CHEMOTHERAPY
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36 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 暮部 勝, 横田 正幸, 坂本 匡一
    1988 年 36 巻 2 号 p. 87-96
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    1群4匹の雄性Hartley系モルモットの人工的に作製した右側鼓膜穿孔にfosfomycin (FOM) 0.5, 1, 2, 3および5%液の0.1ml/動物を5日間にわたり点耳した後, 観察期間10日目 (点耳終了後10日目) に蝸牛内, 外有毛細胞聴毛の形態変化について走査型電子顕微鏡下で観察した。
    対照薬群としてfradiomycin (FRM) 5%, kanamycin (KM) 2%および5%, chloramphenicoi (CP) 0.5%などの点耳群を, 陰性対照群として局方生理食塩液およびFOM溶解液 (Solvent) などの点耳群を設定し, 比較した。
    その結果, FOM各点耳群には蝸牛内, 外有毛細胞聴毛の形態変化は認められず, 対照群, Soivent点耳群でも同様に異常は認められなかった。FRM5%点耳群では1例, KM2%点耳群では1例に1~2回転の蝸牛外有毛細胞聴毛の消失または部分的消失, 内有毛細胞聴毛の消失または変形, KM5%点耳群では2例に1~2回転の蝸牛外有毛細胞聴毛の消失または部分的消失が認められた。しかし, CP0.5%点耳群では異常は認められなかった。
  • 春日 修, 谷 佳都, 芝田 和夫, 石井 信男, 奥野 哲, 佐久間 由光, 前澤 功, 岩崎 仁, 山口 東太郎
    1988 年 36 巻 2 号 p. 97-102
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    ラットの大槽内へStreptococcus pneumoniae type IIIを1×105 CFU/ラット接種することにより, 化膿性髄膜炎モデルを作製した。ラットは細菌接種2日後より死亡し, 5日後までに全例死亡した。髄液中菌数は死亡直前まで血液中菌数よりも常に高い値を維持した。また, 感染髄液の血液生化学的検査では好中球の出現, 総タンパク量の増加およびグルコース量の減少が観察され, 病理組織学的検索では大脳, 小脳, 延髄および脊髄のクモ膜下腔に好中球を主体とする炎症性細胞浸潤が観察された。よって, 本モデルは致死性の肺炎球菌性髄膜炎モデルとみなされた。
  • 春日 修, 谷 佳都, 芝田 和夫, 石井 信男, 奥野 哲, 佐久間 由光, 前澤 功, 山口 東太郎
    1988 年 36 巻 2 号 p. 103-108
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    ラット肺炎球菌性髄膜炎モデルにおけるaspoxiciUin (ASPC) の治療効果, 髄液中殺菌作用および髄液中移行をampicillin (ABPC), meziocilIin (MZPC) およびpiperacillin (PIPC) を比較薬剤として検討した。
    細菌接種24時間後に各ペニシリン剤を尾静脈内へ単回投与した結果, PIPCを除き投与量に依存した治療効果が認められ, その中で, ASPCは最も良好な治療効果を示した。また, 各ペニシリン剤の髄液中殺菌作用は投与量に依存し20mg/kg投与群において投与24時間後にABPC, MZPCおよびPIPCは髄液中での細菌の再増殖が認められたのに対して, ASPCでは再増殖が認められなかった。各ペニシリン剤の感染ラット髄液中濃度は非感染ラットに比べ明らかに高い値を示し, これらのペニシリン剤は感染によって感染髄液中への移行性が増大した。その中で, ASPCはいずれのペニシリン剤より良好な移行性を示した。
  • Miconazoleにより治癒せしめたカンジダ敗血症の2例
    井上 敏直, 嘉和知 靖之, 竹村 和郎, 三島 好雄
    1988 年 36 巻 2 号 p. 109-114
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    真菌感染症は広域抗生物質使用による菌交代症, あるいは制癌剤, ステロイドホルモン剤, 免疫抑制剤投与などによるopportunistic infectionの一つとして最近増加傾向にある。なかでも真菌による敗血症は, 重篤な基礎疾患のうえに発症するものが多く, その予後は極めて不良である。教室において最近経験した真菌性敗血症7例をみても, 2例は抗真菌剤による治療にて救命しえたが, 5例はDisseminated intravascular coagulation (DIC), Multiple organ failure (MOF) を併発し死亡しており, その治療の困難さをうかがわせる。
  • 1988 年 36 巻 2 号 p. 115-131
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1988 年 36 巻 2 号 p. 132-161
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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