日本化学療法学会雑誌
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43 巻 , 2 号
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  • 熊澤 淨一, 小林 宏行, 紺野 昌俊
    1995 年 43 巻 2 号 p. 181-186
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 藤田 次郎, 根ヶ山 清, 高原 二郎
    1995 年 43 巻 2 号 p. 187-192
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    3種類のcarbapenem系抗菌薬 (imipenem, meropenem, およびpanipenem) とtosufloxacinの抗菌力の比較検討を臨床分離株である緑膿菌88株, 黄色ブドウ球菌48株, および腸球菌37株を用いて行った。なお緑膿菌に関してはpiperacillin, ceftazidime, amikacin, tobramycin, onoxacin, およびcarumonamについての抗菌力をも検討した。抗菌力を比較するためにそれぞれのMICをimipenemのMICで割った値を算出した。Carbapenem系抗菌薬の抗菌力の比較では緑膿菌に対してはmeropenem>imipenem>panipenemの順に抗菌力が強かった。一方黄色ブドウ球菌および腸球菌に対しては, imipenem>panipenem>meropenemの順に抗菌力が強かった。抗菌力を比較するために, MIC ratios distribution indexという指標を導入した。緑膿菌においてはimipenemと各種抗菌薬 (meropenem, panipenem, tosufloxacin, piperacillin, ceftazidime, amikacin, tobramycin, onoxacin, およびcarumonam) とのMIC ratios distribution indexはそれぞれ1.01, 0.41, 1.86, 1.47, 1.26, 1.66. 1.82, および1.41であり, imipenemとpanipenemとの間にcross-antimicrobialactivityの存在が示唆された。黄色ブドウ球菌においてはimipenemとmeropenem, panipenem, およびtosunoxacin間では, MIC ratios distribution indexはそれぞれ0.35, 0.42, 0.75, 腸球菌においては0.65. 0.19, 2.57でcarbapenem間でのcross-antimicrobial activityの存在が示唆された。これらの結果は緑膿菌, 黄色ブドウ球菌, および腸球菌に対する治療の選択に有用な情報を与えると考えられた。
  • 久田 正純, 真辺 忠夫, 加藤 直子, 小此木 研二
    1995 年 43 巻 2 号 p. 193-199
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    106CFUのメチシリン耐性Staphylococcus aureus (MRSA) N 133をマウス鼻腔内に接種すると, 接種3時間後には盲腸内から約105CFU検出され, その菌数は1日後に103CFU, 3日後に102CFUと減少したが, 5日後には再び103CFU近くまで増加し10日後もほぼ同数が維持された。接種前日から10mg/kgのampicillinを1日2回4日間皮下投与するとMRSAの盲腸内増殖力宝やや促進された。このMRSAの盲腸内移行増殖はcefotiamでやや抑制され, cefozopranで完全に阻止された。ストレスを加えるために接種直後に開腹手術を行うか, 免疫能を低下させるために接種前に200mg/kgのcyclophosphamideまたはdexamethasoneを投与しておくと, 盲腸内でのMRSAの増殖が促進された。一方, 接種前にEntemocous faecoumを経口投与しておくと開腹手術等のストレスによるMRSAの盲腸内異常増殖が抑制された。以上の結果から, 抗生物質が必ずしもMRSAの盲腸内での増殖を促進するわけではなく, むしろ免疫低下や手術によるストレスの影響の方が大きいことが示唆された。
  • ラットでの検討
    永井 章夫, 長沢 峰子, 河村 泰仁, 児玉 卓也, 前花 淳子, 南 新三郎, 渡辺 泰雄, 成田 弘和, 清水 喜八郎
    1995 年 43 巻 2 号 p. 200-206
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Vancomycin (VCM) とarbekacin (ABK) 誘発性の腎毒性に対するpiperacillin (PIPC) の軽減作用についてラットを用いて検討した。ラットにVCM 160mg/kg (iv), ABK 16mg/kg (im) をそれぞれ4日間連続投与して腎毒性を誘発させた。VCMの160mg/kg単独群では腎尿細管腔の拡張などの軽度腎障害がみられた。ABKの16mg/kg単独群でも尿細管上皮の硝子滴変性が軽度にみられた。これらの変化はPIPCの320mg/kg投与により軽減された。また, VCMにABKを併用するとBUN, 血中クレアチニンの上昇, 尿中NAG, 尿中蛋白量, 尿中β2-マイクログロブリンの増加, 腎重量の増加がみられ, 組織学的には尿細管上皮の壊死などの腎障害像が観察され, 各単独群に比べ腎毒性は著しく増強された。これらの変化に対してもPIPCは軽減作用を示した。
  • Norfloxacinとpolymyxin Bの比較
    堀池 重夫, 植田 豊, 兼子 裕人, 中尾 誠, 平川 浩一, 有山 由布子, 横田 昇平, 谷脇 雅史, 三澤 信一, 加嶋 敬
    1995 年 43 巻 2 号 p. 207-212
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    急性白血病治療に伴う好中球減少期に経口ニューキノロン系抗菌薬norfloxacin (NFLX) を投与し, 感染症予防効果についてpolymyxin B (PMB) との比較検討を行った。初発, 再発あるいは寛解時の急性白血病患者12例23コースを対象とし, 白血病に対する化学療法最終日あるいは治療後の好中球減少時 (1,000/μl未満) に, 封筒法により2群にランダマイズし, NFLX800mg/日分2 (A群) あるいはPMB 600万単位/日分3 (B群) を, amphotericin B経口シロップ2, 400mg/日とともに投与した。年齢, 急性白血病の寛解・非寛解状態, 合併症, 末梢血白血球数, 体温, CRPなど, 投与前の背景には両群間に有意差を認めなかった。NFLXあるいはPMB投与期間中の発熱は13コースでみられ, 熱型より判断した感染予防有効率はA群: 11コース中6コース, B群: 12コース中7コースであり, 両群間に有意差はみられなかった。また, NFLXあるいはPMB投与前後で血中エンドトキシン値を測定し, その変動から感染予防効果を判定したところ, 血中エンドトキシン値が正常値のまま経過するか, あるいは異常値が正常化することから有効と判断した症例は, A群: 7コース中5コース, B群: 12コース中6コースでみられた。しかしながら, 経過中に他の抗生物質の経静脈的投与を受けた症例を除外すると, A群で評価可能4コース中3コース, B群で7コース中4コースが有効と考えられ, 両群間に有意差を認めなかった。この間に血中β-D-グルカン値の上昇例はA群の1コースのみにみられたが, 深在性真菌症は明らかではなく, 全症例でその他の副作用もみられなかった。白血病治療後の好中球減少期におけるNFLX投与はコンプライアンスも良好で, 安全にPMBと同等の感染予防効果が得られるものと考えられた。
  • 山口 悦郎他
    1995 年 43 巻 2 号 p. 213-221
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    呼吸器感染症に対するaztreonam (AZT) とclindamycin (CLDM) 併用療法の, 今日における有用性を検討するために, 北海道大学第1内科と関連17施設による共同試験を行った。投与量は原則として1日AZT2.0g+CLDM1.2gあるいはAZT4.Og+CLDM2.4gを1日2回に分け, 3~14日間点滴静注した。
    1) 対象呼吸器感染症例は細菌性肺炎84例, マイコプラズマ肺炎18例, その他の呼吸認感染症17例の合計119例であった。このうち全例において副作用, 臨床検査値 (臨検値) 異常を検討し, 有効性, 有用性については除外例を除く114例であった。
    2) 有効性は細菌性肺炎, マイコプラズマ肺炎それぞれの有効率 (著効+有効) が84.2%, 76.4%とほぼ同じであった。その他の呼吸器感染症の有効率は53.3%であった。対象症例全体の効果は, 著効20.2%(23/114), 有効58.8%(67/114) で, 有効率79.0%であった。
    3) 副作用の発現は4.2%(5/119) にみられ, 発疹4例, 偽膜性大腸炎1例であった。臨検値異常は20.2%(24/114) に発生した。その内容は, 2例で好酸球増多, 22例において軽度ないし中等度の肝機能検査値異常 (GOT14件, GPT20件) が認められた。
    4) 有用性は, 細菌性肺炎については有用度 (きわめて有用+有用) 76.8%, マイコプラズマ肺炎では64.7%, その他の呼吸器感染症では53.3%であった。全症例の有用度は71.9%であった。
    以上より呼吸器感染症に対するAZT, CLDM併用療法は両剤が開発されてから長年月経過した今日でも, 有効な治療法であることが示された。
  • 小野 憲昭他
    1995 年 43 巻 2 号 p. 222-230
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    尿路のバイオフィルム感染症に対する治療法を検討する目的で, カテーテル留置難治性複雑性尿路感染症を対象として, azithromycin (AZM), ofloxacin (OFLX) の併用療法と, OFLXの単独療法の有効性および安全性を比較検討した。対象は尿道カテーテル (膀胱痩を含む) 留置複雑性尿路感染症で, 投与開始7日前に留置カテーテルを交換し抗菌剤を投与することなく観察, 同時に症例を登録した。投与開始日に留置カテーテルを交換した。薬剤投与は併用群: AZM500mg×1回/日, 3日間, OFLX200mg×3回/日, 7日間, 単独群: OFLX200mg×3回/日, 7日間とし, 8日目に再度カテーテルを交換した。観察項目として, 薬剤投与前後の尿沈渣・培養, 臨床検査に加え, カテーテル表面の電顕的観察を行った。総症例37例中, 解析対象症例は併用群15例, 単独群17例であった。有効率は主治医判定で併用群66.7%, 単独群47.1%, UTI薬効評価基準 (第3版) にもとつく総合臨床効果判定で併用群60.0%, 単独群41.2%であり, また細菌尿の陰性化は併用群53.3%, 単独群35.3%にみられた。細菌学的効果に関しては, 消失率は併用群191.2%, 単独群68.8%であった。併用群の1例に軽度の胃部不快感を認めた以外に問題となる随伴症状, 臨床検査値の異常変動は認められなかった。電顕観察によるバイオフィルム形成阻止効果でも併用群が優れている傾向がみられた。以上より, カテーテル留置難治性複雑性尿路感染症に対しAZM, OFLXの併用療法は有用な治療法であることが示唆された。
  • 1995 年 43 巻 2 号 p. 231-335
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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