い休眠を示した。
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  • 石島 力, 藤田 夏姫, 佐藤 安志, 大泰司 誠
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_59-110_64
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    チャのハマキガ類の天敵寄生蜂であるキイロタマゴバチ雌成虫に対する殺虫剤,殺ダニ剤,および殺菌剤の影響をドライフィルム法により調査した。その結果,非選択性殺虫剤の有機リン剤,合成ピレスロイド剤や新芽加害性害虫対象の殺虫剤の多くがキイロタマゴバチ雌成虫に対して殺虫活性が高く,これらは大きな影響を及ぼすことが示唆された。一方,IGR剤,殺ダニ剤,および殺菌剤は,一部の剤を除きハチ成虫に対する殺虫活性は低く,影響は少ないことが示唆された。
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2010年凍霜害関連
技術レポート
  • 水上 裕造, 山口 優一
    2010 巻 (2010) 110 号 p. 110_105-110_112
    公開日: 2013/01/09
    ジャーナル フリー
    We established the method for analysis of tea aroma by using solvent-assisted flavor evaporation apparatus. The solvent dichloromethane (300 mL) is spiked with ethyl decanoate as an internal standard before extraction. The mixture of tea powder (20g) and saturated water with sodium chloride (400 mL) are refluxed at 45 °C for 30 min in triplicate with the dichloromethane (100mL each time). The solvent extract is dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent is removed by Snyder column to obtain approximately 20 mL. The glass wool (2 g) is inserted to SAFE apparatus for removing interferes, before distillation by using SAFE apparatus (30 °C, 103 Pa). Thedistillate is further concentrated to approximately 0.2 mL by Snyder column and nitrogen stream before the injection to the gas chromatography.
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資料
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