茶業研究報告
Online ISSN : 1883-941X
Print ISSN : 0366-6190
2014 巻 , 118 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
報文
  • 中島 健太, 宮崎 保博, 本多 勇介, 酒井 崇, 田中 江里, 佐々木 功二, 高橋 淳, 渕之上 康元, 北田 嘉一, 岡野 信雄, ...
    2014 年 2014 巻 118 号 p. 118_1-118_9
    発行日: 2014/12/31
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー
    耐寒性を有した極晩生の煎茶用品種‘おくはるか’は,埼玉県農林総合研究センター茶業研究所によって育成された。‘おくはるか’は埼玉20号を種子親,埼玉7号を花粉親として,1975年に交配したF1実生群の中から選抜した。2002年から2011年に埼玉42号の系統名で,14場所において栄養系適応性検定試験,裂傷型凍害およびもち病の特性検定試験が実施された。その結果,優良と認められ2013年に‘おくはるか’と命名し,出願公表された。
    樹姿はやや開張型で樹勢は強い。摘採期は‘やぶきた’よりも6日(育成地では9日)遅い極晩生品種である。収量は‘やぶきた’より多収である。冬期の耐寒性は赤枯れ,青枯れはほとんどなく,裂傷型凍害にも強い。輪斑病およびもち病にはやや弱い。
    製茶品質は,桜葉様の甘い香りとコクのあるうま味と甘味を有しており,一番茶・二番茶ともに香気と滋味が‘やぶきた’よりも優れる。加工特性は,蒸熱時間が短いほど‘おくはるか’特有の香気が醸し出される。
    耐寒性に優れるため,関東以北の冷涼地および全国の中山間地に適している。
  • 忠谷 浩司, 今村 嘉博, 近藤 知義, 山口 有希, 志和 将一, 奥村 茂夫
    2014 年 2014 巻 118 号 p. 118_11-118_17
    発行日: 2014/12/31
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー
    新芽形質の異なる茶園や直がけ被覆茶園におけるひょう害の発生状況の違いを検討するとともに,ひょう害がチャの収量に及ぼす影響を調査した。
    芽重型茶園ではひょう害による葉の脱落が多く,これには摘採面上の芽の密度などが影響していると考えられた。また,直がけ被覆茶園ではいずれの損傷芽も少なく,特に葉の脱落を顕著に低下させ,被害を軽減する効果が高かった。
    降ひょうによる収量への影響では,降ひょう前後で新芽数に変化はなかったが,降ひょう後は葉の脱落,芽折れなどによって,百芽重が降ひょう前と比較して約13%軽くなり,収量は約12%減収した。芽数型茶園で10%以上の減収が認められたことから,葉の脱落が多くなる芽重型茶園では,さらに減収率が高まると推察された。
  • 中野 敬之, 関口 幸彦, 成田 和隆
    2014 年 2014 巻 118 号 p. 118_19-118_26
    発行日: 2014/12/31
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー
    防霜ファンからの距離5.4,10.8,16.2,21.6,27.0m地点の樹冠面に温度計と風速計を併設して,防霜ファンの稼働による樹冠面の風速と葉温上昇量との関係を調査した。10.8~27.0m地点では,風速が大きいほど葉温上昇量が増加したが,防霜ファンから最短の5.4m地点では風速が小さいにもかかわらず葉温上昇量が大きかった。以上の結果より,送風法による茶園での葉温上昇効果は,風が樹冠面に当たることに依存すると考えられるが,防霜ファンに近い範囲では風速に起因しない葉温上昇が認められた。
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